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日経225 38460 2024年6月15日

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酸化マグネシウム製剤

2025年01月29日 06時37分21秒 | 日記

腸内環境のもうひとつの要素には、腸管機能、つまりさまざまな腸の動きがあります。腸が伸びたり縮んだりを繰り返して、消化した食べ物を体外に排出する「ぜん動運動」。便を横行結腸から直腸に送りだそうとする「大ぜん動」は、1日に2、3回起こります。食べ物が胃に入って膨らむと胃から結腸にかけて反射的に収縮する「胃・結腸反射」。最終段階の「直腸反射」は、消化されたものが直腸に届くと、脳に刺激が送られて、便意を感じる働きです。腸管機能は体内時計でコントロールされていて、朝食を取ると最も強い大ぜん動が起こるようになっています。

 受診されたRさんは、朝食は全く食べないので、大ぜん動が起こらず、便が腸内に貯留することもあって、腸内のガスを排出しづらく、腹部膨満感につながったと考えられます。

 

第三の要素が腸内細菌叢です。主に大腸にありますが、大腸と小腸では存在する細菌の種類や数が異なります。小腸内には乳酸菌などが多く存在し、大腸にも、乳酸菌はありますが、同じく善玉菌のビフィズス菌などが多くなっています。乳酸菌を取って、腸内環境を整えようと考える方も多いと思います。

 間違いではありませんが、腸内環境を整えるためには、何を食べるか、いつ食べるかということが重要だということを理解しておいていただきたいと思います。

 

腸は冷やさない

 Rさんには、朝食を取り、水分を意識して摂取すること、寒い時は、腸を冷やさないようにするようアドバイスしました。冷えると交感神経が緊張し、腸管の血流低下などで腸の動きが鈍くなりやすいのです。

 食事のアドバイスとして、水溶性食物繊維を多く取るため、麦入り(白米2に対し大麦1)のご飯、イチゴ、キウイフルーツ、乳酸菌以外にも、ビフィズス菌、オリゴ糖を取るようお勧めしました。オリゴ糖は大腸内でビフィズス菌のえさになります。こうしたアドバイスは、長年の便秘外来で効果を確かめてきた方法です。

 加えて硬便の時のために便を軟らかくする効果がある酸化マグネシウム製剤を処方しました。Rさんに実践していただき、腹部膨満感は消えました。


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