幕相場継続も=今週の東京株式市場
[東京 14日 ロイター] - 今週の東京株式市場は、波乱含みとなることが想定されている。米関税をめぐる日米交渉や米中対立、外為市場で進行するドル安/円高が警戒され、先行き不透明感が強い状態が続くという。トランプ米大統領の行動、発言次第では、乱高下が繰り返され、ダイナミックな「鯨幕相場」が継続する可能性もある。
日経平均の予想レンジは、3万1000円─3万6000円。
日本に24%が課せられた相互関税は、上乗せ分には90日間停止の猶予期間が設けられ、先行きの投資家の関心は日米間の交渉、エスカレートしてきた米中貿易摩擦に集まる。さらに、急速に進むドル安/円高に対する警戒感が強くなっており、不安的な相場環境が続きそうだ。
市場では「いずれもセリング・クライマックスとなった昨年8月5日と今年4月7日の両安値で形成した二点底は、底入れシグナルとなる可能性がある」(ケイ・アセットCEOの平野憲一氏)との指摘がある。しかし、関税問題は材料として消化し切れておらず、トランプ大統領の発言によっては、日経平均は日々1000円、2000円単位の乱高下を繰り返すことになりそうだ。
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