思いとアセンション2

人間の思いによって、周囲の世界、環境が変わっていくことについて、ご説明したのは、そういうことについて、体験的に触れている例が、幾つもあるからなんです。

スウェーデンボルグという人については、以前に触れました。生前から、いわゆる幽体離脱によって意識的に身体を離れて、霊界を訪れ、そこにある様々な世界や、色んな人々、これはもちろん霊人ですが、出会って話をしたりして、それを記録に残した人でした。

スウェーデンボルグが、霊界の様々な所を訪ねて知ったことは、霊界に住む、ある人の住む場所、住む世界が、その人の生前の意識、思いによって変わり、あるいは、決まってくるということでした。アセンションに於いても、現在の、地上における私達の持つ意識、思いの状態が、そのアセンションの進捗の度合いを決めていくことになるのではないでしょうか。ということは、現在の私達の意識、思いを変えていくことが、アセンションに於いても大事なことになります。

霊界では、多くの場合、同じような意識、思いをもつ人が、集まって住んでいるということがあるようです。これは波動の法則（波長同通、類は伴をよぶ）からも理解出来ますが、そういう事がある為に、霊界に於いては、意識を変えていくことが、なかなか困難であるという事があるようです。それは、社会的な意識、人生観など、固定化されている現代社会においても言えるのではないでしょうか。勇気を持って、それを変えていくという事が、必要なのではないでしょうか。

別の例で言いますと、小桜姫の場合があります。小桜姫については、すでにご紹介しました。小桜姫が亡くなった時には、病んでいましたから、霊界でも、ある期間は暗い所で、布団の中で寝て居たんですが、ある時、指導霊の老人の話を聞いて、修行をすることにしたんです。すると、修行場所を与えられ、その場所も、最初の洞窟から、滝のそばの小舎、海岸の家というふうに、その時の意識に見合った場所に、案内されて、移って行くことになります。

で、霊界は、意識、思いの世界ですから、この例は、そのまま有り体に言いますと、アセンションをして行った、ということなんですね。つまり霊界というエネルギー粒子で出来た世界において、意識の周波数、即ち波動レベルの違う所へ、意識を移行させた、と言うことなんです。

私達も、現在、肉体に入っているという状況の違いこそあれ、霊（エネルギー体）であるという点では同じですから、思いの周波数を変えていけば、その意識の接触するエネルギー的な環境というものを、当然、変えていけると言うことになりますね。

そのことをご説明しようとした、というわけなんです。