New Vinyls!ニュー・ヴァイナルズ

「アートなジャケット」記事と超個人的主観による「アートなジャケット」年度表彰を行うブログです。長期休暇より復活!

JOHN HALL/POWER

2017-07-30 | アートなジャケット(CD&Vinyl)読み物
●原発廃炉に20兆円?!
開いた口が塞がらない。しかも国民負担って。
代替エネルギーと原発電力選べるなら、僕は高くても代替エネルギーを選ぶなぁ・・・。(ところがどっこい、新電力にも負担させるんだって。どこまで行ってもこれじゃあ新電力なんて生まれてくる訳が無い・・・)高い高い電気代だよね。しかもだよ、核廃棄物を日本のどこかに埋める相談?どこまで将来に迷惑かけるんだよ!!

 核なんて自然界に存在しないもの、いくら綺麗ごとを並べても「天にツバを吐く」もしくは「便の垂れ流し」と同じ。つまりは神の意志に歯向かうものなんだよ。たぶん将来的に宇宙戦艦ヤマトのように放射能除去装置をどこか遠い宇宙の彼方にもらいに行かないといけなくなるんじゃないのか?日本中が核廃棄物の貯蔵庫になって(笑いごとではなくて)。それかロケットに乗せて宇宙の果てまで飛ばし続けるとか・・・これは夢のようなお話かな、費用的にも。そろそろ核の話も終わりにしないといけないことは国民すべてが感じているところ。しかしながら、日本人はオストリッチ症候群という深刻な病に侵されているのかも知れない。

 こういう論調で語ると必ず現実主義者が「じゃあお前は原子力の恩恵にあずかってないのかよ」なんて言い出す奴が現れる。こういう人間に限って核廃棄物を自分の家の近くに埋めると言ったら、異常な反対運動を起こすものだ。以前から言うように、電力を大部分消費する東京に原発を作ればいい。そうすれば、このような無責任な発言をする者は少なくなる。所詮他人ごとなのだ。極論を言うと国会議事堂の敷地内に原発を作ればいい。(言論統制で完全にしょっぴかれるなぁ・・・)

 どこかに放射能をゼロにする科学力は無いものか・・・。自分の排出したものを自分で処理できない人間の低能さが悲しい。創り出したものだから消すことだって出来るだろう・・・。海水だって真水に変える技術力が日本にはあるんだ。なのになぜ核は自然に戻せないんだろう・・・そんな風に思うのは私だけだろうか。言うだけで何も実行できない自分が一番情けない。

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 「70年代のあなた自身の3大アイドルは?」と問われると間違いなく「オーリアンズ!」と答えてしまうかも!それくらい彼らのアルバム「歌こそすべて」は大好きだった。今でこそ天気予報のBGMに彼らの♪「ダンス・ウイズ・ミー」が使われたりしているけど、当時このバンドを好きな人は意外に少なかったのでは?(あのアサイラムからリリースされたにも拘わらず音の方がややファンク、R&B寄りだったからか?プロモーションが悪かったからか、通にしか評判は良くなかったと記憶する)
 時は昔、79年米国スリーマイル島原発事故をうけて、有名ミュージシャンが一堂に会して開催された「NO NUKES」コンサートにこのオーリアンズのジョン・ホールも立っていた。反原発ソング「POWER」を携えて・・・。あれから38年、これまでも国内で反核イベントは多々行われているけれど、あまり盛況とは聞かない。NO NUKESの主催者でもあったジャクソン・ブラウンが語っている通り、マスコミの力を借りて注目を集めたことに一定の成果は収めたものの、マスコミが引いてしまうと問題そのものも消えてしまうものらしい。他でもない日本は原発事故の発生国として、この声や流れ~精神は受け継いでいかなくてはならないかも。マスコミにとって代わるネット社会の台頭という流れの中で、みんながまた声を挙げる機会を得たのだから!それは長くて遠い道のりかも知れないけれど・・・。
 ジョン・ホールの「POWER」はジャケットもアートしています。赤く熱を発するストラトキャスターのストリングスは心の微熱を表し、ブルーな気持ち(背景色)にも反原発の炎を消さないようにとの主張が込められているような気さえしてきます!


o.s.t/Black Mirror: San Junipero

2017-07-02 | アートなジャケット(CD&Vinyl)読み物
●先週、SONYさんがアナログ盤の国内生産を再開するというビッグニュースが入ってきた!(本格稼働は来年か)
ついにこんな時代がやってきたのかと思うと感無量である。アナログ盤復活の大号砲が鳴ったのだと思うと同時に、これまで消えゆくであろうと思われたアナログ盤の命の灯を日本で唯一守り続けてきた「東洋化成」さんに敬意を表すと共に更なるアナログ盤の拡大を祈るのみだ!もちろん、当の東洋化成さんにしてみれば明らかに競合会社が増えるということで、ただならぬ胸騒ぎを感じておられる事とは思いますが、考えてみれば競合状態というのは、あくまで商売が上向きだからこそ出現する状況であり、これまでのアナログ盤の置かれている状況からすると業界としては改善の一歩であると喜ぶべきことなのでしょう。書店やCD店が激減してしまった市場縮小状況などと比較すると「競合状態もまた良し」としなくてはならないのかも知れません。

 「これからはお金の有る無しで音楽の聴き方は変わるんだよ!金のない者はダウンロードで1曲だけ。やや余裕のある者はCD。そして金もあって、保存できる広い部屋を持ってる金持ちがアナログ盤を買うんだよ。」と豪語して周りから顰蹙をかった時代も今は昔、これからは若い世代も若干のお小遣いでアナログ盤を楽しめるローコスト時代がやってくるかも知れないなぁ・・・(かすかな望みですが)。当面は自社権利品の国内邦楽がメインで、状況を見て他社商品もプレスを開始するらしいですし、経験豊富なアナログ盤の高齢技術者も雇用するとあって、これは一石二鳥で社会貢献性も高いです!

 そう云えば、今年前半をリードした映画「ララ・ランド」のワンシーンに、主人公のジャズ・ピアニストが、自身の練習のためにアナログ盤に何度も何度も針を下ろすシーンがありましたね。ジョン・レジェンドが登場するので時代考証は現在だから、これは懐古趣味ではなくて、ちょっと今風なオシャレな演出だなぁ~なんて思ったりもした。確かにミュージシャンはコピーする際にこの様なアクションはしますよね。(ひどいのになると昔はカセットテープに録音したものを再生して、回転を手で押さえてどんなふうに演奏しているのかスローで解析する荒業もありました。今はデジタルの時代なのでもっと便利かな・・・)

●話を戻しましょう!アナログ盤の生産ラインが増えると現在限定プレスなどでなかなか入手出来なかったコレクターズ・アイテムも比較的楽に入手出来るようになる可能性もありますね。最近の新譜ニュースからとってもアートな作品がリリースされますのでご紹介しておきましょう。7/28発売のサントラ盤「Black Mirror: San Junipero」(sonyではなくユニバーサル作品)のジャケットですが、ブラジルを代表する(いや今や全世界かな?)ポップ・イラストレーター、ブッチャー・ビリーが担当しています。40歳になる彼のタッチはどの作品を見てもアグレッシヴで絵の中に怒りや反抗心、躍動感がみなぎっており、古いアメ・コミ風ではあってもニュアンスは洋楽のパンクっぽいイメージや毒がありますし、現在既にある素材を使ってアレンジして行くところなどはあの巨匠を連想させて王道です。時代背景もあるでしょうがアメ・コミへの憧憬にプラスして、こうした80’s音楽の影響やコミックにかなり影響を受けていることは間違いなしです。
 今月発売されるアナログ盤は2種、ターコイズカラーのインナースリーヴ付きとピクチャー・ディスクです!これは本当にイラスト好きにはたまらないでしょう!ぜひお部屋のインテリアとしても飾っていただきたい一品です!(完全限定盤)


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