New Vinyls!ニュー・ヴァイナルズ

「アートなジャケット」記事と超個人的主観による「アートなジャケット」年度表彰を行うブログです。長期休暇より復活!

Real Estate / Days

2015-10-25 | アートなジャケット(CD&Vinyl)読み物
●この12月で心斎橋の大丸本館が建て替えの為取り壊される。ヴォーリーズの歴史的名建造物がまたひとつこの世から消えようとしている・・・。
 建物の外観だけは保存して守られることが唯一の救いだが、内装の素晴らしさ、そして各所のデザインの精緻さ、そして今も残る大理石に封じ込められた化石達はやがて時の彼方に葬り去られるのだ。

 そして、こういった話題の最終地点はいつも「お金」だ。
「保存するのにお金がいくらかかるんだ。」
「保存よりも目の前の売り上げだ。」
最終的に「そんなに思い入れがあるならお前が買い取れよ」

歴史的価値はそんな物理的に不可能な事象によっていつも打ち砕かれていく。
そして金を持たない私のような者だけが遠吠えだけを残していく。
「これから先、何軒のヴォーリーズ建築は消えていくのだろう?」
せめて、今日は「リアルエステイト」でもかけて感傷に耽ろう。(特にグループ名が不動産だからって選んでる訳では無いのですが、ジャケットが素敵なので)
ニュージャージーの4人組、リアル・エステイトのギタリスト、マシュー・モンデナイルのギターはこのバンドにあって心臓部分だ!切ないメロディーとパキパキしたギター。こんな日は心に沁みる・・・!


●さて、アルバムジャケットを題材にしたネット記事は腐るほどあるね・・・。
(やっぱりLPのジャケットって相当に重要なんだ!)
逆に「ただジャケットが綺麗だけで選んでみました」というようなブログも沢山ある。
これってどうなのかな?確かに綺麗に越したことはないけれど、では実際に購入となった時に、絵柄だけで選んだ作品の内容が惨憺たるモノだったら、きっと買った人は「円盤投げ」の刑に処したいと思うだろ?
やっぱりジャケットはアルバムとの補完関係にあって、主たるものでは無いのだ!だからこそ、そのプラスアルファの相乗効果に僕は最大の関心を払って欲しいと思うのですね!(でもご安心下さい。今は視聴して買えるので)

そんな訳でここから先は音に関係無く、建造物のアルバム・ジャケットだけを載せてみました。ここでは「絵柄」だけをお楽しみ下さい!(それが如何に無意味なことかわかるでしょう・・・)
















Paul Weller / Come On/Let’s Go

2015-10-18 | アートなジャケット(CD&Vinyl)読み物
●サッカーのJリーグは観客動員の為に年間2ステージ制などを導入しているようだけれど、アレってどうなの?

 野球のCSシリーズを真似てのことだと思うが、選手やチームからも批判の声が上がっていると聞く。Jリーグ自体は観客動員をどう考えているのか知らないが、試合が通常の「地上波」で見られるということが一番重要だと私は考えている。

 しいてはファン層も拡大するという根源的な部分なのに。有料放送ではダメなのだ。(選ぶものではなくて、ある程度強制力が必要なのが電波媒体だ!)気軽に見られて、子供たちが感動する。だからファン層が永遠に広がるという、野球がもっとも成功した方法論になぜ着目しないのか?

 スポンサーの問題か?試合時間尺の問題か?視聴率の問題か?だが、それらすべてひっくるめて地上波で出来る方法を再度考え直した方がいい。まずは通常の電波に乗せること。どこかのクラブじゃあるまいし、小手先だけで済まそうとするその体質自体がリーグを弱体化させている。昨今はゴールデン以外に見るに値しない番組が何と多いことか・・・。これは勿体無い。テレビの録画機能だって最大限に利用できるのだから。

 今や全国にサッカー部員たちがいっぱいいる。将来の日本代表だって存在するかもしれない。ならば、2時間を有効に利用する方法やアイデアは必ずあるはずだ!マルチ画面の利用でサッカーテクニックの紹介や各スタジアムの紹介、裏方の人々の素顔など。地域情報だって重要なファクターにもなる。試合だけをだらりと見せるのも悪くはないが、つまらない試合にブーイングを鳴らすのも観客や視聴者が覚えなくてはならない作法だ。上手ければ相手チームの選手だって褒める「サッカー民度」も重要だ。視聴者参加方式ならこれが出来る。それに本来の意味を失ってるtotoだって連動可能だ!

 誰かスポンサーを口説き落として日本のサッカー界の将来を構築できる奴はいないのか?何でト〇タなんて大金払って海外クラブのスポンサーになってるのか?(もちろん海外での認知度向上は重要だ)だが、日本代表の試合を見てみろ、日本サッカー界の危機なんだよ!!「これがダメなんだったらラグビーのように外人を帰化させろ。全員外人でもいい・・・」勝つだけだったらそんな意見もありだろう。まあ、そんなもんじゃない・・・。サッカー・ファンの愚痴と遠吠えですが・・・。


 さて、そんなサッカーの人気ゲーム「WINNING ELEVEN」の2010年版は収録されている音楽が素晴らしい!(もちろんゲーム自体の出来栄えも素晴らしく、何となくスローモーションに見える最新作よりスピーディーで楽しい!ゲームは音楽と同じで必ずしも新しいものが良いとは限らない)どなたの選曲かは知らないがロックの醍醐味が充満している。つい最近も電車で隣に座っていた若者が収録曲の中の1曲を聴いていた!収録曲の中に重鎮ポール・ウェラーの曲も入っている。それがこの「Come On/Let’s Go 」だ。2005年のアルバム「AS IS NOW」に収録されている。ジャケットはシングルのジャケットだが、アルバムと同じ場所で撮影されたと思われるこのジャケット、そう思って見るかも知れないが、実にカッコイイ!そしてオシャレ。そしてロックしてる。

https://www.youtube.com/watch?v=X74W_CsP2Os

Bella Ferraro /Forgot You

2015-10-17 | アートなジャケット(CD&Vinyl)読み物
●お笑いをその道の重鎮たちが批評したり、ランキングを付けることに何の意味があるのか?私アレすごく嫌いなんです。そもそもあんな企画誰が考えたのか?お笑いなんてその場おもしろければそれでいい。しかめっ面の諸先輩方の批評など聞きたくもない。あのドリフターズだって、やれ低俗だの、何だのと当時は各方面からバッシンッグを受けたけれど、結果的に子供たちが大絶賛して市民権を得たのだから・・・。何となくそんなことを思う今日この頃。面白さの基準なんて人によって違うし、それに上下を付けることに果たして何の意味があるのか?「そしたら、音楽の批評も一緒じゃん」というご指摘はごもっともだ。「熱いコメント」を求めたがる人もいるが、あれこそ暑苦しいだけで「そんな評価はオレが下すんじゃ」と言いたいこともある。むしろここで言いたいのは「笑う」ということと「難しい顔をする」という動作が真逆だから、そこに不自然さを感じるっていうことなんですね。

 さて、ジャケットですね。こ、これはひどい。コンテナみたいなのにタイトルが書かれているだけです。よく見るとこれに足がついてて、三角の顔が乗っていて。生き物ですか?タイトルと何の関係も無く・・・。
ベッラ・フェッラーロはXファクター・オーストラリアの2012年オーディションに出場した女性ですが、初登場の時のベッラが歌ったボン・イヴェールの「スキニーラヴ」は出だしから鳥肌ものです。カヴァーされることの多いこの名曲ですが、ちょっと擦れて裏返るベッラの声は涙さえ誘います。

https://www.youtube.com/watch?v=ubgx-yKhrXA

そして衝撃の「頭真っ白事件」緊張のあまりクラウデッドハウスの名曲「ドント・ドリーム・イッツ・オーヴァー」で歌詞が飛んでしまう・・・。あああ・・・。(そしてその後勝ち抜くもファイナリストにはなれず)

https://www.youtube.com/watch?v=MYpLDmRoVxg

だけど彼女実はこんないい曲も歌っているのです!

https://www.youtube.com/watch?v=mGpvpC3mjO4

そして、あれから3年フルアルバムの登場もなく、少しぽっちゃりした彼女。あのオーディションに出場したころの妖精のような存在感を120%引き出せるプロデューサーはいなかったかと残念で仕方ありません。そして願わくばフルアルバムのジャケットは超素晴らしいものであって欲しい。まだ彼女が音楽を続けているならば・・・。

そしてオーディションやランキング番組は、バックステージの個人的なことやパーソナルなことに触れず、芸そのそもの良い部分だけを評価してあげて欲しいものです。




LAKE/LAKE II

2015-10-04 | アートなジャケット(CD&Vinyl)読み物
●彼らの曲に「SCOOBIE DOOBIES」がある。軽快で心地よい曲。ベスト盤に収録されていないので人気が無いのか?でも好んで聞いていた。「そう云えばドゥービーブラザースのドゥービーも麻薬のことだったよな」なんて漠然と思っていたけれど、この曲にはそんなイメージは全然なくて気分はほとんど西海岸。でも、「やっぱりか・・・」ヴォーカルのジェイムス・ホプキンス・ハリスンは91年にヘロインのオーヴァードーズで亡くなっている。

 70年デビュー当時はJIM McMULLANの手による統一したジャケットを使用していたレイク。年を重ねる毎にジャケットのアート感は損なわれて行った。McMULLANの手掛けたジャケットのテーマは「水と生き物」。ある時は台所のシンクから溢れる泡と猫。ある時はバスタブとオウム。ある時は熱湯を浴びてしまった犬。そしてこのセカンドアルバムは洪水とヤギ。もうこれだけでコンセプト有り有りだ!「ジャケ買い」をさせられてしまうこと必至。正にアートしてる!

 レイクが爆発的な人気を博さなかったのはドイツのバンドだったこともあるが(独英混合バンド)サウンドそのものがどこかの誰かの何かに似ているだけで「レイクらしさ」が無かったのが致命傷かも知れない。シミラーなバンドとしてTOTO,スーパートランプなどが挙げられるが、解散する寸前は持ち前のコーラスワークを駆使してややAORに傾倒していた。もちろん日本でもレイクのファンは絶滅危惧種の方々だろうが、昔はこうした「ジャケ買い」で良い音楽に巡り会えたりした。これは一種の賭けなのだが、どこか人生の選択に似ている。









Vanessa Williams/the confort zone

2015-10-01 | アートなジャケット(CD&Vinyl)読み物
●絵画展って不思議だ。物凄い入場者がいても女性の裸体の絵の前には人が少ない・・・。これは如何なる現象だ?その癖、難解な絵の前には人が溢れている。書いた本人が「これには意味が無いんだよ」と説明しているにも関わらずだ。自然や木々や果実や建物やそんなモチーフの中にあってやっぱり負けていないのは女性の裸体なのだと思う。女性というのは、人類という生き物を生めるだけでも凄いが、その体は自然に調和した機能美を兼ね備えている。どんなに頑張っても男は女の美に追いつけない。仕方がないのだと思う。だって元々男は女から生まれてきた生き物なのだから・・・。

 だからと云う訳ではないが、女性が前面に出ているジャケットだって、それはそれだけでアートなんだ!91年のヴァネッサ・ウィリアムスの「ザ・コンフォート・ゾーン」はありがちなモチーフで溢れている。「どこにそんな浅瀬があるんだ」と問いたくなる水辺。そして取って付けたような霧。燃える夕焼け。似たようなシチュエーションで制作されている作品は多々あるが・・・。しかもヴァネッサの「どや顔」と来たら笑うしかない。ご本人がミス・なんとかだとか、歌がそれほど上手くないだとか、そんなことは承知で聞いてみるが、80年代特有の耳障りなエレキドラムの音以外は今聞いてもとても新鮮!