バンクローンまたはレバレッジドローンと言われるローンがあります。
借り手は企業。格付けが低いが金利は高い。
つまり借り入れしやすいが金利は高め。
財政収支が良好でない企業が資金調達に使っているということになりますが
この市場が急速に膨らんでいます。
金融緩和の出口戦略が世界的に始まり新興国から資金が流出して
財政が苦しくなっている国もたくあんありますが・・・
企業も同じです。金利上昇することで資金繰りが苦しくなり
少々金利が高いローンに手を出してでも苦難を凌ごうとしているわけです。
すなわち「ゾンビ企業が増えている」ということですね。
金利上昇で苦しいのに金利の高いローンに頼るのですから!
このバンクローン既に米国だけで120兆円市場になっています。
そしてゾンビ協が国際決済銀行が調査して把握している国14か国で
1割以上の企業が、そういう状態と発表しています。
12月の米利上げ 欧州の国債購入プログラムの終了で
更にマネーの蛇口は萎むわけですから・・・お金の流れが悪くなれば
金融危機がもう少し見えてくるかもしれません。
投資家はジャンク債発行企業へのローンをかつてないほど大量に購入してきた。
ハイイールド債よりも安定したリターンが得られると見込んだからだ。
だが、そうしたローンはもはや債権者が思っているほど安全ではないかもしれない。
ウォルストリートジャーナル
当局や著名投資家から警戒を促す声が出つつある。
FRBは10/17公表した最新会合の議事要旨で初めて、
レバレッジドローン業界が
「金融安定にリスクをもたらす可能性」を注視すると明記した。
ブルームバーグ
「レバレッジドローンの成長ぶりは金融危機前のサブプライムローンを彷彿とさせる」
英中銀のカーニー総裁
このバンクローン等と別なんですが
・米家計債務残高は13兆5000億ドルと、過去最高を記録
米の家計は既にサブプライム超えの負債があるということ。
こちらも気がかりですね