菓処・桜いろ(高知市農人町)

2009-02-10 23:50:38 | ファストフード・スイーツ
                     ↑初梅(百八十円)



薄紅の 香も微やかな の餡 

味また然り 桜いろいろ




要するに

『始めて口にした、菓処「桜いろ」の上生菓子は

香り、味とも控えめで、味蕾の上に広がる甘さは

砂糖を直接感じるのでは無く、素材から生まれる

上品な甘さです、種類も多く、一度に試すのは

ちーと、難しいでしょうね』

と、申してゐるのです。








        ↑咲わけ(百八十円)



全く、場所は押さえていた筈なのに、旅籠南風を、すーっと行き過ぎて

とっと、遠くから踵を返す間も暫し、支店の無い「村田本店」の旦那を

見かけたものだから、失礼ながらも車中から

『此処らに、桜いろ、という和菓子屋が――』

と訪ねれば

『そわ――あの車が今、通るあたりなもし』

と丁寧に指し示したるは、今し方、通り過ぎた10間ほど西向う也。








        ↑雪いちご(百六十円)



そんな、往時の廻船問屋を偲ばせる町並みが残る農人町は堀川沿い
この地への「思い入れ」はいかばかりかと、少々事情を知る身としては
時のうつろいを禁じ得ない。


昭和30年代の初め、里子として一時期を暮らした「九反田」には私自
身も人一倍、思い入れが有るのです。
今の「九反田公園」からもう少し、鏡川の堤防寄りにあった木造平屋
の集合住宅には、間借り母娘も同居する貧乏長屋でございました。


冬のことなら堤防で、焚き火にあたるうち、自分の人差し指と中指に燃
えたビニールのパラシュートが飛来して、ピタッと張り付いた火傷の痕は
齢五十を過ぎた今でも、三つ子の記憶が夢では無い事を証している。
そうです、思い出しましたか、重りは小さなビー玉が包まれていた「おも
ちゃのパラシュート」田んぼで青空に投げて遊びましたよね。


あと、一ヶ月半も過ぎればこの界隈も『さくら♪さくら♪弥生の空は~』と
賑やかな事に成りましょう、今春こそは桜舞う堀川の撮影が出来る余裕
が欲しいなあ、と思う今日この頃。







        ↑寒ぼたん(百八十円)












--shop data--

店名:菓処「桜いろ」
所在:高知市農人町5-22(Yahoo!地図)
電話:088-803-8787
営業:10:00~19:00
定休:火曜
駐車:3台




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2 コメント

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下元さん (弥二朗)
2009-02-11 12:29:53
ビニールのパラシュート、何十年も記憶から欠け落ちてました。なんと懐かしい。このところ、壊れたノートパソコンのレストアに取り込み始めましたが、人間の脳みそはほんとにスーパーコンピュータを凌駕しますね。
若い店員(職人見習い)さん、下元(妹)さんのファンであります。
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経験者でしたか (タカシ。)
2009-02-12 08:04:05
柔らかいポリビニールが良いようですね。
今度、自作してみましょう。
作り方↓

http://chibitus.allabout.co.jp/s/83/index4.htm

Mixiで書かれていたのはお兄さんでしょうか。私がお見かけしたのは女将さんでした。パティシエもそうでしょうが、和菓子を扱われる方の手指は、とても柔らかく優しいのが羨ましいです。古代米の桜餅は売り切れだったかな、次回のお楽しみです。

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