板谷 利加子著
角川書店
「御直披」(あなただけに読んでいただきたいのです。)
と記され、著者の元に届けられた一通の手紙・・・。
性犯罪捜査官の著者と共に闘い、
犯人に対して、強姦罪としては有期最高刑の
懲役20年の判決を勝ちとるまでの
被害者と、著者との、
温かい心の交流を描いた、ノンフィクション。
著者の(実母の)介護経験も、語られています。
著者は、執筆当時、
神奈川県警察本部性犯罪捜査係長でした。
現在は、警部補になられました。
御直披=親展。
『性犯罪の60%が、顔見知りの犯行』
(親・兄弟・親類を含む)
と、知り驚きました。
本の内容は、被害者と著者の間で
かわされた手紙の写しです。
もちろん、差出人の同意の上で
公開された物です。
家に入る時、(中に)誰もいなくても、
チャイムを鳴らし、家族がいるフリをする。
「誰も帰宅していないな」という顔で
おもむろに鍵を出す。
歩いている時に、不審者を見かけたら
携帯を持っていなくても、
「今から帰るから。
あっ、そこまで向かえに来てくれるの。
ありがとう。」
と、電話するフリをする。
帰宅する際、チャイムを鳴らす習慣を
つけるのも良いそうです。
エレベーター内で、バックから鍵を出し、
ダッシュで部屋に向かい、
チャイムを押さずに、鍵を開ける女性は
ひとり暮らしだと、すぐに、判るそうです。
オートロックのマンションでは、
もう、皆さんご存知の様に、
1階の鍵を開けた瞬間、後ろから接近し、
部屋番号を聞きだし、鍵を奪う手口も・・・。
更新の励みになります。
いつも有難うございます。