ハチの家文学館

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ゆるりとした詩

2020年12月27日 13時53分58秒 | 

師走の雪が 降りそそぐ
肩を寄せ合う 二人連れ
あまりの寒さに マフラーを
二人一緒に 巻き巻きし
夜の巷に 消えました

師走の風が 吹き荒ぶ
あまりの強さに たじろいで
女は 男に 助けてと
男の胸に 飛び込んだ
男の腕が 包み込む

師走の月が にっこりと
夜道を急ぐ 母と子に
そっちの道は 暗いぞと
光り輝き 道案内
月のウサギが 跳びはねた

師走のネオンが 引き寄せる
年の瀬 足かせ 払いのけ
父さん 一杯 ひっかける
家路について ねえ あなた
ほろ酔い気分ね ねえ あなた

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この詩は、十数年前の師走に書いたもので、演歌調のゆるい情景を思い描いたもの。コロナ禍の真っ最中に不謹慎で、よくぞこんなものが書けたと今更ながら思うが、読み返すと懐かしい。今年もあとわずか、緊張と不安に襲われる毎日だが、この詩のようなふんわり柔らかい言葉遊びも必要かもしれない。

悲しい時、苦しい時、寂しい時、いつも酒に逃避していた私、酒は憂いの玉箒などと嘯いて、勝手気ままに生きてきた私、後悔はしないけど大いに反省している。苦あれば楽あり、楽あれば苦ありで人それぞれの生き方がある。済んだことは仕方がないと残りの人生をゆるりと生きよう。

 

 

 

 

 



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