介護生活

ハチは夜中にウンチをすることも少なくない。オムツをして寝かせるが、ウンチが出そうになると起き上がって徘徊するようにぐるぐるし始める。

ハチのお腹をさすってあげたり、肛門付近を手で刺激してあげたりして、やっとの思いでウンチすると泣きやむ。今までは夜中でも外でさせたりしていたが、ハチの泣き声が近所のお宅にストレートに聞こえるので、室内でさせている。ホントひと騒動である。

しかし、人間の介護に比べれば、ハチの介護はまだ楽な方だとつくづく思う。人間ピンピンコロリが理想だが、そうもいかないことも多い。過日、知人の息子さんが脳梗塞で倒れ、寝たきりになってしまった。個人で事業経営していて、住宅ローンも残っており、子供もまだ学校通いとのこと。奥さんが慣れない仕事に就いて一家を支えていくという。

健康であることのありがたさをあらためて思う。5ヶ月前に狭心症で手術した私、もしものことを考えると不安がないわけでもないが、この頃はその時はその時と開き直って、日々穏やかにカミサンとハチと暮らしている。当面はハチの介護で夜中に起こされたりするが、体を休める時間はたっぷりある。