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ハチの家文学館

ハチの家写真館(http://hachinoie.exblog.jp/)の文芸版

余命一年

2007年10月23日 03時56分55秒 | 


いま突然
お前の命は
あと一年

そう言われたら
どうするの

仮の話じゃ
仕方なし

ホント
お前さん
どうするよ

そうだ
そうだよ
そうなんだよ

お前のカァちゃん
早死にし

お前は今も
生きている

いつかお前も
死ぬだろう

そんなに一杯
生きたとて

死んだカァちゃん
待ってるよ

そろそろ行って
あげないと

寂しがって
いるかもと

今のカァちゃん
言っている

おいおい俺を
殺すなよ


同い年の
従兄弟がよ

末期ガンだと
言われてよ

俺は何も
出来ないで

ただただ握手
してるだけ

始めの握手は
冷たくて

別れの握手は
熱かった

従兄弟の身体は
病めれども

心は熱く
燃えている


19/10/20 ボクは従兄弟の見舞いに自宅を訪れた。
このあいだ書いた「」消せないメール」の続きです。
いつものとおりの熱弁に、これが末期のガン患者かと心打たれること
しきりだった。

翌日、立ち会ってくれた娘さんからお礼の携帯メールが・・・。

おはようございます。
昨日はわざわざ父のためにお越しいただき、ご丁寧に果物まで頂戴し
ましたこと、本当にありがとうございました。

父はあのような姿でいて、とても末期の癌だとは信じられないですよね。
今の医療では、膵ぞう癌は早期発見が難しく、有効な治療方法もなく、
1年以上生存したケースはまれだそうです。

私は娘として、現実を受け入れた上で、もちろん望みを持ち続けながら、
あと1年何をしてあげられるか模索中です。

ただ私は、強い抗がん剤治療で苦しむ父の姿ほど辛いものはないので、
なるべく癌のことは忘れさせて好きなことをやらせたいと思っています。
そして一日でも長く生きてほしいですし、最後まで笑いそして熱く人生
を語り合いたいと思っています。

次回の個展は恐らく最後になるでしょう。
おじさまにも父の思いが絵を通して更に伝わってくれたら・・・と願って
います。

それではまたお会いできる日を楽しみにしています! まずはお礼まで。


    






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