「教育勅語」渙発百二十年を記念して
奈良の中前績氏より500部奉納されました
朕 惟 フニ我カ皇 祖皇 宗 國 ヲ肇 ムルコト宏 遠 ニ ヲ樹ツルコト深 厚 ナリ チンオモうにワがコウソコウソウクニをハジむることコウエンにトクをタつることシンコウなり 我カ臣 民 克ク忠 ニ克ク孝 ニ億 兆 心 ヲ一 ニシテ世世厥ノ美ヲ濟セルハ ワがシンミンヨくチュウにヨくコウにオクチョウココロをイツにしてヨヨソのビをナせるは 此レ我カ國 體 ノ精 華ニシテ教 育 ノ淵 源 亦 實 ニ此 ニ存 ス コれワがコクタイのセイカにしてキョウイクのエンゲンマタジツにココにソンす 爾 臣 民 父母ニ孝 ニ兄 弟 ニ友 ニ夫 婦相 和シ朋 友 相 信 シ恭 儉 己 レヲ持シ ナンジシンミンフボにコウにケイテイにユウにフウフアイワしホウユウアイシンじキョウケンオノれをジし 博 愛 衆 ニ及 ホシ學 ヲ修 メ業 ヲ習 ヒ以 テ智能 ヲ啓 發 シ 器ヲ成 就 シ ハクアイシュウにオヨボしガクをオサめギョウをナラいモッてチノウをケイハツしトクキをジョウジュし 進 テ公 益 ヲ廣 メ世 務ヲ開 キ常 ニ國 憲 ヲ重 シ國 法 ニ遵 ヒ ススンでコウエキをヒロめセイムをヒラきツネにコクケンをオモンじコクホウにシタガい 一 旦 緩 急 アレハ義勇 公 ニ奉 シ以 テ天 壤 無窮 ノ皇 運 ヲ扶翼 スヘシ イッタンカンキュウあればギユウコウにホウじモッてテンジョウムキュウのコウウンをフヨクすべし 是 ノ如 キハ獨 リ朕 カ忠 良 ノ臣 民 タルノミナラス カクのゴトきはヒトりチンがチュウリョウのシンミンたるのみならず 又 以 テ爾 祖先 ノ遺風 ヲ顯 彰 スルニ足ラン マタモッてナンジソセンのイフウをケンショウするにタらん 斯ノ道 ハ實 ニ我カ皇 祖皇 宗 ノ遺訓 ニシテ子孫 臣 民 ノ倶 ニ遵 守 スヘキ所 コのミチはジツにワがコウソコウソウのイクンにしてシソンシンミンのトモにジュンシュすべきトコロ 之 ヲ古今 ニ通 シテ謬 ラス之 ヲ中 外 ニ施 シテ悖 ラス コレをココンにツウじてアヤマらずコレをチュウガイにホドコしてモトらず 朕 爾 臣 民 ト倶 ニ拳 々 服 膺 シテ咸 其 ヲ一 ニセンコトヲ庶 幾 フ チンナンジシンミンとトモにケンケンフクヨウしてミナソノトクをイツにせんことをコイネガう 明治二十三年十月三十日 御 名 御 璽 ギョメイギョジ
私の思い起こすことには、我が皇室の祖先たちが国を御始めになったのは遙か遠き昔のことで、そこに御築きになった
徳は深く厚きものでした。
我が臣民は忠と孝の道をもって万民が心を一つにし、世々にわたってその美をなしていきましたが、これこそ我が国体の
誉れであり、教育の根本もまたその中にあります。
あなた方臣民よ、父母に孝行し、兄弟仲良くし、夫婦は調和よく協力しあい、友人は互いに信じ合い、慎み深く行動し、
皆に博愛の手を広げ、学問を学び手に職を付け、知能を啓発し徳と才能を磨き上げ、世のため人のため進んで尽くし、
いつも憲法を重んじ法律に従い、もし非常事態となったなら、公のため勇敢に仕え、このようにして天下に比類なき皇国
の繁栄に尽くしていくべきです。
これらは、ただあなた方が我が忠実で良き臣民であるというだけのことではなく、あなた方の祖先の遺(のこ)した良き伝
統を反映していくものでもあります。
このような道は実に、我が皇室の祖先の御遺(のこ)しになった教訓であり、子孫臣民の共に守らねばならないもので、
昔も今も変わらず、国内だけでなく外国においても間違いなき道です。私はあなた方臣民と共にこれらを心に銘記し守っ
ていきますし、皆一致してその徳の道を歩んでいくことを希(こいねが)っています。
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