日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

どっちの営業さんでSHOW

2007年01月26日 | お仕事な日々
昨日の営業さんと、
この前の(月)のジャージー牛乳フェアの
営業さんと、
ついつい比較してしまった。

試食販売をしている立場で見ると、
ジャージー牛乳フェアの営業さんに、軍配。

     ★

その、一番の理由は、
前者の人のほうが、
心で思っていることと、
やっていることが、一致している感じがした。

後者の人は、
心で思っていることと、
やっていることが、一致していない感じがした。

よって、表面的に現れるものが、
前者の人のほうが、人間っぽく、
後者の人のほうが、機械っぽかった。

     ★

具体的に言うと、

前者の人のほうが、
商品に対する
扱い方、説明の仕方に、
「実感」に裏打ちされた「何か」を感じさせた。

「営業」という仕事を、自分の中に受け入れている、というか、
そんな印象を私に与えた。

そして、一緒に働く私に、
ちょっと愚痴りたいんだけれど、
立場上愚痴れない、ということが、
隠しているんだろうけれど、滲み出ている、
その不器用なりの頑張りに、好感を持ったりした。

例えば、
大阪は、まだまだゴミの分別が、
わりかしおおらかだ(地域差はあるんだろうけれど)。

だが、八尾のその大型スーパーは、
独自に厳しいらしく、
ちょっとでも、プラスチック用のゴミ箱に、
紙のものが混じっていると、
捨てる前に、取り除くよう指示されるらしく、
初日の試食販売のときは、
居残りさせられて、ゴミ袋から紙のゴミを取り除く、
とかしていたらしい。

(※こういうのって、自分たちだけが注意していても、
絶対不可抗力は起こる。
例えば、別のところの試食販売の、
爪楊枝を使った食べ物を
歩きながら食べ終えたお客さんが、
ゴミになった「爪楊枝」を、
ほとんどアイスの「カップ」のゴミばかりの、
うちのところのゴミ箱に捨てられたりしてね)

いいことではあると、思うんだけど、
こういうことって、思いのほか苦痛なものだ。

で、そういう分別のことを私に説明しながら、思わず、
「めんどくさいでしょ?」と、
マネキンの私につぶやくあたりが、人間っぽい(笑)

これが、愚痴っぽかったら、
ちょっと嫌なんだけど、
「つぶやき」程度だったので、好感を持った。

また、仕事が終わるときに、
午前中、来る事ができなかったことを詫び、
急な仕事を私やもう一人の人が引き受けたことに礼を言い、
販売数を見て、
(月)という平日の割には、
いい業績があったことをちゃんと私たちに伝え、
面と向かって、評価したことに対しても、
私には大きかった。

お客さんとのコミュニケーションがあるとはいえ、
自分のやっていることに対して、
合致したコミュニケーションは、
なかなかもらえない仕事なので、
こういう経験は貴重なのだ。

     ★

それに対して、

昨日のメーカーさんは、
顔は、クボヅカ君似の、おっとこまえだったけど、
機械っぽかった。

簡単に言うと、
営業としてやっていることに対して、
「自分」が入っていない感じがした。

入社して2年目、ぐらいな感じがしたが、
もしかしたら、もうじき退職して、
第二新卒にでもなるんじゃないだろうか、
というくらいの感じがした。

大企業なのに、もったいない、と、
勝手に想像して、老婆心が働いたりして(笑)

あるいは、プライベートで、
失恋でもしたのか?というくらい、
今やっていることに対して、
どこか「自分」を切り離してやっているような。

「自分」を切り離してやっていると、
目の前のことに、鈍くなる。

具体的に言うと、
お菓子屋さんのシャッターがまだ開いていなくて、
私と一緒に、待ちぼうけを食らっている間、
メーカーさんは、商品を置くための、
ディスプレイのダンボールの棚を組み立てていた。

「これね、私、昨日、全種類買って、食べてみたんですよ」

と、話題づくりに気を使って言ってみた。

褒められるためではないんだけれど、
沈黙の間が嫌だったんで、言ってみたのだ。

反応は、「はぁ……」だった。

ディスプレイの組み立てに神経を集中させていたのかもしれないが、
「いや、あの、ゴマすりな気持ちで、言ったわけでは決して……」
と、心の中で言い訳をする、小心者の私は、
こんなところから、士気が低下する。

また、その前もって食べた後の包装紙の中に、
新聞紙を詰めて、ディスプレイをつくり、
6等分したお菓子の紙皿、
ひとつひとつに両面テープを貼って、
準備をしたことに対しても、
リアクションが薄い。

またひとつ、士気が低下。

繰り返すけど、褒められたくて、
やっているんではない。
営業さんが来るなんて、知らなかったし。

楽しくない仕事が嫌いなので、
楽しくなる可能性の種を仕込んだまでのことだ。

だけど、自腹でお菓子を全種類買って
(ちなみに販売したお菓子はこちら)、
平常価格を調べたり、
夫にも食べさせて、味の感想を言わせてみたり、
時給ももらえないのに、
ヘタなりの図画工作をして、ディスプレイを作ったりする、
社員でもない人に対して、
もうちょっと、血の通った反応をして欲しかった。

まぁ、私も就職していた頃は、
この人よりも、もっと空ろな感じだったから、
安易に「ヤな奴」とは思わないけど。

最低限のことは、きっちりしてくれたので、
私のほうが人に対して欲深で、わがままなのかもしれないが。

お金とは関係ない心意気があったほうが、
相乗効果はあるのにな、と思ってしまう。

士気や意欲を削がない分だけ、
前者の営業さんのほうが、「いい加減」を持っていた。

「いい加減」、このさじ加減が大切。

     ★

おそらく、
後者の人とは真逆の
「会社」と「自分」が一致しすぎる、
「仕事人間」も、
私の意欲を削ぐだろう。
「売れ売れ」しか見せない人にも、ドン引きする。

だから、本当に、
微妙なことを要求しているのかもしれない。

……まぁ、でもね。それ以前にね。

たまたま、一週間のうちに、
二回連続で、メーカーさんと関わることになったので、
ついつい見比べてしまい、
どちらを選ぶか、と言えば、という話なだけで。

基本的には、
自分で好きなようにやらせておくれ、の気持ちなので、
「いい加減」な営業さんだからと言って、
毎回来られるのは、うっとおしいですから。

そこんトコ、来週はヨロシクってなもんです。本音は(笑)

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