日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

仁義なき戦い②夫の反撃編

2006年09月11日 | 夫との日々
(9月10日の日記をお読みになってから、読んでください)

夫の説明はこうだ。

「窓口に、免許の更新のお知らせはがきしか、
置いてなかったやろ。
あれはな、免許証を紛失しているってことやねん。
免許を紛失しているままほったらかしにしているうちに、
免許の更新の連絡が来たってことや。

ということは、つまり、
免許の更新と、再発行を、
同時にせなあかん状態になっているってことや」

うんうん。

「そやけどな。
俺も免許の再発行しているから、わかるし、
入り口のところにも貼っていたと思うけど、
日曜日は、免許の再発行してへんねん。
たとえ、警察署じゃなく、
門真の試験場でもそやってことや。
月~金の限られた時間内でしか、
再発行はやってへんねん」

(入り口の張り紙思い出しながら)うんうん。

「それやのに、竹ノ内豊(仮名)は、
『なんとかしろや』と言っているんや。
仕事とかあるから、日曜日しか、来られへんのやろ。

そやけどまぁ、現実的に平日にしか来られへんよな。
で、指折り数えたしぐさとかしてたやろ。
あの様子じゃ、あと、
2,3日中に、出直すしかないんやろ。
(更新期間は)、二ヶ月はあったはずやのに、
ギリギリになってしもうてんやな。

これで、更新でけへんかったら、免許取り消しや。

しかも、
大阪の端っこのほうに住んでるんとちゃうか。
やから、今日という日曜日が
行きと帰りでつぶれるし、
しかも、免許の更新も再発行もせずに、
帰るしかないやろ?
だから、あれだけ怒ってなんとかしようとしてるんや

そやけど、頭わるいわな。

状況を受け入れず、
気持ちの切り返しもできず、
どうにもならん文句ばっかりいうて、
時間を無駄にしているだけや。

免許なんて所詮、任意のもんや。
免許を持っている人間が増えようが減ろうが、
お役所に得も損もあれへんわな」

はぁ。なるほど。

「んにしたってさぁ」私が言う。

「なんであんなに奥さんは黙ってるんやろう。
あたしやったら、
なんにもできなくても、オロオロぐらいはするけどなぁ。
なんであそこまで、仲裁もせず、じーっと黙ってるんやろう」

竹内まりやへ、飛び火をさせてみた。すると、

「免許証を無くしてるのは、奥さんやからや」

と、即答する。
本当に夫は、冷静に話を聞いていたようで。

「奥さんが免許証を無くしているから、
竹ノ内豊(仮名)が、
代わりに文句を言ってくれているから、
黙っているんや
ええとこみせようとしてんとちゃうか?
まぁ、結果は、
竹ノ内豊(仮名)が吼えたって、どうにもならんという感じやけど」

と、言う。なるほど。

そういう夫への頼り方が、あるのか……。
と、内心変な感心もしたりして。

「だったら、窓口の人は、
なんも悪くないんだよねぇ。
仕事とはいえ、ヤーさんに絡まれていることと同じだから、
ちょっとかわいそうだなぁ……」

と、私は、軍配を窓口側に挙げかけた。
すると、

「あの窓口のお兄ちゃん本人ではないやろうけど、
あの奥さんは、事前に、
日曜日の再発行と更新に関しての問い合わせを、
門真に電話でしているようやったで。
ほんで、誰かわからんけれど、
可能やと、答えたらしいから、今日来てるねや。
なのに、でけへんから、
竹ノ内豊(仮名)は、怒ってる。
そういうこっちゃ」

あっちゃー。
それは怒るかなぁ……。

「重なってるねんなぁ……。
でも、だからといって、
竹ノ内豊(仮名)は、心情的には理解できたけど、
言い方の問題っていうか、
やっぱりなんか勘違いしてるわ。

それに、竹内まりや(仮名)にしたって、
カッカカッカしている竹ノ内豊(仮名)のかわりに、
なんかフォローせな。

例えば、私が話しかけた時だって、
なんも言えへんかったやろ?
会釈も何もあれへんかったやんか。
配慮がないって言うかさぁ、
なんか『自分』っていうのが、
ないって感じで。解せんわ」

というと、

「配慮がないって言うんやったら、
あんたかってそうやで。
自分、
あのカッカカッカした竹ノ内豊に、
何て言うたか、覚えてるか?」

あ、あれ?何ていうたっけ……??思い出せない……。

「あんたも、カッカカッカしてて、
どうせ、覚えてへんやろ」

飛び火は、私にまで燃え広がり、
夫は加速し始めた。

     ★

「あんたはな、
あんな状態の竹ノ内豊(仮名)に向かって、
『迷惑なんですけど』って言うてんで」

え!?そうなのか?そんな風に口走ったのか?
めっちゃ本音丸出しやん!!
全然覚えてないけど!!

「人のことばっかり言うてな、
あんたかって、全然周り見てへんやないか。
アホな奴に変に関わって、
自分でさらに不愉快かぶって。
横で『ムカツク ムカツク』とか言うて。
人の文句ばっかり!!」

うっ……、い、一理ある……。

バッサリ、夫にやられた。

夫は
竹ノ内豊と竹内まりやに関しては、
ムカムカを、
客観視することで、
ある程度抑えていたようだったが、
私に対しては、
あっという間に、
いっぱいいっぱいになったようで
(私の日ごろの行いのせいでもあるが)
グサグサくるようなことを、
堰を切ったように言われた
(そして、ここに書けるほど、都合よく覚えてもいない……)。

丁度その時だった。

「Yさーん!」と
窓口が、私らを呼んだ。

            またまた明日に続く。

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