日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

いつぞや

2006年09月09日 | 音楽な日々
aikoは、そんなに好きではない。歌詞がわかるようなわからないような中途半端な気持ちが生じるから。

それでも、あの伸びやかな声は、聞き心地がよく、
聞こえたとたん聞いてたFMを切る、
なんてことはしない。

そんな中、「お!この歌は好きだなぁ~」と
初めて思った曲が、最近頻繁に流れている。

シングルではないと思うんだけど、
アルバム『彼女』の中にある
『瞳』という曲。

なんだったかの、CMにもなっていたかと思うので、
今なら、聞いたら「あぁあぁ」と言う人もいるかもしれない。

だがだが。

     ★

 ♪健やかに育ったあなたの真っ白なうなじに
    いつぞや誰かがキスをする♪

という、フレーズの「いつぞや」。

「いつぞや」って言葉は、こういうときに使うの?

私の中の「いつぞや」って言葉の意味は、
「いつだったか」という意味なんだけど。

ネットの辞典で調べてみた。

「日時をはっきり覚えていない時や、
はっきり言う必要のない時に用いる。
先頃。いつであったか。せんだって」

とあって、和英辞典でも、
宛がう英単語は「once(かつての意)」だったりする。

過去を回想するようなシチュエーションで
使う言葉じゃないんでしょうか?違う?

この歌の歌詞のフレースの流れなら、
過去を回想するのはおかしい気がするんですけど。

未来を予想するような言葉を入れなきゃいけないっしょ。
歌の内容からすると。

例えば、
「いつぞや」ではなく「いつかは」なんじゃないの?

違う?違う?

聞き違いなんでしょうか。
気になって仕方ないんですが。

聞いててうっとりするのに、
ここの歌詞を聴くと、
言葉の時間差攻撃に遭って、気持ち悪くなる。

気持ちがせき止められてしまう。

     ★

過去にも一度、こんな風に、
すごく好きなのに、つんのめってしまった歌に
出会ったことがある。

この歌は、シングルでも、CMでも使われていないので、
知らない人は知らないと思うけど。

ヤイコ(矢井田瞳)のファーストアルバム
『daiya-monde』の『ねぇ』という曲。

 ♪全て失うほど 傷つけた言葉は
   私が言わた様なものだった 攻めてごめんね♪

この「言わした」って、
全国共通なんでしょうか?
大阪弁じゃないんでしょうか?

「言わせた」じゃなくて、いいんですかねぇ、って、
思ってしまったわけですよ。

いや、aikoと違ってね、意味は通っているんですよ。
だから、aikoの前述の歌よりは、
すんなりしていることは、しているんですけどね。

それに、大阪弁を使っちゃいけない、とも言っていないんですよ。
いいと思うんですよ。

でもね、ここだけ大阪弁って、
聞いてて、「えぇっ!?」ってつんのめるんですよ。
(いや、だからといって、全部大阪弁で歌えとも思ってませんが)

最初聞いたとき、
「言わせた」を聞き違えているんじゃないかって、
思ってたんだけど、歌詞カード見たら、
「言わした」になっているから、
自覚してセレクトした言葉のようで。

(んで、今見たら歌詞カードに、
「攻めてごめんね」って書いているけれど、
これだって、「責めてごめんね」じゃないのかなぁ~。
まぁいいんだけどさぁ~)

まぁ、ヤイコも、歌ってて、
この言葉遣いのほうが、気持ちがノルのかな?とは思うんですけどね。
大阪の人なんでしょ?ヤイコって。

あれ?aikoも大阪の人??
(「いつぞや」と大阪弁は関係ないけど)

     ★

でも、繰り返すけど、ヤイコの方は、
意味は通っているし、
私は大阪生まれだけど
自分では「言わせた」っていうけど、
友達とかが「言わした」って言っても、
ぜんぜん気にならない人なんで、
そう歌いたくなる気持ちに対して、
ある一定の理解はもてるんですよ(「責める」を「攻める」にしてもね)。

……んだけど、
aikoは、おかしいと思う。意味が違うんだもん。

もともと、彼女の歌詞は、
よく言えばシュールで、悪く言うと、
何言ってるんだか、さっぱりわからないんだけど、

私個人が、好みじゃないというだけで、
「こういう感覚的な雰囲気ばかりが漂う歌もあっていいわな」
ぐらいな気持ちはあったんだけど、
この使い方は、ちょっと許せる範囲じゃない。

なのに、初めて、aikoの歌の中で、
いいなと思えた歌はこの曲なのだ。

ここ一箇所だけが、イライラする。

機会があれば(ないだろうけど)、
うちの東大阪歌会にでも出席して、
その時だけ、
異種格闘技歌会にするから(笑)、
この副詞の使い方を説明してほしいです。

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