日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

模擬披露宴に出て思ったこと。

2006年04月06日 | お仕事な日々
模擬披露宴なるものに出席して、食事をした。

アンケートをとって、
こういうのにお誘いするのが、仕事になるので、
経験しておいて、ということなので。

     ★

私は神社で式をあげて、
そこにある小さな会館で、
極少人数の人たちと、
お食事をしただけの式だし、

結婚をした友達も少なく、
また身内だけの式で済ませる友達が多いので、
こういう互助会の会場での結婚式に慣れていない。

そのせいか、
自分の結婚式じゃないのに、
しかも模擬披露宴なのに、
ドレスを着た、
モデルになった女の子や、男の人が、
お膳立てした演出をこなすたびに、
蛭子能収のようにニヤニヤしてしまう。

果てしなく、私のほうが照れてくる。

こういうのに、その気になれない体質だ。

     ★

「その気になる」って大事だな、と思う。

まず、その気にならなければ、それになれない。

その気になったって、なれないものもあるけれど、
まず、これが絶対条件だ。

ウェディングドレスを着て、
綺麗になって、
輝こうと思わなければ、
いくら高価なドレスを着たって、
その人は輝かないだろう。

あれもこれもどれもそれもと、
沢山のものに
その気になる必要はない。

だが、
生きている人生の季節ごとに、
その気になるものが、ちゃんとある人は、
幸せだな、と思う。

で、女性の場合、結婚式で、
綺麗なものに身を包むのは、
その気になるものなんだけど。

私はどうしても、結婚式は、
自分のためじゃなく、
「家」のためにするという意識のほうが強かった。

それに、
「いかにも『主役』」という
スターみたいな輝き方が、嫌いなのだ。
アクセサリーから、自分の立場まで、
ツウな人しか気付かない「キラッとした『脇役』」
というひかり方を目指すタイプなので。

     ★

でも、
これから結婚する人で、
結婚式をあげる人は、
笑っちゃう演出でも、
その気になったほうが、断然楽しいと思う。

ドレスのモデルさんたちは、
みんな勧誘された人の娘さんとかが
やっていて、
モデルを仕事にしている人ではなかったのだけど、
ひとり、ものすごく意識してやっている女の子がいた。

顔立ちだとか、体型だとか、そういうのではなく、
高価な服に負けずに、凛としたものがあり、
表情や姿勢など、照れも硬さもなくこなしていた。

どうせやるなら、あそこまで気持ちを持っていけたら、
いいよなぁ~なんて、思ったりした。

ドレスに興味はないが、
その女の子の「本気度」みたいなものには、
女として、ちょっと憧れた。

それは、
ドレスというきらびやかなものに対する
負けず嫌いの気持ち。

ドレスに対して、そんな気持ちになれることが、
女として、羨ましかった。

私は、ナリは女性だけれど、
心は「蛭子能収」なおっさんなので(笑)

これは、普段の着物好きの気持ちとはちょっと違う。
めんどくさいので、説明しないけど。

     ★

「女として憧れる」なんて言いながら、
かえすがえす繰り返すけど、
だからと言って、
今の夫と別れて、
再婚するようなことがあっても、
私はもうセレモニーはしないだろうな、と思う。

そんな私が、こういうのを勧める営業をする。

そんな現実を、
笑っちゃっいけないよなぁ~と思いつつ、
やっぱりどこかで照れ笑い。

「その気」にならんとあかんのにね(笑)

最新の画像もっと見る