日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

80円の「アンパンマンチョコ」

2006年11月21日 | お仕事な日々
なんだか、急に思い出したんで。

11月6日のペコちゃんが当たるという、
くじ引きのマネキンをしていたときのこと。

売り場の一角が、「アンパンマンフェア」となっていた。
そのメーカーで売られている、
アンパンマンのチョコや、アメだとかを、
固めて売られていた、というだけだけど(笑)

その中のには、
袋の中に、アンパンマンなどのキャラクターが
かたどられたチョコが、
個包装されて、沢山入っている、
「アンパンマンチョコ」という袋が、
80円で売られていた。

「アンパンマンチョコ」は、飛ぶように売れた。

300円でくじが引けるということもあって、
必ず、二個以上このメーカーのお菓子を買わないと、
くじが引けないようになっていたのだが、
「アンパンマンチョコ」を
3つ4つ束にして、
買っていく人が多かった。

そんなにおいしいのか?「アンパンマンチョコ」は。
そんなに人気者なのか?アンパンマンは。

と、驚くほどに、買われていく。「アンパンマンチョコ」。

あれよあれよと、
売り始めて一時間弱で、
「アンパンマンチョコ」は売り切れた。

お店の人に、補充をお願いしたが、
「もうないから、売り切れたら終わり」と言われた。

えっ!?と思うし、ちぇ!とも思う。

「フェアなのに在庫がないの?」という気持ちと、
「えー!お客さんの食いつきが違うのに!」という気持ちと。

仕方なく、他の商品を売っていると、
お客さんがいないのを見計らって、
お店の人がやってきた。

「アンパンマンチョコな、本来は、
210円で売ってて、
今日は安くして、180円で売る予定やってん。
ところが、
チラシの印刷ミスで、80円になっててな。
本当は、在庫は沢山あるけれど、
これ以上は売らないことにしているから」

と、わざわざ説明しに来てくれた。

はぁ~、印刷屋さんも、罪なことをする。

売れていたのは、
チョコのおいしさでも、キャラの人気でもなく、
価格の安さのせいだったのかぁ。

その後も、
子連れで買い物に来たお母さんとかが、
「アンパンマンチョコはもうないんですか?」
と、何人か尋ねてきた。

みんな、広告見て、チェックしているんだなぁ、と、
当たり前と言えば当たり前のことを、
変に感心したりして。

一時間弱の間に立ち寄って、
束にして、「アンパンマンチョコ」を買った人たちは、
くじ引きは外れてばかりだったけれど、
ある意味ラッキーな人たちだったんだな、と、
急に思い出して、心の中で「おめでとう」という。

本人たちは、もちろん、なんの自覚もないだろうけど。

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