日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

何のために、注目を浴びたくなるのか。

2009年01月09日 | 夫との日々
夫の服のサイズが、
もはやユニクロでは見つからなくなって久しい。

年末、セーターなどを、
『大きいサイズ』のコーナーに行って、
購入したときのこと。

「何故、そんなに太ったんだろう?」
と、あえて聞いてみた。

「明石の時から太ってたっけ?
違うよね。
大阪に戻ってからだよね。
ってことはさ、
大阪に戻ってからストレスをためたってこと?
始めのうちは、慣れなくてってことで?」

だが、明石に住んでたころの方が、
よっぽどストレスをためてたはずだ。

「明石の時は、食べたくても食べる時間がなかった。
っていうか、
食べることより、睡眠の方をとるのに必死だった」

……そうだったよね。

「大阪へ戻って太ったのは、
コミュニケーションをとるためや」

そうはいっても、
夫はお酒を一滴も飲まないし、
そういう付き合いは、会社で禁止されている。
(引越し屋さんなんで、朝早いからダメなんですって)

「例えば昼休みとかでやな、
『え!?そんなに食べるんですか?』って言われたり、
『え!?そんなにコーラ飲みはるんですか?』って言われて、
注目浴びるのが、快感で。気がつけば、100㎏越えてた」

……あぁ、そうだよな。あんたは、そういう奴だった。
なんていうか……、こう……、自虐をウリにするとこあるよな。

不意に、
「それって、許せねー」って思う事件を思い出した。

自分の子どもの点滴に水を注入して、
『看病している自分』に酔いしれる母親の事件

『人から注目されたい』という
同じ根っこを感じたのかもしれない。直感的に。

     ★

誰にだって、あるんだろう。そんな動機は。

だけど、他人を巻き込んで、
注目を浴びようとするのなら、
他人を犠牲にするのではなく、
他人をも幸福にするかたちで、注目を浴びてほしいもんだ。

だからと言って、
自虐的になって、注目を浴びるというのも、
どうなんだろうとは思うけど。

全否定はしないけど、イタイ感じがする。

あっという間にそのウリには、
限界がくるんじゃないのかな。

あぁ、でも、
「アホの坂田」と一貫していい続ける姿を見ると、
笑いながらも、尊敬の念が湧き起こるので、
限界なんて、本人にしか、わからないことなんだけど。

あそこまでいくと、「人の気を引く」為というより、
信念か。

注目を浴びるためには、
綺麗事なんて、捨てなければいけないのかも。

では、どうして注目を浴びたくなっちゃうんだろう。

夫は、職場に慣れるためだろう。
目立ちたいわけではなく。

寂しさがそうさせている場合もあるだろう。

寂しさを人の光や温かさで殺そうとするのかな。

寂しさは、どうしようもない、
自分の中の同居人なのに。

     ★

本決まりではないが、
夫はまた、何処かへ異動する(不景気を、ますますリアルに感じる~)。

家を買ったのを考慮してくれると聞いているので、
明石のような遠くへ
飛ばされることはないだろうけど。

今度は、食欲で自己アピールをして、
コミュニケーションをとる、というのは、
不健康すぎるのでやめていただきたいと、
密かに願っています(っていうか、言ったほうがいいのか?)。

最新の画像もっと見る