夫の服のサイズが、
もはやユニクロでは見つからなくなって久しい。
年末、セーターなどを、
『大きいサイズ』のコーナーに行って、
購入したときのこと。
「何故、そんなに太ったんだろう?」
と、あえて聞いてみた。
「明石の時から太ってたっけ?
違うよね。
大阪に戻ってからだよね。
ってことはさ、
大阪に戻ってからストレスをためたってこと?
始めのうちは、慣れなくてってことで?」
だが、明石に住んでたころの方が、
よっぽどストレスをためてたはずだ。
「明石の時は、食べたくても食べる時間がなかった。
っていうか、
食べることより、睡眠の方をとるのに必死だった」
……そうだったよね。
「大阪へ戻って太ったのは、
コミュニケーションをとるためや」
そうはいっても、
夫はお酒を一滴も飲まないし、
そういう付き合いは、会社で禁止されている。
(引越し屋さんなんで、朝早いからダメなんですって)
「例えば昼休みとかでやな、
『え!?そんなに食べるんですか?』って言われたり、
『え!?そんなにコーラ飲みはるんですか?』って言われて、
注目浴びるのが、快感で。気がつけば、100㎏越えてた」
……あぁ、そうだよな。あんたは、そういう奴だった。
なんていうか……、こう……、自虐をウリにするとこあるよな。
不意に、
「それって、許せねー」って思う事件を思い出した。
自分の子どもの点滴に水を注入して、
『看病している自分』に酔いしれる母親の事件。
『人から注目されたい』という
同じ根っこを感じたのかもしれない。直感的に。
★
誰にだって、あるんだろう。そんな動機は。
だけど、他人を巻き込んで、
注目を浴びようとするのなら、
他人を犠牲にするのではなく、
他人をも幸福にするかたちで、注目を浴びてほしいもんだ。
だからと言って、
自虐的になって、注目を浴びるというのも、
どうなんだろうとは思うけど。
全否定はしないけど、イタイ感じがする。
あっという間にそのウリには、
限界がくるんじゃないのかな。
あぁ、でも、
「アホの坂田」と一貫していい続ける姿を見ると、
笑いながらも、尊敬の念が湧き起こるので、
限界なんて、本人にしか、わからないことなんだけど。
あそこまでいくと、「人の気を引く」為というより、
信念か。
注目を浴びるためには、
綺麗事なんて、捨てなければいけないのかも。
では、どうして注目を浴びたくなっちゃうんだろう。
夫は、職場に慣れるためだろう。
目立ちたいわけではなく。
寂しさがそうさせている場合もあるだろう。
寂しさを人の光や温かさで殺そうとするのかな。
寂しさは、どうしようもない、
自分の中の同居人なのに。
★
本決まりではないが、
夫はまた、何処かへ異動する(不景気を、ますますリアルに感じる~)。
家を買ったのを考慮してくれると聞いているので、
明石のような遠くへ
飛ばされることはないだろうけど。
今度は、食欲で自己アピールをして、
コミュニケーションをとる、というのは、
不健康すぎるのでやめていただきたいと、
密かに願っています(っていうか、言ったほうがいいのか?)。
もはやユニクロでは見つからなくなって久しい。
年末、セーターなどを、
『大きいサイズ』のコーナーに行って、
購入したときのこと。
「何故、そんなに太ったんだろう?」
と、あえて聞いてみた。
「明石の時から太ってたっけ?
違うよね。
大阪に戻ってからだよね。
ってことはさ、
大阪に戻ってからストレスをためたってこと?
始めのうちは、慣れなくてってことで?」
だが、明石に住んでたころの方が、
よっぽどストレスをためてたはずだ。
「明石の時は、食べたくても食べる時間がなかった。
っていうか、
食べることより、睡眠の方をとるのに必死だった」
……そうだったよね。
「大阪へ戻って太ったのは、
コミュニケーションをとるためや」
そうはいっても、
夫はお酒を一滴も飲まないし、
そういう付き合いは、会社で禁止されている。
(引越し屋さんなんで、朝早いからダメなんですって)
「例えば昼休みとかでやな、
『え!?そんなに食べるんですか?』って言われたり、
『え!?そんなにコーラ飲みはるんですか?』って言われて、
注目浴びるのが、快感で。気がつけば、100㎏越えてた」
……あぁ、そうだよな。あんたは、そういう奴だった。
なんていうか……、こう……、自虐をウリにするとこあるよな。
不意に、
「それって、許せねー」って思う事件を思い出した。
自分の子どもの点滴に水を注入して、
『看病している自分』に酔いしれる母親の事件。
『人から注目されたい』という
同じ根っこを感じたのかもしれない。直感的に。
★
誰にだって、あるんだろう。そんな動機は。
だけど、他人を巻き込んで、
注目を浴びようとするのなら、
他人を犠牲にするのではなく、
他人をも幸福にするかたちで、注目を浴びてほしいもんだ。
だからと言って、
自虐的になって、注目を浴びるというのも、
どうなんだろうとは思うけど。
全否定はしないけど、イタイ感じがする。
あっという間にそのウリには、
限界がくるんじゃないのかな。
あぁ、でも、
「アホの坂田」と一貫していい続ける姿を見ると、
笑いながらも、尊敬の念が湧き起こるので、
限界なんて、本人にしか、わからないことなんだけど。
あそこまでいくと、「人の気を引く」為というより、
信念か。
注目を浴びるためには、
綺麗事なんて、捨てなければいけないのかも。
では、どうして注目を浴びたくなっちゃうんだろう。
夫は、職場に慣れるためだろう。
目立ちたいわけではなく。
寂しさがそうさせている場合もあるだろう。
寂しさを人の光や温かさで殺そうとするのかな。
寂しさは、どうしようもない、
自分の中の同居人なのに。
★
本決まりではないが、
夫はまた、何処かへ異動する(不景気を、ますますリアルに感じる~)。
家を買ったのを考慮してくれると聞いているので、
明石のような遠くへ
飛ばされることはないだろうけど。
今度は、食欲で自己アピールをして、
コミュニケーションをとる、というのは、
不健康すぎるのでやめていただきたいと、
密かに願っています(っていうか、言ったほうがいいのか?)。