日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

「形骸」ではなく「本質」を。

2006年10月27日 | 言葉や思いをめぐらす日々
うぅ……ううううぅ……。

PCがまた動かなくなっちゃった……。
停止した画面には、「ワイヤレスLANを切断しますか?」
とあり、泣く泣く切断する。

今は、有線にしている。

見えないものが、支障をきたしているというのは、
本当に、手が出ない。

……なんて、二重にも三重にも、
意味が広がっていくメタファーをイメージしても、
どうにもならない。

また、どっかに問い合わせようかと思ったけれど、
もうやめた。きっとイタチゴッコだ。

大体、私の中に、
「無線LANまでできて完璧」というイメージがあって、
そこに当てはまろうとするからいけないんだ。

もっと柔軟に。発想を変えて。

何が一番大切か。
ようは、どうなっていればそれでいいのか。
そこを押さえて、あとは捨てよう。

やらなくちゃいけないことは、もっと他にある。
いや、多分、山ほど。

原因がなんなのかわからないのが気持ち悪いけれど。
月曜日に支払った1万円は一体何なの?って気も、
しないでもないが。

ふっきってやる!!

     ★

徒歩10分ほどのところに、
ちょっと高価だけど、
コーヒーが
おいしい喫茶店を見つけた。

ツウ好みな喫茶店っぽかったので、
敬遠していたのだけれど、
(そういうところって、
お店の人がよく話しかけてくるとか、
コーヒーのウンチクを語るとか、
そんな先入観があったので)
入ってみるとそうでもなかった。

人が少ない日とか、時間帯を狙って、
週二回ほど行くようになった。

だが、今日は行ってみると、
私の後に、
4人ほどのご婦人たちの団体が入ってきて、
すごくぺちゃくちゃしゃべりだした。

しまったなぁ……と、思いながら、
本を読んでいたのだけれど、
「この団体さんよりも粘って、
ここにいてやる!!」
と、へんな勝負心を持ってしまい、
コーヒー一杯で、粘ることにした。

そんな心で読んで、集中して、
本が読めるわけもなく。
あんまり、頭の中に入らなかった。

その分、ご婦人方の声が、
よく聞こえた。

どうやら、ご婦人方は、パート仲間のようだった。

仕事場の不満の話ではあったけど、
人の悪口ではなかった。

笑える話というのを「プラス」とするならば、
不満の話は「マイナス」だと言える。

でもなんだか、
いいものを聞いているような気がしてきた。

マイナスとマイナスをかけて、プラスにしているような感じ。

エネルギッシュでいいなぁ、と。
熱い感じがいいなぁと。

そこには、宗教家のような、
心地いい言葉もなく、
世界がガラリと変わるような、
解決策につながるような案もなかったけれど、
「生きてはるなぁ~」と、
しみじみ思わせるものがあった。

完璧なものと完璧じゃないもの。
きっと人には両方必要。

完璧にしたい気持ちと、
完璧にできないことに対する、
断念の決断力も。

6時半を過ぎても、
ご婦人方は不満を語っていた。

私は、晩御飯の準備がとうとう気になって、
先に喫茶店を出た。

ムキに読書したって、
集中してなきゃ時間の無駄だ。

柔軟に。柔軟に。

「自分がこうしたい・こうなりたい」というものを、
強く持つのはいいことだけど、
何度も何度も検討しながら、
最後に掴むのは、
「形骸」ではなく「本質」だからと。

「本質」を掴むための、「執着」であれ。

最新の画像もっと見る