カナシイ夢

昨日夢を見ました。

過去に好きでたまらなかった人が、夢に出てきました。
彼が夢に出てくるのは、これで何回目だろう・・・？

夢って、複雑なこに、結構内容がごちゃ混ぜになってて、自分が疑いを持たないのがすごく不思議。
絶対あり得ないこととかしているのに、「これはありえない、今あたしは夢を見ているからこんなことが出来るんだ。」
って自覚できない。だからこそ、良かったり。。。

でも、昨日はなんだか違った。

さっきまで一緒に居たあの人が、いつの間にかいなくなっていた。
すごくびっくりして、どうしよう！ってなって、探しにいかなきゃ！ってめちゃくちゃ焦ってた。
パニックを起こしていて、玄関で大慌てで、すごく泣きながら靴を履いていた。
すると玄関の磨りガラスに見えた人影。あの人の赤いジャンパー。
帰ってきた！安心感でまた涙が溢れた。

ガラガラってドアが開いた。
あの人が笑顔でこっちを見た。
その瞬間、安心感というより、声に出して、

「こんどはもう離さないよ」

とあたしはかなり強く抱きついて泣きながら言った。
キレイごとのドラマの真似なんかじゃなかった。

このとき、いつも見る夢と違う点があった。
あたしが、夢の中でこんなに泣くなんて、滅多にない。というか初めてだった。
そして、普通夢の中だと、気持ちをコントロールできないのに、コントロールできた気がした。
それは、「こんどはもう離さないよ」の「こんどは」の部分でわかる。
前回を夢の中のあたしは知っているのだ。こんなこと今までなかった。
あの抱きついた瞬間、何かが違っていた。
多分、あの夢の中のあたしは、今のあたしと同じ気持ちだった。
この、後悔の気持ちだったのだ。
あたしから出来なかった、抱きつくということ。
そしてあの人に伝えたかった気持ち。

もう戻らないあの時間は、あたしの心の中に確実に残っていて、今でも悲しくさせる
そんな切ない
昨日の夢