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創造の魅力

機械設計者としてのものづくりの魅力を共通のテーマとしていろいろな人と語り合う場を造って行きたいと思っています

機械製図(断面図・拡大図)

2005-09-26 23:49:45 | Weblog
 断面図、拡大図の目的は外観から見た投影図や通常の尺度では品物の部分が判別できない場合、誤解される可能性がある時に描くものです。

 大切なことは切断面や部分拡大図の配置場所です。ややもすれば製図を書く人の都合でスペースの空いた場所に配置することが良く見られます。空いておればどこでも良いという考え方は図面を見る人にやさしくありません。

 断面図は投影図の配置と同様の考え方で切断面と直角方向の延長上に配置することが大切です。拡大図は拡大した部分の出来るだけ近傍の位置に配置して、尺度を明示することが望ましいです。図形は回転させないことが大切です。

 回転軸のように断面が左右対称の図形の場合には、切断面の位置に中心線を引き、中心線に沿って切断した断面図を重ねて描くことがありますが、複雑な図形の場合は誤解されることがありますので注意が必要です。

 いずれも製図法では当たり前のルールですが、この当たり前のルールが守られていないことが多くあります。図面は図形を見せるために描くのではなく、見る人が間違いなく読み取るかを考えて描くことが大切です。

製図の基本は文章説明に頼ることなく図形と寸法・記号で製作方法を伝えることです。

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