ゴンダル年代記

ようこそおいでくださいました。エミリ・ブロンテがひっそり書きためたゴンダル物語のようにこっそり書きためます!

欲望の翼 有名なラスト

2022-08-09 17:42:58 | 香港映画
トニー・レオンって。ギャンブラーをこんなにわかりやすくベタに演じているのに、この映画のラストは品がある。
お母さんに会えなかったヨディのレスリー・チャン
「どんな関係だ」と言われて切り替えせなかったスーリーチェンのマギー・チャン
このまま終わったら、かわいそうすぎる。天井に頭をぶつけそうな、あれ、船室かな、お部屋で身だしなみをととのえて、札束を胸ポケットに押し込んで、ポケットチーフをゆっくりさしこむトニー・レオンの動きはとてもやさしい。 この監督さんは、ほんとに男性のよさをひきだすのがうまいんですよね。
この唐突なラストに救いがある。
それはトニー・レオンが持っているまじめさとか、やさしさなんだろうか。

「楽園の瑕」とこの映画「欲望の翼」をわたしに教えてくれたお友だちが、昔、なぜかここでトニー・レオンが…と話していたのをおぼえています。 そこに救いがある。

続編がぽしゃったとかエビソードはきいたことあるけど、すばらしい編集だなと思います。

でも、なんといってもヨディのレスリー・チャンがいい。
トム・クルーズが【その目つき】でにやりと笑うときのような、自己中な微笑みがうまいなあと思う。
やはり監督がレスリーの本質のよさを引き出しているのかな。

欲望の翼

2022-07-31 20:19:59 | 香港映画

その女といた (ヨディ)

ここがこの映画のいいところ。マギー・チャンかカリーナ・ラウか。 スーかミミか。

ヨディ(レスリー・チャン)はどっちをより好きだったか?

かっこつけずに書けば一番知りたい。

脱げよ、彼女のスリッパだ。(ヨディ)

この場面も好き。

こういう項目について、男性にきいてみたら、いやきいてみなくても答えはわかる。

どっちも好きだったんだよ。

ひとついえるのは、カリーナ・ラウのミミも、レスリー・チャンのヨディも、ダンスができる。 ミミはダンサーだし、ミミがかえったあと、一人で音楽をかけて踊り始めるヨディ、いいね。

むかし「蒼ざめた馬」という本を読んだのね。

主人公が手の届かない女に苦しい恋をしながら、すっかり手に入ってしまった女にうんざりしている場面。

たしかこんなモノローグだった。

かつて、彼女は王妃のように僕に身をまかせたのに、今では愛の乞食のようだ。(記憶)

ヨディの手の届かない苦しい恋の相手。それは、フィリピンにいる本当のおかあさんで、王妃のように身をまかせたのに云々の恋の相手が、スーとか、ミミになりますね。 育ての母との間柄にもちょっとだけ、恋に近い香りがあると思う。わからないくらいにだけど。

それにしても「楽園の瑕」のキモとなる、「愛していると言わなかったから(彼と決別して兄嫁となった)」という台詞は、弱いと思う。「大英雄」の「愛していると3度言え」は好きだけど。笑える。


スーパースター

2022-07-30 17:02:33 | 香港映画

こんにちは。

みなさん、名優とスターって、ちょっと違いますよね。たとえば、歌のすごくうまい人と、もっとうまい人はいそうだけどなぜか目がいってしまう人。
目がいってしまう、とか、聴いてしまうとか、そういうのがスターです。

もちろん、そこまでいく俳優は、みんな「うまくて目がいく人」なんですが…はい。まあ、そのひとの特性がそうなんですよね。

スターは愛されます!
わたしは、90年代の香港映画をみるたびに、レスリー チャン、早く出てこないかな?ってわくわく待っています。 「大英雄」なんて。
「妹弟子には悪いが…(と、花束をかかげて王女様のもとへ)」というなんでもない軽い台詞のおもしろいこと!
この人は「さらばわが愛」でパルムドールをとるすごい役者であるかと思えば、こんなお馬鹿な役を誰よりも楽しく(楽しくなるのは観ているわたしたち)演じられるのだ。
いいなあ、喜劇性のある役者さんって。
そして、シリアスな役もすばらしいわけで。つまりスターといわれるひとたちってある種のかわいらしさがある。

いま、トップガンマーヴェリックを何度も観ているひと(わたしとか?ごいっしょしてくれてるおともだちとか?そんなひとたち)って、トム・クルーズが「…(にやりとして)まだ(少将は)来てない…(だから今、イテマエ!笑)」と言う場面が、好きで何度もみにいってないですか?
いたずらっ子のこと、わたしの国エジンバラ(もちろんスコットランドの首都のことではない)のことばで「ワリコトタレ」(悪いことする子)っていうんです。

また明日。


レスリー・チャン

2022-07-28 22:37:55 | 香港映画

皆様、はじめまして。メアリ女王と申します。

公開のブログははじめてです。ですますと、そうでない文体が入り交じる癖があります。

きょうは、亡くなってしまった香港スターのレスリー・チャンのことを書きます。

90年代はレスリーにすっかりイカれてしまって、深く恋してしまっていた。
21世紀になり、あることにかまけるようになって、あっというまに15年が過ぎた。
香港映画の話、レスリー・チャンのことは、きらいになったわけではなかったが、「その話は昔のわたしに似ている」とばかりに、またかまけている項目に舞い戻った。

そのあと、わたしは、ひとりになり、さらに数年がたちました。かまけていた項目は突如として強制終了となり、なりゆきですが、いまさらですが、わたしは、自分のために生きるようになったのです。

レスリーの孤独、天性の喜劇性、スクリーンに映っただけで、ひとを幸せにする明星です。
DVDを取り寄せました。
欲望の翼、楽園の瑕、楽園の瑕終極版、そして大英雄(笑)

ところでわたしは両生類で、きのうはトップガン マーヴェリック7回目!
初の吹替え版を観てきました。
そのお話もこれから書いていきます。

たくさんの方がわたしのブログを読んで下さいますように。末長くよろしく。