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GOLDENSHIT Blog

GOLDENSHITメンバーによるBlog。

ICC

2005-12-11 | event
ICCに行ってきた。

ICCに行くのはルアン・グルッパのアデ・ダルマワンと行ったとき以来だ。

あのときもこのぐらいの時期でこれぐらい寒かった。

英語も喋れない僕は無言で、ときたまジェスチャーで彼を案内したものだ。

ICCに関しては、それぐらいのことしか思い出せない。

特に思い入れはないといえる。


『Passible Futures.
Japanese postwar art and technology
アート&テクノロジーの過去と未来』

正直な感想をいえば、展覧会としては全く面白いと思わなかった。

様々な作品が「ただ陳列されているだけ」という風にしか思えなかった。

日曜ということもあり、子供連れや、カップルが多かったことは良いと思うが、

芸術をやっている人間にしてみれば物足りない内容だったのは否めない。

いや、違う。

個々の作品は興味深いのだ。

ただ、それを羅列するだけで「良し」とする主催者側に苛立つのだ。


個人的に惹かれる作品はあった。

それは松本俊夫と飯村孝彦と岩井俊雄。

松本俊夫と飯村孝彦に関しては日本実験映像界の重鎮たちであり、

今さら語るに及ばない。

この人たちの作品は次回の作品を制作するうえで参考になるものだった。

岩井俊雄の作品は純粋な楽しみがあって良かった。

それ以外のところは正直良くなかった。

良いとは思わせてくれなかった。


何より不満だったのは映像作品が展示されていたことだ。

10分以上ある作品を立ったまま見る人間など稀だろう。

写真や絵画と同じように、壁面を彩る要素のひとつとしてそこにあることに、

いや、勿論、映像は色彩の変動と変化によって表現されているが、

時間軸を無視した展示方法にはガッカリした。



これは、ICCの展示計画のいい加減さを物語っているのだろう。

せめて椅子ぐらい用意しなければダメだ。

僕は写真展でも見に行った方が断然良かった、と思った。



ICCが今回の展覧会で、その活動を終えるだろうと噂されている。

実際はそれが噂でもなんでもなく、事実なのだろう。

『アート&テクノロジーの過去と未来』

ICCに未来がないように、今回の展示にも未来を感じなかった。

有終の美を飾るにはこれでは寂し過ぎる。


by shin

Rock in the video age

2005-12-10 | event





そういえば10月22日にライブをやりました。

Rock in the video ageと勝手に名付けられていたらしいのですが、

どうもそんな名義だったことは後日に知った。


映像はやっていて気持ち良かったです。

音楽のための映像をやりたかったので、それは7割ぐらい意図通りにできたと思います。


ライブを撮影した映像を見ていたが、やっぱり多少味気ない。

ライブで映像をアウトプットしているときは、次の瞬間への期待があふれている。

普通に飯を食ったり、歩いたりしているときは、

次の一瞬への期待を意識することは少ない。

けれどもライブではそれを感じる。

僕はそれを感じたいがためにライブを選択している。

案外、そんな簡単な理由なのかもしれないなぁ。

ということを思った。

by shin

無礼講にする。第三日目

2005-08-01 | event
映像を見続けるといういい経験をさせて貰った。これをいい経験と思うのは、強制的に小さくて暗い箱の中で映像を見続ける機会が少なくなってきたんだろう。反省。

この三日間の上映の中で(SVPから)SVP2への変化がどのようなものであるかを多少なりとも垣間みれた気がした。作家の集合体であったSVPという組織は、以前から提唱していた『場』という概念を世間に向けて大風呂敷を広げるように拡げようとしている。その姿勢は、作家が作家の為に討論する『場』という意味合いを持ちながら、もっと多くの人のために開けた『場』であらんとするものだ。今回は多くの作家が来場して上映後に話を聞けたのだが、それが通り一遍のもので結果的に単純な羅列に終始してしまったのが残念だった。

僕、個人が目指す地平と、彼らが目指す地平は同じものではないが、彼らの今後に期待したい。次はいつやるんでしょうか?

by shin

"暴れ"こいのぼり再演のお知らせ

2005-07-06 | event
ビデオを使った作品なら再上映などという言い方が世間一般的にも通用しやすいと思いますが、私たちの場合は再演という言い方を採用しております。記録媒体を使ってその場で映像を作りあげていくパフォーマンスということで、再演です。オートマティックじゃなくてマニュアルなイベントです、とでも言えばいいか。上手な言い方が思い浮かばない。

4月に初演した時と中身は変わらないけども、外見は結構変わるのかな?谷川さんのパフォーマンスもあるので少しは違った見え方になるのかもしれない。それにしても初演から再演までの3ヵ月という時間は何かを忘れるには充分過ぎるほどの時間だ。再演といえども、やることは一杯あって大変です。

by shin

以下、イベント詳細

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ゴールデンシットのビデオアート・ライブ・パフォーマンス「暴れ!こいのぼり」の再演が決定しました。ご案内をお送りさせていただきます。この度は、谷川まりのパフォーマンスと二本立てです。


「暴れ!こいのぼり」on 移動式ウォール
2005年7月10日(日) 15:00~

会場:アウトラウンジ(JR大塚駅北口徒歩7分・豊島区南大塚3-39-9 高津ビル5階)
出演:GOLDENSHIT  服部かつゆき、新村雄亮、増井久美子、木村恵多
チケット:1,500円(前売・当日)
URL: http://www.goldenshit.jp


「暴れ!こいのぼり」に向けて
あそこに見える東京タワー、目の前にいる友達。
たくさんのシグナルが、世界を、そして私達を形造っているその中、今回ご覧になる映像(あるいはその空間)はシグナルに対して、ノイズであるのかもしれません。しかし、そのノイズは単体ではそうであっても何かと関係を持ち、結びつくことによってシグナルになるのではないでしょうか。例えば、それは見ているあなたと結びついたとしても。


追加情報:
谷川まりについて
http://www015.upp.so-net.ne.jp/mari/
アウトラウンジについて
http://www.h5.dion.ne.jp/~olounge/
ニパフについて
http://smmoon-web.hp.infoseek.co.jp/


art lab. GOLDENSHIT 2005 http://www.goldenshit.jp