
今回から塗装に入っていきます。
今回の塗装の方針としては、フルドネラの全身ロッドパペットの茶色と、アップ用のハンドパペットのグレーっぽさの間を目指します。
陰影を簡単にできるように今回はグリザイユ画法を使用。
グリザイユ画法の詳しいやり方はこちらの動画をご参考に。
↓↓↓↓↓↓
https://youtu.be/DeXI5odsF0E?si=d0GaUzHD0dsJFehv
ベースは茶色、マルチホワイトとグランドブラウンでウェザリングという手段で攻めていきます。あとからグレーのヒダヒダがつきます。

まずいつも通りフィニッシャーズマルチプライマーと黒サフを全体に吹きます。これ塗膜強い。サフの上から水性ホビーカラーのホワイトをひたすらドライブラシ。モノクロカラーやるぐらいの気持ちで。

ベースに使ったのはMr.カラーのウッドブラウン。先ほどの下地に吹き付けるとこうなります。あまりわかりにくいかもですが自然と陰影作れてておっけです。お試しに実践してみたけど、次からはこれやろう。


そこから水でシャバシャバにした水性ホビーカラーのオリーブドラヴ2をスポンジでポンポン軽くスタンプ。本当軽くのせるだけです。ポンポンポン…とランダムに。
一旦ラッカーのつや消しクリアーでサラッとコートします。


次にウェザリングカラーのグランドブラウンをひベチョベチョ。そしていつも通り拭き取り。
ここの段階は、ほんと資料と見比べっこなので完全に比率とかじゃなくて感覚です。

そしたら次は発光部位。
発行しているのは後ろ足、中、首の渦模様。
水性ホビーカラーのホワイトで模様をなぞるように筆塗り。その上からMr.カラーのオレンジを、下の白を少しだけ残しつつ緩急をつけてランダムに吹き付け。その上からクリアーイエローを軽く吹きます。
この模様、複雑すぎてマジで分かりませんでした。楽しいからよし!
ぽわぁ…っとやさしく輝いてるイメージです。
ここまでできたら、大きい翼を接着。



固定だけさせて、ヒダヒダの植毛に移ります。ひたすらピンセットとシアノンで。ちまちまと植えます。
________________
このあと体力尽きて寝ました。寝起きすぐ、マルチホワイトでウェザリングをしてまた水性ホビーカラーのオリーブドラヴをスタンプしたんですが目の前のこと集中してて撮影してませんでした…。

ゴメンネ
そうしてたった3時間の睡眠による眠気に勝ち、完成したのがこちら。
海の森の王は、自分を殺しに来る若者を待っている。
____金枝篇。




改めまして
ディーラー:トムトムバーガー
原型師:トム様
古代怪獣フルドネラ
MM9
monster magnitude(2010)
これにて完成でございます!目指したのはプロップですが、それとは別で朽木のような質感も目指しています。




暗いライティングで撮った発光部位。
なんとなく、やりたかったのってそういう色味ねっていうのが伝わったら嬉しいです。
フルドネラはドラマ版MM9の大トリを務める巨大怪獣です。樋口真嗣監督が監督を務めた最終回、怪獣という存在に神々しさを感じる非常に美しい描かれ方がされてます。原作の黙示録怪獣クトウリュウまではいかずとも、神話的存在のMM9クラスの怪獣らしい、最終回に至るまで登場した怪獣達の中でもずば抜けて特殊な存在として演出されていたなぁと思います。
まさかガレージキットで発売されるとはなぁ…
ドラマ版MM9の怪獣達はどれも魅力的なんです。
シッポン、ザメゴン、メガドレイク、スカイウォーカー、そしてフルドネラ。
どの怪獣達も、ウルトラマンオーブにて魔王獣、ウルトラマンゼットにてゲネガーグ、バロッサ星人。そしてウルトラマンブレーザーでバザンガを手がけられた楠健吾先生のデザインです。
多分立体物にするとなるとスカイウォーカーとザメゴン、メガドレイクは難易度高いんじゃないでしょうか…。
でもシッポンが…シッポンが好きなんだよなぁ…自分でソフビ改造でやってみたい。
大体10数メートルの怪獣なんで、ちょうど現行のウルトラ怪獣ソフビ改造したらいい感じかも?パゴスとか。
ちなみに凄いことに、Xにフルドネラの完成ツイートアップしたら
楠健吾先生
藤原カクセイ先生
樋口真嗣監督
と、まさかのドラマ版MM9製作陣の方々からいいねとコメントいただきました!
こんなに嬉しいことないですね。気合入れて塗装した甲斐ありました!
さて、そんなこんなで!
フルドネラの老体『は』これにて完結!
は ってことは……。



いますよ。亜成体。実はフルドネラのキットにはこのフルドネラ亜成体が付いてたのです。
次回のブログでこちらの製作を載せて、本当にフルドネラの製作記は終わります。
もう少しだけお付き合いください。
ではまた!さようなら、さようなら。
予告。
死せる定めの儚きものが、
身の程を忘れ、栄華を謳う時
其は天を揺るがし、地を砕き
摂理の怒りを知らしむる。
必定たる、滅びの具現…。
ようやくのお出ましか。
こちらでは20年、
そちらでは2万年ぶりの再会だ。
久しいな、『破壊の王』よ…。

comming soon......