夏だ!ご縁だ!月島だ!

8月26日に月島で開かれる映画「ご縁玉」上映イベントの情報ブログ

皆さまからの感想7

2010-09-03 22:09:10 | 日記
この映画の特色は、何といってもヒロインである故人の生前に撮られたというところだと思います。普通は、山ちゃんの役柄を演じるのは俳優さんなのでしょうが、この映画では本人が出演した。それがこの映画にドキュメンタリーとしての臨場感や迫力を与えたと思います。

個人的には、エリックが山ちゃんの胸部にチェロを置いて、静かに演奏することで音楽セラピーを施すシーンが感激的でした。

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ご縁をありがとうございます。
久々に感動の映画を見せていただきました。
又、エリックマリア氏の生演奏、監督他の皆さんとのトークまで盛り沢山で、行ったかいがありました。特に、彼のチェロはなんとも力強く、それでいて心に染み入る音色でした。蛇足ながら、さぞやいい楽器だろうなあと、それを、惜しげもなく、ああいう会場で弾きこなしてしまうすごさ! 彼の人柄だろうなあとも思いました。すばらしいコンサートでした。彼のCDなど出ているのなら、是非聞いてみたいと思いました。もし、教えていただければありがたい。来日して演奏する機会があれば是非聴きたいです。)

ボランティアの皆さんで支えられている事も大きな驚きでしたし、会場の雰囲気もなんとも温かいというか、うるうるした不思議な感じでした。
時間があれば、もっと色々お聞きしたいと思いましたが、その点はやむを得ませんね。

本当にご盛会でよかったですね。
私はパリ在住の友人からご縁がご縁を呼んで、たまたまこの映画のことを知ったのです。この映画を見ないのはもったいない、とも言われましたが、本当にそのとおりでした。もっと多くの人に見てもらいたい映画です。

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(スタッフより)
エリック・マリアのCDは現在のところ発売されていませんが、計画はあるとのことでした。もし実現したら、またこちらでお知らせできればと思います。

ある女性について

2010-09-03 01:41:32 | 日記

こんにちは。実行委員の原田朱美です。

早いもので、「ご縁玉」上映会からもう1週間ですね。

私は未だに会場の空気を思い出しては、余韻に浸っています。

 

 今日は、私があの日出会った、ある女性について。

7月中旬。

事務局に、こんなメールが届きました。

 

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このイベント、凄く楽しみにしています。

「ご縁玉」の映画が上映された時(注:以前劇場公開された時)、凄く迷いました。

観たいという気持ちは強い。

でも字幕が無いからと諦めていました。

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聴覚障害をお持ちの方だったのです。

メールは続きます。

 

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でも、感動の声を聴くたび、見に行けば良かったと後悔していました。

この機会があることに、本当に感謝しています。

このイベントを知り、早速申込をしました。

映画に、字幕は付きませんが、勘で流れを掴みたいと思っています。

聴覚障害を持っていることもあって、目からの 情報しか得ることができないのですが、勘を掴むのは人一倍強いので、この映画もきっと掴めると信じています。

映画だけじゃなく、 トークショー、ライブ、楽しみにしています。

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「なんとかならないものか」。

あるスタッフが切り出し、また別のスタッフが「手話通訳を知り合いに紹介してもらえるかも」と動き、幸いすぐに手話通訳さんを見つけることができました。

 ただ、スタッフのほぼ全員は、イベントに関して素人です。

まして、手話通訳は初めて。

どこに立ってもらえばいいのか?

そもそも、上映中は暗いけれど、見えるのか?

不安を抱えたまま、準備をすすめました。

 

当日。会場に現れた女性は、可愛らしい方でした。

小柄で色白で、白いシャツがよく似合う。

「緊張しています」と、はにかむように笑っていました。

 

映画の上映が終わり、エリックの演奏中、私は目の前で響くチェロの音に浸りながら、ふと、女性が気になりました。

彼女に、今この瞬間の空気は、どう届いているのだろう。

映画を見て、どう思ったかな。

ちゃんと通訳が見えたかな。

あの席に案内して良かったのかな・・・。

 

トークに入った時でした。

江口監督がふと、「エリックがなんで頭を刈ったか、わかる方います?」と、会場に質問を投げました。

一瞬の沈黙の後、手を挙げたのは彼女でした。

ぱっとはじかれたように、手話通訳さんは、女性の手話を声に出し始めました。

 

 月並みな言い方しかできませんが、私はあの時、とても嬉しかったです。

楽しんでくれたからこそ、すすんで発言までしてくれたのだろうかと。

 

 イベント終了後、彼女の席に向かいました。

来てもらったお礼を言うためです。

女性は、満面の笑みでした。

最初に会った時の、シャイな笑顔ではなく、花が咲いたような。

興奮さめやらぬ、という感じで小さくぴょんぴょんと弾みながら、「ありがとうございました」と伝えてくれました。

 

本当に本当に、可愛らしく笑う人でした。

 私はなぜか、彼女とハグしてしまいました。

「こちらこそありがとうございました。

そう言ってもらえて嬉しい」と、手話通訳さんの手を借りてようやく言えました。

手話を何も知らない自分をちょっと恥じつつ。

 

でも何か、彼女と同じことを共有できたことも感じつつ。

そして翌日、彼女から、またメールが届きました。

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月島のイベントに関わっていた皆様、昨日の月島のイベントでは、本当に色々とありがとうございました。情報保障、叶ったら良いなと思って書いたとはいえ、無理だろうなと諦めていました

。それだけに、熱心に受け止めてくれ、思いがけないメールを頂いた時は、言葉にならない位、凄く嬉しかったです。

昨日のイベント、受付担当の方、原田さん、手話通訳の方、スタッフの皆さんから、色々と手話で、ゆっくりと声掛けて頂き、凄く嬉しかったです。

映画の内容まで、手話通訳してくださるとは思いもしませんでした。

映画の内容もしっかりと知ることができて本当に良かったです。

映画、ライブ、トークショーと心から最初から最後まで、笑って泣いて、感動して、と過ごすことができました。

今夏の最高の思い出になりました。

本当にありがとうございました。

 

ご縁玉のイベントで頂いた5円玉しっかりと財布の中に入れてあります。

いつか、どこかで、スタッフの皆さんや、原田さんや手話通訳の方と、またご縁があると良いなと思っています。

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ちなみに私は、バタバタオロオロと動き回っただけです。

見事に伝えてくださった手話通訳さんの仕事の素晴らしさは言うまでもなく、山ちゃんの力ってすごいなと、改めて思いました。

この映画とエリックが放つ力も。

 

そう。

あとひとつ書きたいことが。

手話通訳さんのことです。

当日、わずかながら謝礼を準備していました。

イベント終了後、渡そうとすると固辞されました。

「私も楽しかったです。ありがとうございました」と。

 

 今回、私もたくさんのあたたかい「ご縁」をいただきました。

もちろん五円玉は、財布に入れています。


当日の様子

2010-09-01 22:08:53 | 日記
司会担当の今泉です。当日の画像とともに、イベントの様子を簡単にご紹介します。

映画の上映前に、司会と実行委員長でごあいさつ。公開収録の番組では、収録前に会場の皆さんにご挨拶と諸注意などをお伝えします。これを「前説(まえせつ)」といいますが、そんなノリでやってみました。委員長には「イベントの趣旨などを説明してくださいね」と事前にお願いしてありました。



実行委員長はこの大役に結構緊張していて、何度も「今ちゃん無茶ぶりしないでね」と言ったり(するわけないんですけど)当日は長い原稿を書いてきたりとなんだか落ち着きがありません。

書いてきた原稿をそのまま読んでもつまらないので「これそのまま読んじゃダメだからね」と言うと「ええ!?」とさらに緊張。でも本番では、イベントの趣旨や山ちゃんへの想いをしっかりと語ったのでした。

映画の画像はありません(映画ですからね)。

休憩を挟んで、お待ちかね、エリック・マリア=クテュリエと佐原敦子さんの登場です。まずは佐原さんからご挨拶。



ちなみに「出番です」と言われた佐原さんがいきなり黒幕の後ろに向かって歩いていったので、舞台袖のスタッフ爆笑。「なんでこんなに暗いんだろうって思って…」って、そりゃ暗いでしょう、幕の裏なんだから(笑)。

最初はエリック・マリアのソロ。



そして佐原さんのヴァイオリンとともに。



贅沢な時間でした。

演奏後、出演者みずから舞台上に椅子を運んで、短い時間でしたがトークセッション。



左から、進行役の上野創、江口監督、エリック・マリア、観客兼通訳のポール、そして舞台袖にて写真を撮る実行委員長。委員長丸見え(笑)。



ポールさんは、他の人が言っている日本語をエリック・マリアに伝える通訳で、エリック・マリアのフランス語は江口監督が通訳しました。監督いわく「自分の発言とは一応声を変えて言ってみた」そうですが、言われるまで全然わかりませんでした(笑)。

観客の方と質疑応答などしつつ、無事終了。

会場を包んでいたあのあたたかい空気を、私は忘れないと思います。本当にありがとうございました。

皆さまからの感想6

2010-09-01 21:09:59 | 日記
山田さんの話は知人よりちょっと聞いていただけでしたので、思いがけなく、チェロとバイオリンの演奏、それに監督さんを交えてのトーク、とても感動いたしました。言葉は通じなくても、心や音楽などは通じるものがあるのですね。

山田さんの生前の活動、孤児院やホスピスでの活動も知ることができました。自分の痛みを抑えて、最後まで活動されたようですね。自分ももっとできることがあるのではと思いを新たにしました。

またボランティアの方が多いのにも感動いたしました。今まで女性のこんな活動は見ることがありましたが、今回は男性も多く、真心は男女に関係なく通じるものだと改めて感じました。本も買いましたので、もっとたくさんのことを知って、私も周りに伝えて行きたいと思っています

今後もこの活動が発展しますように、願っています。どうもたくさんの感動を有難うございました。

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先日の月島での映画とライブ演奏&トークセッション とてもいい時間を過ごす事ができました。 今回のイベントは友人から誘っていただいて観に行くことができました。

私は、乳がん患者で2005年 39歳で罹患しました。山田さんのことは、TVで拝見していました。自分が、がんになったときに同じ病の人が頑張っている姿を見て、元気というかパワーをもらったりしていました。

私が、がんになったのは、何か意味があるのではないか? 何か私にも出来ることはないだろうか? そんなコトを不思議と考えるようになりました。命の限りを知ったことで今までとは、違う価値観になりました。罹患する前は、「ご縁」なんて深く考えた事も感じたこともなかったのですが、がんになったことで「ご縁」という言葉を深く感じるようになりました。

映画「ご縁玉」はとてもいい映画でした。

チェロの音色がとても切なく暖かく、心の中に余韻がしばらく響いています。あの空気感が良かった。もう1度ゆっくり観てみたいなぁ。エリックさんのチェロをナマで聴けたのも嬉しかったです。チェロの音の魅力を感じました。バイオリンとの音の違いも感じることが出来ました。すべてが終わって出口のところでエリックさんと握手をしていただいたのですが、とても柔らかい手でした。その柔らかい手でステキな音楽を作ってらっしゃるんですね。

私がこの病気にならなければ山田さんをTVで観ても ここまで感心を持つことは、なかったように思います。これも「ご縁」なんですよね。山田さんを知る事によって 映画「ご縁玉」を観る事が出来ました。

あの映画の撮り方、凄く好きです。光の感じが特に。そして エリックさんのステキな演奏、とても興味が湧きました。

山田さんに感謝です。ステキな時間を作ってくださったこと。チェロの魅力を教えてくれたこと。

スタッフの皆様ありがとうございました。
このご縁がずっと続きますように応援いたします。

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2年前、山ちゃんの本を笑いと涙で夢中になって読んでいた私に、娘たち(当時8才と3才)から「なに読んでるの〜?読んで〜。」とせがまれたことがきっかけで毎晩少しずつ読み聞かせておりました。

長女はとても感動したとみえ、山ちゃんの講演会が東京であるようよ、と話すと「行きたい!」と目を輝かせていました。そして2008年7月に東京で行われた山ちゃんの講演会(生と死を考える会主催)に参加させていただき、その時初めて「ご縁玉」の映画を観ました。涙があとからあとから流れてきて、止まりませんでした。

その間、「ご縁」はずっと続いていたのだな、と思わせられることがございます。 2年前に観た映画「ご縁玉」がきっかけとなったのだと思いますが、娘がチェロを習いたいと言い始めました。去年は東京から千葉へ引越したばかりということもあり、新たな場所に慣れることが必要であろうとチェロのことはもう少し先にと思っておりました。

今年に入り、娘が再度チェロのことを口にしたので先生を探し始めました。しかし陸の孤島と呼ばれている田舎に住んでいるので、そう簡単には先生が見つからないだろうと思っていたのですが、先月とても良い先生に巡り合い親子で習い始めました。里山に囲まれた田んぼや畑の真ん中にチェロの教室があり、毎週喜んで通っております。

今回のイベントを企画、運営くださったお一人お一人に、江口監督、エリック=マリア・クチュリエさん、ヴァイオリン奏者の佐原さん、そしてこのすべての人たちを一つに繋げてくれた山ちゃんに深い感謝の意を表したいと思います。どうもありがとうございました。

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人間の関係とは何? 出会いとは何? 命とは? と深く考えさせられた映画でした。
映画の後の対談でのエリック・マリアさんが言った言葉、「山ちゃんは大地の根っこ のように自分とつながっている感じ」が印象的でした。
先日は参加させていただき有難うございました。

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なんだか心温まるお話で、もし私がこの立場だったら、どうなんだろうと考えさせられました。人との出会いやご縁を大切にできなくなってる気がしました。

日常に追われていると、いつの間にか鈍感になっているのかもしれません。そんなことを考えました。

また生演奏最高でした! 本当に有難うございました。