みーちゃん、花の島に倒れる！！

１時間４０分のフェリーの旅はあっという間に過ぎました。
最初の１０分で、メールチェックしようと思って、ＰＣの電源をＯＮ
しかし、ダイアルアップネットワーク（Ａｉｒ－Ｈ゛）が繋がらない！！
↑後でわかった事実だが、利尻・礼文はサービスエリア外でした(^^;
しようが無いので私も座席をリクライニングさせて、眠る体勢に・・・
はっと起きると既に、入港準備のアナウンス！（笑

出向前には曇っていた空も、ここに来て晴れています。(笑

礼文島のフェリーターミナルに下りて、真正面にお土産屋と共にレンタカーの事務所があります。レンタカーを借りて、礼文島探検に出発です。

予定では昼まで食事はしないつもりでしたが、みーちゃんも私もお腹がペコペコ(^^;
香深（かふか）港の近くにある、定食屋に入ろうと思ったけれど、１１時開店との事…
とりあえず、レンタカー屋で聞いたとおり今日は北端のスコトン岬に行ってみようと北の方面に車を走らせます。
途中、ウニの殻剥き体験センターがあるとのことなので、ここを目指します。


車で１０分くらい進むと、ありました。
早速、体験申し込みをすると、寡黙そうな漁師？のおじさんが説明してくれます。
キタムラサキウニが１個５００円で剥けるとの事なので、みーちゃんはやる気満々です。

実は、私はウニは余りありがたくない人なので、それほど乗り気ではありません。
小さい時のトラウマ（笑）で、ウニはそれほど、美味しいものではないと思っているのです。

まぁ、そうは言っても、久々にウニ剥きです。
ちゃんとした道具を使って剥くのも初めてですし、みーちゃんはそれこそ初めてなのでおとなしく説明を聞きます。

二人に１ヶづつキタムラサキウニが配られます。
バフンウニよりは、とげが長く黒々しています。もちろん、生きているので、そのとげはウネウネと動きます。
このウニの背中に、金具…シャベルが２枚貼り合わさったような形で、２枚のシャベルははさみのように動きますが、通常のはさみと違うのは、平らな部分が合わさっているので、正面から見ると１枚のシャベルに見えます。
このシャベル部分をエイヤ！と、ウニの背中に刺します。
中々刺さらない部分は、金具の柄をドンドンと叩いて、半分ほどウニの殻に差し込みます。

差し込んだ後は、取ってを開いて、２枚合わさったシャベルを開きます。
もちろん、ウニの殻は真っ二つにパカっと開く訳です。

開いてもとげはまだウニョウニョ動いていますが、スプーンを使って、中の卵巣をかき出します。
かき出すというよりは、繋がっている部分をスプーンで切断するという方が正しいかな？
うまくスジが切れると、殻を傾けると勝手にポロッと落ちてきます。
これをザルの上で受けて、塩水で洗い、おもむろに食べるのです。

ん！んまい！！

たいして期待していなかったのですが、ウニが甘くて美味しいものに感じてしまいました。
みーちゃんも、喜んで食べています。

キタムラサキウニで、これだけの味ならば、バフンウニはさぞや美味しかろうなぁ…と思っていたら

「あんた達、これから何処行くのさ？スコトン岬か？」

「はい、そっち方面に行って来ようと思っています。」

「バフンウニはどうかね？ここと同じ系列で金田岬に直営の食堂があるよ。まず、バフンウニ食べてもらってさ、味がわかったら買ってってもらったらいいしょぉ」

もう、みーちゃんも私もお腹がペコペコなので、スコトン岬に行く前にここに行くことをそれぞれの心で決めて、おじさんの話を聞いていると…

「よし、じゃぁ、こっち来て、待ってな…」

待つことしばし…１０％の割引券を２枚、その場で作ってくれて、渡してもらいました。

ウニ剥き体験センターを出ると、速攻で金田岬を目指して出発です。
紆余曲折ありましたが、２周ほど回って、直営販売の店に到着。

先ほどのおじさんが教えてくれた通り、周りにアザラシが沢山居ます。

↑小さいけれど、アザラシくんたちです(^^;
店に入って、みーちゃんはうに丼、私は海鮮丼を頼みます。
サービスにホタテの刺身も付けてくれました。先ほどのおじさんが連絡してくれたのでしょうか？（笑

私的には大満足！海鮮丼にもバフンウニがのってきます。
これも確かに美味い！
みーちゃんが頼んだうに丼は、もう、これでもかっ！！と言うくらいバフンウニが…
さぞや、満足であろうと思っていたら…

どうも半分も食べないうちに、もういらないという…

「あまり美味しくなかった？」

そう聞くと、美味しかったという…店を出ると、お腹（胃）が痛いという…
我慢できないほどではないとの事なので、スコトン岬に向かったのだけれど、かなり、痛そうな顔…(^_^A;
途中でやはり断念して、街を探して胃薬を購入。

↑誤解のないように書いておきますが、この店のうに丼が悪かったという事ではありません。

しかし、あまり効かないようだ。
見るからに苦しそうなみーちゃんをこれ以上、車で連れまわすのは無理と判断して、
今夜とまる予定の旅館に電話する。

チェックインは１５：００予定だけれど、連れの調子が悪いので何とか早めにチェックインさせてくれないか？
そう頼むと最大限の努力をして、早く迎え入れるようにするとの事だが、１４：００くらいまでかかるかもしれないという。この時点で、時間は１２：００一寸前…ムムム、兎に角、旅館のある香深に戻ろう！

そう決断してから、約１５分の長いこと長い事…
空模様も心なしか、青空が曇りに変わって来ている様な気がします。


一直線で旅館に戻って、フロントに行き、ラウンジで待たせてもらうことに…
旅館の仲居さん達も、心配して気遣ってくれます。

約２０分くらい待っていたら、超特急で部屋の掃除をしてもらい、一人分の布団を敷いて待っているとの連絡。
ぐったりしたみーちゃんを何とか起こして部屋に移動。

何だかんだと夕方までバタバタしていたけれど、みーちゃんの具合は一向に良くなりません。
フロントに電話して、病院の有無を確認したら、旅館の裏に診療所があるとの事で、
旅館のスタッフに先導されて、病院まで…

診断は「食あたり」、疲れている所に睡眠不足、元々生ものには弱いみーちゃんが
大量の生ものにあたったとの事。強行スケジュールが悪かったと反省したが、既に遅し・・・(;_;)
医者から、薬と頓服を処方してもらい、部屋に戻ってきました。

しつこいですが、店の料理が悪かったわけではありません。
前日から、調子も悪い所へ長時間のドライブ、更に深夜遅くまで起こしてしまい寝不足で体力をなくしたのは私の計画性の無さです。深く反省しています。

医者から処方された薬が効いたのか、少し調子を取り戻したみーちゃんと夕食を取りにレストランへ…
ここでも、旅館に気を使ってもらい、みーちゃんのごはんは、おかゆにしてもらい、先に出してもらいました。
・・・が、生ものメニューまでは、変更が効きません。

私も、一人だけ生ものを食べるのは気が引けるので、生ものはパスしてましたが、それでもお腹が一杯になるほどの量で満腹です。旅館には折角の料理を残して悪いことをしましたが、親切丁寧に対応していただきました。
また、最初にフロントに到着した時にお茶を持って来てくれたり、何かと世話をやいて頂いた仲居さんと思っていた方が、実は女将だったのも、ビックリ！！
食事中に挨拶に来てくれて、随分と気を使っていただきました。
部屋、サービス共に次の機会にも、是非、宿泊したいと感じました。


さて、食事の後部屋に戻って大浴場…と行きたいところですが、みーちゃんの調子も悪いので部屋つきの露天風呂に入りました。

↑ベランダにかけ流しの露天です。(^▽^)

↑風呂から見える利尻島の利尻富士

一時に比べれば、随分と痛みは無くなった様ですが、痛みが消えたわけではないので早めに就寝して、明日に備えます。

今回、泊まった宿は「はな礼文」という宿ですが、大変助かりました。
初めての利用でしたが、女将を初め、フロントのスタッフから仲居さんまで本当に感謝しています。

って、まだ続く…(^^A；