
こんにちは、GL-Worksです
カブやモンキーのエンジンをヤフオクやメルカリでエンジンの出品をしています(^^)
修理、チューニング、エンジン製作等、現在小規模ならではの柔軟さで対応しています!(^^)
興味がある方は是非メールください
glworks.motors@gmail.com
さて今回はヘッドライトのLED化に関する話をしていきます!
LEDバルブの取付け
直流化
全波整流化
のセットですので作業する場合は最後まで読んでくださいね!
まずはもの選びと取り付け、調整方法から!
カブ、リトルカブ、モンキー等ののヘッドライトには基本的に「PH7」というタイプの電球が使用されています!
なので、PH7対応のLEDバルブを購入すればまず物理的にヘッドライトレンズ側には付きます。
直流化しない場合は必ず交流電源対応のものにしてください!
直流・交流の説明は少し下の方でします!
カブに関しては一般的なLEDバルブだど、ファンの部分がメーターの裏に干渉することが多いので、
メーターを削ったりする方もいますけど、ファンレスのタイプにしたほうが簡単ですよ(^^)
中国製の安いLEDバルブについている黒い部分は弱い接着剤でついているキャップみたいなものなんですけど、
走行時の振動でズレて発光部分を覆い隠してしまって、熱を閉じ込めて焦げて壊れることがあるので、
使用する場合は予め外しておいたほうが良いと思います!
そのまま装着するとほとんどの製品はロービームとハイビームの間が広すぎて、ロービームで光軸を合わせるとハイビームが明後日の方向に向いてしまうと思います
そういう場合はLEDバルブ横側についている+のネジを緩めて金具の位置を変えてあげてください!
大体写真の上方向にずらして固定するといい感じになると思います(^^)
当たり前ですけどズラしたらネジは締めてくださいね!
配線はギボシになっていますので、車体側もギボシに加工して接続することになります!
ホームセンターの自動車コーナー等でギボシ端子と専用工具が売ってます(^^)
たま~に白(ロービーム)と青(ハイビーム)の配線が逆になって製造されているものがありますので、
取り付け後にハイビームとロービームが逆の動きをするようであれば配線を入れ替えてください(^^)
取り付け関係に関しては以上ですが
ここからは電気関係の話になります!
カブ、モンキー系の車体の殆どは半波整流というタイプのジェネレータを使っており、
ジェネレーターで発電した電気(交流電源)でヘッドライトを点灯しています。
なので、アイドリング時は電圧が低いですし、回転数が上がっている時は電圧が高くなります。
この交流電源を使用してLEDバルブを接続するとアイドリング時に電圧が足りなくてチカチカするんですよね
これを我慢できる人はここで作業終了でOKです!
これが嫌って人が多いので対策方法の話になります。
結論から言うとヘッドライトの電源をバッテリーから来る安定した電気(直流電源)を使用するように配線加工します。
直流化を行う場合は全波整流化の作業も必要になります。理由は後述します。
直流化の方法はさほど難しくなく、ヘッドライトケースの中を見ると、
ハンドルの左右どちらかのヘッドライトON/OFFスイッチがついているスイッチボックス
(ない車両は、HI/LOWの切り替えスイッチがついているスイッチボックス)
から伸びて来ている配線の束のうち、黄色のものがあると思います。
ここでの黄色の線はヘッドライトの電源が通る線で、ヘッドライトHi/Lowスイッチまで伸びてそこから白(Low)と青(Hi)の配線に変換されます!
黄色を切断し、黒の線に接続してください。
純正配線でしたらどの黒の線でも大丈夫だと思いますが、分岐が付いている黒の配線が確実です。
こういうやつです。
12vアクセサリーの配線方法の記事で細かくお話しますが、カブモンキー系は基本的に黒の配線がキーON時のみ12V直流電源が流れる配線ですので、これでキーONでヘッドライトに電気が行くようになります。
これでヘッドライトの直流化は完了です!
ちなみに年式にもよりますが、スイッチボックスの中で黄色は茶色線にも繋がっていて、
茶色線はメーターバックランプとテールランプに繋がっている線ですので、
ついでにメーターバックランプとテールランプも直流化されます!(^^)
メーターやテールでもLEDバルブが使用できるようになりますよ~
さて、これで直流化が完了したわけですが大きな問題が一つあります。
「ジェネレーター&フライホイール!のお話」
https://blog.goo.ne.jp/glworks/e/fc32c5c6aa211afec38ac46aaaf77838
でもお話しましたが、カブモンキー系は元々半波整流です。
つまり元々発電する電気のうち、半分をヘッドライト、半分をバッテリーに当てていたわけです。
ところが直流化したことによってヘッドライト、テールライト、メーターバックランプは
バッテリーから電気を取り出すように変更されました。
そうすると元々ヘッドライトのためにあった発電は使われなくなり、
しかもバッテリーから消費される電力はその分増えることになりますよね?
つまりバッテリーが徐々に上がってしまうわけです
そこで、元々ヘッドライトのために発電していたコイルも無駄なくバッテリーの充電に当てましょうというのが全波整流化なわけです。
全波整流化することによってむしろ、LED化(直流化)する前の半波整流よりもしっかりとバッテリーを充電できますので、
スマホの充電器やグリップヒーターなどの電装品を装着したい方にとっては嬉しいわけです。
必要になる部品は全波整流レギュレータと全波整流化済みのジェネレーターです。
ジェネレーターは少し専門的ですがご自身でハンダを使って配線加工して全波整流仕様に変更することもできます。
これはカブのジェネレーター部分の配線図です。
配線図と実物では見た目が全く違うのですが、作業内容のイメージとしては
コイルに接続されている黄色線を切断し、
緑線に繋がっているコイルを切断し、
配線で延長してつなげるといった形になります。
詳しく紹介されている記事がありますのでこちらも御覧ください。
https://motosmemo.web.fc2.com/little-cub/zenpa-ka-1_coil/zenpa-ka-1_coil.htm
全波整流レギュレーターはamazonなどで汎用品を安く購入できます。
配線が4本のもので、本体から配線が出ていてギボシ加工可能なものを購入するようにしてください。
こういうものです。
車体についている純正レギュレータを外し、そちらもギボシに変換して取り付けます。
レギュレータの赤(+)と車体の赤
レギュレータの緑(ー)と車体の緑を接続していきます。
ホンダ用に製造されているわけでは無いので配線色が違う場合がありますが、
レギュレータの残った2本は車体の白と黄色、どちらがをどちらに繋いでも問題ありません!
赤の配線は常に電気が流れているので、バッテリーかヒューズを外すなどして作業中にショートさせないように気をつけてくださいね(^^)
あとはしばらく乗ってバッテリー上がりが起きなければ成功です!(^^)
お疲れ様でした!
今回は少々難易度の高い内容になってしまいましたが、
LED化は気になっている方も多いと思うので取り上げさせていただきました
要望があれば、
・全波整流化済みジェネレータ
・全波整流ジェネレータ
・取り付け説明書
を全波整流化キットみたいな形でヤフオクとメルカリで販売してみてもいいかなとも思っています(^^)
現在、全波を考えています。今は半端でライティングの直流にしてヘッドライト、LED10wサプライト2つ、テール、ウィンカーをLEDにしています。
今後、グリップヒーターをつけるのにあたり全波を考えているんですが、全波にして上記の電装+グリップヒーターで、発電量は足りるのでしょうか、という問い合わせです。
現在、全波を考えています。今は半端でライティングの直流にしてヘッドライト、LED10wサプライト2つ、テール、ウィンカーをLEDにしています。
今後、グリップヒーターをつけるのにあたり全波を考えているんですが、全波にして上記の電装+グリップヒーターで、発電量は足りるのでしょうか、という問い合わせです。