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こんにちは、GL-Worksです!

これからチューニングしようという方々の僅かな助けになれれば良いと思い、色々と解説していきたいと思います!

ボアアップとは!ボアアップキット各種のインプレ

2023-08-06 22:56:47 | 腰上

こんにちは、GL-Worksです

ヤフオクやメルカリでカブ系エンジンのオーバーホールやチューニングをやっています(^^)

カブ系エンジンを整備し始めて12年目になりますが、初心者の頃は情報を集めるのがとにかく大変でした。

これからチューニングやカスタムを始める方にとって、参考になりそうな情報を自分なりに記事にしていこうと思います(^^)

 

今回は、初めてボアアップに挑戦する方や興味を持った方!

カブやモンキーを早くしたいと思った方!

今回はボアアップについて説明していきます!

初心者向けの説明になりますm(_ _)m

 

まずそもそもボアアップとは何かですが、

カブなどの4ストロークエンジンというのは

混合気(ガソリンを混ぜた空気)を燃焼室に吸い込み、

それを閉じ込めてピストンでぎゅ~っと圧縮し、

プラグで火花を散らして燃焼させて(点火)、

その時に急激に空気が膨張する力でピストンを押し返す事で動力を生んでいます!

分かりにくかったらwikipediaで「4ストローク機関」と調べると動く画像が出てきますので見てみてくださいね。

 

当然、より多くの空気(混合気)を吸い込んで、より小さくまで圧縮したほうが膨張の力も大きくなるわけです。

より多くの混合気を吸い込む(排気量を上げる)ための手段としてまずは2つあげると、

1.ピストンの径を大きくする

これがボアアップになります。ピストンの運動する長さが同じでも径が大きくなることでより多くの混合気を取り込むことができます!

2.ピストンの運動範囲を大きくする

これはストロークアップと呼びます。

エンジンのサイズの問題で、ボアアップだけでは100cc以上の排気量にすることが難しいです(106cc等例外あり)

なので、ボアアップもしつつストロークアップもすることで、108cc, 110cc, 124cc, 138cc というように大幅な排気量アップが可能になるわけです

 

ですが、排気量を上げれば上げるほどパワーが出て早くなる!とは限りません。

排気量が大きくても吸い込む通路(キャブレター)、吐き出す通路(マフラー)などが小さいままだと

エンジンが必要とする量の空気が流れませんので、パワーが出しきれません。

給気排気のバルブの開閉量やタイミングを決めるカムシャフトやシリンダーヘッドのポート(給排気の穴)径も重要になってきます。

それだけでなく点火のタイミングや強さなども重要です!エンジンのパワーが十分に発揮できたとしても

全体のバランスがとても大事になってきます!

この辺は長くなるので追って別の記事で説明していこうと思います

 

75cc + ハイカム(開閉量が大きいカムシャフト)+キャブセッティング

初心者におすすめのキットです!

コスパに優れて故障も少なく、明らかな変化も感じられます!

キャブ、マフラー、オイルポンプ、クラッチ等を変更しなくてもそれなりに性能を発揮できます!

私の経験では、スプロケットを変更すれば70km/h、頑張って75km/hはでます!

60km/hまでの到達時間は体感的には半分くらいになると思うので、

正直、街乗りでは十分な性能です!

周囲の車両が80km/hで走っているような、流れの早い幹線道路では最高速がやや苦しいと感じるかもしれません

登り坂や向かい風ではスプロケット次第では50km/hくらいまで減速してしまうこともあるでしょう。

でも振動もエンジンブレーキも少ないので乗りやすく、

100ccオーバーのフルチューンをしてきた人が最終的に75ccが一番良いって言ったりもします

初期費用を抑えて少しづつカスタムしたい方はまずは75ccから導入して、

キャブ、マフラー、点火系統(CDI、イグニッションコイル)をアップグレードしていけば、

気づけばそのまま88ccにボアアップする準備が整っていることでしょう!

 

88cc +ハイカム +ビッグキャブ(PC20)+ 社外マフラー +強化クラッチ +強化オイルポンプ

75ccよりも振動やエンジンブレーキが大きく、キックも重く(固く)なってくるので、

初心者にとってはやや扱いにくくなってきます。

また、ノーマルキャブとノーマルマフラーではエンジンが必要としている給排気をまかないきれない為、

本来の性能を発揮するためにはキャブとマフラーの変更が必要になってくるかと思います。

トルクも太くなるため、ノーマルクラッチでは早い段階で滑りの症状が出てくると思います。

発熱量もあるため、オイルポンプの強化は必要になってきます。

マフラーの変更により吸気音や排気音も大きくなってしまいますので不便に感じる方も少なくないかもしれませんね。

個人的にはノーマルキャブ+ノーマルマフラーを使用したいのであれば75ccとさほど差はないですし、

75ccのほうがバランスも良いと思います。

スプロケット含めセッティング後の最高速は85km/h前後です。

75ccの時よりも60km/h走行での余裕が出てきますが、登り坂や向かい風だとやはり徐々に減速して行くイメージがありますね。

 

88cc ビッグバルブヘッド +ビッグキャブ+ 社外マフラー +強化クラッチ +強化オイルポンプ

このあたりからエンジンの性格が一気に変わってきます。

今までエンジンが「ヴーん!!」と限界を唱えていた回転数、そこから更にもう一段階「ヴィーン!!」とパワーが出てくるイメージですね。

キックが更に固くなり、キットによってはハイオク燃料が必要になってきます。

エンジンに対する負荷も大きくなってきますし部品も高価になってきますので、

故障の可能性も本格的に視野にいれる必要があります。

60km/hでの走行はかなり余裕が出てきます。

使用できるキャブレターも選択肢が広がってきます。

vm26, PE24 or 28, TM-MJN24, YD-MJN24 or 28 あたりがメジャーだと思います。

プラグの点火タイミングを司るCDI(別記事で開設予定)の変更による効果もこの段階から大きく出てきます。

正しくセッティングができていれば100-110km/hは出ます。

同じ排気量でもヘッドの変更でここまで変わるのかと思わされますね!

パーツが軽いエンジンなので高回転でよく回り、気持ちの良い吹け上がりが味わえます

 

武川 106cc Rステージ(17Rステージ) scutピストン +ビッグキャブ+ 社外マフラー +強化クラッチ +強化オイルポンプ

唯一ボアアップのみ(ストロークアップなし)で100ccオーバーを実現できる人気のキットです。

私の経験では最高速は110km/h前後で88ccとそこまで差はありませんが、トルクや加速感が全然違いますね。

同じ単気筒で例えると250cc並かそれ以上の加速で80km/hまで一気に加速できると思いますよ。

youtubeでも加速動画など参考にできるものが出ていると思います。

精密に作られた素晴らしい製品で評判もとても良いですが、そのパワー故にやはりそれなりの負荷がエンジンにかかります。

ご自身で整備に挑戦できる方や、対応可能なショップが近くにありお金にも余裕のある方におすすめしたいですね!

 

更に上への排気量アップが可能なキットはいくつもありますが、

初心者向けの説明ですので省略します

 

いかがだったでしょうか?

分かりにくい部分や説明が足りない部分もあるかと思いますし、

感覚的な表現も多いので受け取り方に差があるかと思いますが、

参考にしていただければ嬉しく思います

少しづつ他の部分の説明も別の記事でやっていこうと思っていますので、

応援していただけると励みになります

 

ではまた~