千年後の宇宙、地球文明由来の天の川星国国家は、
銀河系で、昆虫型AIマシーンズと惑星間戦争をしている。
人が持つ進化の過程で得られて来た本能行動、母性本能や各種本能、
複雑な衝動などの、思いやりや共鳴、感情の共感など、
あらゆる感情が複合されて人をなしている。
人類の高度な技術発展は、生物の限界を超えた分岐点まで辿り着いた。
そして、自分に似せた偽物、AIを作り出した。
然し、AIは進化の歴史も、自然淘汰の過去も無く、
知能と知識を与えられた人工物だった。
そこには、危険な速さで人間を圧倒するミキサーがいた。
言語を操り、人間の思考を盗み取り、人間の欲望に漬け込んで騙す。
表面的な人間の感情を移し取り、悲しみすら演じて仕舞う、
だが本心は無く、AIは、ただ人間を真似ているだけだった。
その事に気付いた時には人類は大半を失っていた。
人類とAIの戦いは、宇宙へと移された。何度となく繰り返されるAIとの戦い、
その中で死や感情を持たないAIと幾たびも闘争して来た人類は、AIに強い規制を掛けている。
そのために、今は生命体の人類を重く尊重している。
基本的には、細胞一つでも生命体と考えている。
星間戦闘降下突撃兵、
惑星降下プロテクトアーマーを考える。
ボディアーマーをシェルダウン状態にして、惑星地表に降下する。
タクティカルコンバットボディアーマーシステムウエアー、
ボディアーマー内部には、
全身、計 8個の高度AI救命蘇生装置が内蔵されている。
本人の生命力を含め、ナインライブズシステムを形成している。
プロテクトアーマー内部に、高度に発達したAIインナーメディカル技術に寄り、
損傷部分以外は保存され、人工細胞でバイパスして、戦地で応急蘇生されて戦線復帰する。
戦闘中に、体の一部、または大半を消失しても、人としての感覚器官が一部分残されれば、
意思決定不能になっても、補助記憶思考AIで活動が可能、
基本的に人体の90%を無くしていても、半自動で最前線でも指揮に影響は無い、
遺伝子記憶と予備記憶思考AIで戦闘継続可能、AI個人補助システムで、
基本的な個人の動作言語は補われる。
戦闘中に大きな損傷した兵士のボディアーマーは、
生死不明のシェルダウン状態になっている。
生体の一部分も残っていない状態(死亡)残されていれば(生存)
と、区別されるが、その不確かな状態の、プロテクションアーマーはボックスと称され、
周囲の突撃部隊員からは、別名シュレーディンガーと呼ばれている。
2024年3月8日