スカイラインに乗った仙人の徒然草

日本の永世中立国と21世紀ルネサンス提唱。
現在、四国88か所遍路と、西国33か所の巡礼記事を書いています。

スカイラインに乗った仙人の徒然草

2018-12-31 23:44:49 | つれづれなるままに こころにうつりゆく 
 四国88カ所巡礼(150)心の遍路 癒しの草枕
 僧職は職業と言われますが、それであれば尚更宗徒の前では言葉も
お控えいただきたいものです。(罵詈雑言などはもっての他です)

四国で巡礼に対するお寺の心が伝わってくる方にお会いすると、
ああ、巡礼を始めてよかったと思うことがあります。

お寺さんとも言われる僧職にあっては、凡夫の人人に真実を語り、清く
正しく導くことがお仕事だとつくづく知らされる。

ある山の上のお寺でお相手下さる若いお坊さん(失礼ながら)は
実に丁寧にいろいろとお話して下さった。

 またお会いしたいお一人である。ハンサムでもあったが、「他」に対する
思いやりなど素晴らしい限りであった。

 高山で修業されるお方は、身も心も澄んでくるのだろうかと思いながら
お話を伺うのであるが、そこに「お四国」と言う特異性もあるのだろうか。

また、お四国のあるお寺でお相手下さった高僧は、見るからに
「仏の道」を極めたかと思わせるお方であった。

 お話の一つ一つが有難さを与えて下さったと同時に、そこに座って
いるだけで後光がさしている方であった。

 実に穏やかで満面に笑みをたたえ、物腰柔らかく菩薩のような雰囲気を
持っていらっしゃった。こういう方こそ「立派なお坊さん」と言われる
のだろう。
 
四国を思う時、必ずまぶたに浮かぶ方々の中のお一人でもある。
 来年の初もうでには必ずお寄りして来ようと思っている。良いお年を 
  

スカイラインに乗った仙人の徒然草

2018-12-31 23:02:00 | つれづれなるままに こころにうつりゆく 
 四国88カ所巡礼(149)心の遍路 癒しの草枕
 巡礼で参詣した証拠に、納経所で掛け軸・笈ずる・納経帳に
御朱印をいただきます。

 何回も参詣すれば納経帳だけになりますが、当初は前記の3点に
御朱印をいただくことになります。

 例え、ひとりでも団体さんの後になればそれだけ時間がかかることに
なりますので、先を急ぐ個人参拝の巡礼者はお気の毒でもあります。

 なにしろバス1台に40人ほどの方が乗り合わせると、40人分の
御朱印押印の後になるわけですから、できるなら追い越してでも先に
出たくなるのは人情でしょう。

 お一人で参拝のお寺さん(僧職)も人間であり人の子です。やっぱり
先に進みたいのは人情というものかもしれません。

また、この貨幣社会ではいかに僧職であってもお金が一番大事かも
しれません。

 「口を開けばお金のこと言う」と述べる方もいますが、仙人は
その金に頓着なくひたすら巡礼という行動そのものを重視しますので、
行動すれば「なんとかなる」という考えの元に生きています。

 振り返れば、宗徒に「十善戒」を説きつつ、自らその十善戒を唱えて
いるにもかかわらず、その尊い教えのことを忘れ破戒をしている僧も
いることはいます。

 この現実を見たり聞いたりすると、宗教における戒律とは何なのかと
問いたくなってきます。  
 

スカイラインに乗った仙人の徒然草

2018-12-31 02:55:10 | つれづれなるままに こころにうつりゆく 
 四国88カ所巡礼(148心の遍路 癒しの草枕  
 「仏様にお願いごとをしてはいけない」と言われる方がいる。
なるほどと思う。多くの仏様は苦労を重ね旅立ち時間をかけて立派な
仏様になっていると思えば頷ける話である。

 それを聞いていたので、どこのお寺に行っても自分の、願い事は
しないことにしている。

 そこで、納経をし、回向文を述べたあとは「二人の息子が一日も早く
社会に貢献できる立派な人間になることを祈り」「お会いするすべての
方のご健康と御多幸をお祈りし、併せてご長命をお祈り」しています。

 西国33カ所も同じようにお祈りして満願しましたが、四国はまだ
わずかに4週目です。(勿論同じようにお祈りをしています。)

 このことをお世話になる方に話しましたところ、「まだまだ、大それた
ことを言うのは千年早い」と言われました。

 言われてみればそうかもしれない。
 しかし、人様の悪口を述べ不幸を祈るわけではないので、今後も
続けてお祈りするつもりです。
(早い話、四国では皆さんに感謝いただき、ひと時の幸せを感じています)

 自分のことをお願いする前に、一生懸命修行をすればよいのであって。
形ばかりのことに物事を奪われ、カネ・かね・金のお寺さんに比べれば
まだましかなと思う次第です。

 ある札所で面白い光景を拝見しました。
団体の参拝の方々がお行儀よく並んで歩いている側を、傘も異なる黒衣の
方が走りながらその団体を追い越してゆきました。
 確かに団体さんの後になれば、納経所で長く待たなければなりません。
 
 

スカイラインに乗った仙人の徒然草

2018-12-29 04:18:58 | つれづれなるままに こころにうつりゆく 
 四国88カ所巡礼(147)心の遍路 癒しの草枕
  ゆく川の流れは絶えずして、しかも本の水にあらず。

御存じ鴨長明の方丈記の冒頭部分であるが、最近その心境がなんとなく
理解できるようおもえる。

 隠遁生活をすると言う訳ではないが、先祖を供養しつつ自らの行く末も
考えながら、方丈生活するのもまた楽しいかもしれない。

 歩んできた僅かの人生の中であの時あのような言葉をついたが、あれは
悪かったなと思うことが浮かんでくる。

 相手が後輩や部下であれば尚更気を付けなければならないが、仮に
自分の立場が上であっても、高飛車な物言いをするような愚は避け
なければならないことは申し上げるまでもありません。

少なくとも88カ所の巡礼をしつつ、お大師さんの御教えを少しでも
理解しようとする身には常に謙虚であらねばと考える。

よく見かける、いわゆるスタンプラリーと言われる参拝も巡礼の一つの
姿かもしれないが、交通事故の後遺症の足を引きずりつつ、他の病で
処方された薬を飲みながら人様の半分の速さで回る巡礼は、老齢には少し
ばかり大変でありきついことです。

 あれもこれも自らの修行が足りないのに人様のことをとやかく
申し上げることはできないと反省しながらも一歩一歩と前進するのが
今の自分に与えられた試練かと感謝をしつつ。

 喜ばしいことは、行く先々のお寺の方との会話や、お会いするお遍路
との共通の目的の会話とで色んな情報交換をいただき、日一日と前向きに
歩めることです。 
 
 

スカイラインに乗った仙人の徒然草

2018-12-28 01:49:39 | つれづれなるままに こころにうつりゆく 
 四国88カ所巡礼(146)心の遍路 癒しの草枕
 修行中の身なれば有難くお受けしなければならないが、ありったけの
罵詈雑言を吐く方がいる。

 時には一言も二言も余分なことを付け加えてものを言う方もいる。
年末の忙しさがそうするのかも知れないし、体の調子が悪くつい心にも
ないことが口先に出るのかも知れない。

 日頃、何不自由なくお過ごしで、わがまま人生かも知れない方ゆえに、
ひょっとしたら、世間のことがお解りでないのかも知れないとも思う。

虫の居所が悪かったかも知れないし、別のところで何かが働いているの
かも知れない。

 人はこの世に苦労をしに来ていると説かれる方がいるが、修養が十分で
ないと言いたい放題なことを並べるのかもしれない。

 また、あまりにも卓越された方なら、他人のすることが全て気に
いらないのかも知れない。(しかし聞く方は相当我慢をすることになる)

 四国の幾つかのお寺で初めてお会いした御住職や高野山でお会いする
方などは、毎日でもお会いしたい気がするが、世の中にはそうでもない
方が多いのが現実である。

 身中から出てきた虫けらにモノを言うような御仁は、時間的に或いは
精神的に追い込まれているのかも知れないし、毎日何かが災いして健康を
阻害しているのかも知れない。

 凡人である私などは、相手が気に障るかも知れないことを平気で口に
することもままある。十分注意をしなければならないと思います。