せきの成長日記

この時期増えるヒートショック

こんにちは、関です。今年は雪が降りませんように…と年始に祈っていたのにも関わらず、今朝起きると外は雪景色が広がっていました。幼い頃は「やったー!」と思っていましたが、今では「早く家を出ないとなあ」というブルーな気持ちに。こうして年を取ったことを実感するのですね(笑)。約1年ぶりの雪道の運転は怖い怖い。曲がるときに転倒しないか、ブレーキがちゃんとかかるか…等々結局いつもよりプラス15分以上通勤に時間がかかりました。15分はまだ可愛い方ですが…。これ以上雪が降らないことを祈るばかりです。雪道は事故が多発します。運転する側も歩行する側もみんなで気を付けていきましょう!

さて、寒さが厳しくなってきて、ヒートショックの話題をちらほら聞くようになりました。ヒートショックについては何度かブログに書いていますが、これからの時期は特に配慮が必要になってくるので、再度書きたいと思います。
ヒートショックと聞いて、どんな場面を想像しますか?脱衣室で着替えをしているとき、お風呂に入るときなど色々を思い浮かぶかと思います。最近流行っているサウナもヒートショックの危険性があるとニュースでやっていてびっくりしました。メカニズムとしては多くの方がご存知の通り、急激な気温差によるものがほとんどです。詳細については、以前のブログやネットで簡単に見つけられると思うので省略しますが、寒い場所から温かい場所、温かい場所から寒い場所へ行くとヒートショックのリスクが高まります。しかも入浴中の急死者数は交通事故の死者数よりも多いというので驚きです。お風呂の中であっても浴槽以外が寒い場合などは特に注意です。熱いお湯を貯めておいて、寒さに震えながら髪や身体を洗い、急に熱々の浴槽に入ると急激な温度変化によって心筋梗塞や脳卒中等の発生につながる恐れがあります。特に、高齢者は高血圧の方が多いので、より一層注意が必要です。


一般財団法人ベターリビング「良好な温熱環境による健康生活」より

私の母方の祖母の家もまさしく寒い家です。特に夜になると、床が冷たくて脱衣室に行くと外に出たのかと思うほど寒いです。このような家は少なくありません。祖母の家は何度もリフォームをしていますが、仕上げや住設のリフォームのみで、断熱性を上げるリフォームはしておりません。祖母をはじめ一定の方は、家はこんなもんと思っている人が多いです。寒いなら、暖房器具をつければ良いという考えで、家自体の断熱性すなわち保温性を上げるという考えに至らない人がいます。断熱性能に対する関心が高まっているのはここ10年程で、断熱性能を上げることで、夏は涼しく・冬は暖かく快適に過ごすことができるということを知らないまま冬の脱衣室で震えながら着替えている人がいるのです。これは非常にもったいないことです。近年の物価高や地価高騰等により、リフォームやリノベーションの需要が高まっています。仕上げ的な改修とともに、断熱性能を上げる改修工事の検討もしてもらえたらと思います。
また、一戸建てだけでなく、マンションやアパートもこうした断熱性能を上げる必要があると思います。ZEHマークを取っている賃貸アパートも宮城県でもちらほら見かけるようになってきたので、一戸建て以外でもそうした性能を求められる時代になってきたのかなと思います。少しでも多くの住宅が住む人にとって快適で、日々の生活をより豊かにするものであってほしいなと思います。住宅に対する考え方は人それぞれですが、コロナ渦を経て、だいぶ家の心地よさに重きを置く人が増えてきた印象です。休日はどこにも行かず、暖かい家で趣味に励んだり、庭仕事をしたり、家族で談笑したり…。家を主軸に休日を過ごすことってすごく素敵だと思います。そのような生活をしたくなる家づくりのお手伝いが出来ればなと思っています。

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