予備校というと、高卒生を主に指導している「三大予備校SKY」、即ち、
駿台予備学校、河合塾、代々木ゼミナールである。
只、2009年全入時代(高校3年生大学進学人口と大学定員が一致し、更に大学定員が
上回る現象)が始まり、定員不足の大学学部も私大には多く、中堅大以下は殆どと
いってもよいであろう。倒産する(その後、法的再生開始)大学も見られる。
勿論、高校も定員を2割以上減少させている。小中学校は1クラス20名台が多い。
塾でいう集団授業並である。
こういった少子現象は1992年(18歳年齢約205万人)をピークに減速し、約120万人にまで
減少した。80万人以上の現象は学校運営&経営・塾予備校運営経営に変化を起こす。
大学進学者の増加(特に女子は平成初期と比べ、5倍以上大学に進学している)で、
大学の広報活動も国公立大学まで始めた。
難関大学は合格レベルは下がらないと言われていても、事実、偏差値上では変わらなくとも
大学進学者の母集団が激変している為、見かけ上である。統計学的に分析してみると
難関大も入りやすくなっている。
塾・予備校も当然ながら合格実績は伸びている。
進学率が高くなるのも当然である。
特に、現役生を扱う塾・予備校では浪人は激減している筈である。
現役予備校でT予備校の東大の伸びは「現役生のみ」、「校舎数も増えている」、という理由から
必然的に伸びる。講師力や指導力が上がったとは見えない。
高卒生の学習場所による統計
①地方予備校に朝から晩まで缶詰で通う
②三大予備校へ必要な時間通う。
③自宅から早朝に起きて通わなくとも、現役時代と変わらない時間で塾・小規模FC塾(大手予備校
FCチェーン)に通う。
高卒生にとって、ストレスが少ないのは③である。
一昔前は高校が高卒生の指導を午前中のみしていた。午後は自学自習である。
その進学実績は予備校通いと比べると、高実績を出していた。
束縛のない学習に徹する事が出来る。現役時代にすべて学習は済んでいるから束縛される必要はない。
高校3年生でも同じことが言える。大手予備校の調査によると、
高3生に課外を強いると、合格実績が落ちるという結果が見られるということである。
これは心理学上、事実であるとの見解である。
受験情報や学習スキルは必要だが、高卒生の1/3は学習意欲はある。
保護者にとって「特訓」や「強要」が好まれるが(本人も始めはそうである)、これ程
頭を使わない作業はない。学習(学問)が好きでやる、とは外れている。
あの京セラ・KDDIの設立者である稲盛哲学、更にこの哲学を用い、JALを短期で
復活させた方法は、アメーバ戦略、六つの精進である。
半分指導、半分自立がなければ、労働者同様、指示命令型の作業となり、考える脳は
鍛えられない。責任は全て、自分ではなく他者である。これがJALであった。
高卒生の学習の仕方も同様、気負う必要はないし、気負っても効果はない。
自分で悩み、切り拓く、そうしていると、周りが苦しんでいるときに手を差し伸べてくれる
「友達と一緒だから頑張れる」(⇔一人では頑張れない)では、本物ではない。
受験止まりである。将来がない。社会には適応しない。
学習する事で、新たな発見に、学習生産性のあることに喜びを感じることが成功への
道である。
1日10時間学習のうち、5時間は指導を受ける。5時間は自分で考え、やってみる。
このインプット、アウトプット学習が特訓という塾予備校の仕掛けであるイベント・お祭りとは
異なった思い出学習作りとは違った本物の学習法である。
情報に踊らされず、熱くされず、冷静に受験を考えることが重要である。
GESプレップスクール・宇部
GES予備校