ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

JR福知山線事故 犠牲者の恋人が後追い自殺

2006-10-16 13:01:40 | 時事
 痛ましく、やりきれないニュース。

尼崎JR事故 犠牲者の同居女性が自殺
 十五日午前五時ごろ、大阪市東淀川区西淡路一のマンション前駐車場で、このマンションに住む女性(32)が倒れて死亡しているのを母親(59)が見つけた。

 女性は、昨年四月の尼崎JR脱線事故で同居していた男性=当時(33)=を亡くした。一人暮らしの部屋から「すべてを返して」などと書いたメモや遺書が見つかり、十一階の通路にそろえた女性のサンダルがあった。東淀川署は事故を苦に飛び降り自殺したとみて調べている。


 特にやりきれないと思ったのは↓。
 関係者によると、二人は十三年間同居。男性の母親は事故当時、「結婚を決めたと聞いた」と話していた。女性は「JRが遺族として扱ってくれない」と漏らしていたといい、JR西は九月に専任の担当者をつけた。女性はJR西との補償交渉を拒んでいたが、最近、男性の遺族が交渉に入ったと聞きショックを受けたという。JR西は「精いっぱいの対応をさせていただいた」としている。

 最近まで連絡を取っていた関係者は「彼女にとって、亡くなった人の存在はあまりにも大きく、そうした状況に配慮しないJR西の対応が彼女を自殺に追いつめたのではないか」と話している。


 また、別の記事では、こんなのもありました。
“婚約者”が後追い自殺…尼崎JR脱線で同居男性死亡 事故から1年半の悲劇
女性は「事故当時の状況を知りたい」とJRを訪れたり、遺族らでつくる4・25ネットワークの例会にもたびたび顔を出し「JRが遺族として扱ってくれない」と漏らしていたという。女性の家族は取り調べに対し、事故後、女性が「生きる希望をなくした」「死にたい」などと繰り返すようになったと話した。精神安定剤の投薬も度々受けていたようだ。

 また、女性は「2人が住んだ部屋を離れたくない」と同じ部屋で生活。事故直後の4、5月にはJR西日本から生活費の仮払いがあったが、7月になって「それ以上は払えない」と中断。抗議の後、再び支払われるようになったという。


 13年同居しているのだから事実婚と見なしてもいいと思うのですが……JRが杓子定規でない対応をしていたら、彼女は自殺するほどまでに追い詰められなかっただろうと思うと、残念です。

☆★☆★

10/17追記。

自殺女性『JRと戦って』
 公開された遺書は母親あてで、便せん一枚に黒いボールペンで七行にわたってつづられていた。「由起は悔しくて悔しくてたまりません」との書き出しに続いて、芦原さんを奪ったJR西日本への恨みがつづられ、「由起を地獄につき落としたJRと戦って下さい」と、家族に向けたメッセージで結ばれていた。


脱線犠牲者の同居女性自殺、生活費2月に打ち切り
 JR福知山線脱線事故で亡くなった会社員芦原直樹さん(当時33歳)と13年間同居し、大阪市内のマンションで飛び降り自殺した荒川由起さん(32)(大阪市東淀川区)に対し、JR西日本が、生活費の支払いを今年2月に打ち切っていたことがわかった。

 16日夜に同市内で営まれた通夜に参列した中村仁常務(被害者対応本部副本部長)が明らかにした。同社は事故後、荒川さんに担当社員をつけて生活費を支払ってきたが、荒川さんが給付申請していた芦原さんの労災年金の支給が決まったことを理由に、2月分以降は支払いをやめたという。


 遺書前文が紹介された記事もありました。

自殺女性が「JRと戦って」と遺書
 遺族が公開した遺書は次の通り。(原文のまま)

 「由起は悔しくて悔しくてたまりません。

 なおちゃんの命を奪い 二人の未来を奪い 私から全てを奪ったJRが 憎くて憎くてたまりません。

 こんな事があっていいの いいわけがない

 虫けらのようになおちゃんを殺して 私の全てを奪った

 その戦いに負けるわけにはいかない

 由起を地獄につき落としたJRと戦って下さい」

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