下町のナイトクラブ2

2015-10-27 01:19:59 | 日記
あるとき、わたしはナイル沿いを インターコンチネンタルセミラミスのほうに、歩いていた。カフェで出会ったのか、口髭をはやし、スズキの様なジープ系の車を運転する人といた。ナイルヒルトンのオープンカフェか?
ホテルスタッフが客の車を運転するのに びっくりした。
頭を笑顔で下げずとも、レジは袋詰めを客にさせないし、いい意味で上下関係が保たれている、エジプトとアメリカは。

メーカーの社長、全部アラビアだけど、ダンスの事は分かってくれた。笑顔で落ち着いて、背のすらっとした方。セミラミスのコルニーシェ通りから二本入ったマックのある通り。こんなところに ナイトクラブがあるのか。
暗い入口からエレベーターで、入口は厳重。お金だけでなく、服装や容姿、客のマナーや色気までチェックする。価値観が違う。凄い音、左手ステージで段になったvip席、食事も付くのでキッチンは外にある。 真ん中に私たちは座り、彼はウエイターに挨拶。こういうクラブでは、オーナーが客、わたしとも!
と握手して回り、歌手はショーの半ばで アラビア語でゲストの名を連呼する!
わたしの場合は日本からきた麻美、と。男は肉屋の さん、と職業までいってる。客同士口をきかせない、ウエイターがチップを吸い取るため、という経営戦略は、日本程露骨にしない。
男性は見栄で沢山頼む。2人の女性王をだした国なので、彼が外しててもわたしにセクハラやパワハラもない。母になる、母から産み出されたと考え警察署のカレンダーもイシス女神像だ。
男の歌手が歌うと、彼がお札のシャワーをかけに行く。エジプトポンド札を頭の上に添え、トランプを切るように、芸人にかける。出演者は触れない、専門の少年が集める。呼ばれてわたしもステージへ。お客さんは喜び、ベリーダンスの曲がかかる。彼のダンスは上手。型になってて、上流は踊らない、というカイロの日本人の言葉は嘘。女を真似るのでなく、社交ダンスの変型のように、指をならしながら 優雅にうごく。勿論会社の社長室では やらないと思うが
それにしても、女の子達の綺麗なこと!権力と結びつき、二日酔いで同じプログラムで踊るディーナさんと違い、腰まである髪にエジプト風のアイライン、背がすっきり高く愛嬌のある本当のベリーダンサー。この人は彼氏?わたしは彼女の豊かな胸のロケットを指差す。いいえ、息子よ! この子のために仕事している、気迫が伝わってきた。

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