ジムでまったり

　ダンスのレッスンが受けられるとウキウキして行ったら、ロッカーでお財布が無いことに気づく。

　ウッソー！　香港男性からもらったぬいぐるみの奴。道なら絶望的。前このエリアで落としたときも、交番に戻って来なかった。

　「どうしたの？」クラスの衣裳を付けた女性。

　「お財布を落としたわ。」

　半分諦めながらフロントへ。

　「落とし物ありませんでした？」

　「何ですか?」

　　「お財布。」

　　スタッフの男性がぬいぐるみを差し出す。

　ああ、良かった！

　クラスに飛び込む。

　「お財布はあった？」

　　「はい。」

　今日初めての先生、美人。振りの説明エロい?

　「オッパイでなく、胸の上に腕を. . . . . 。　丹田と言うより、鼠蹊部ソケイ部から攻めて！」。

　　今までの先生より基礎が複雑、優雅な振りが素敵。型を教えたあと、目線も説明。いい。

　エステへ。カーテンの隣が男性。

　「これが至福の時間。」とか言ってる。何で？

　「ここは男女一緒なのよ。」店長

　何となく嫌だ。終わって「次は男性の居ない時に出来ますか？」

　「余分にお金を頂く事になります。」

　ロッカールームで隣の方に話すと、

「何それ?　やだよね。男女で時間を分ければいいだけじゃん!」エジプトでレバノン男性がホテルでマッサージを呼んだ。

　「男性？」わたし。

　「女だよ、男なんかに体触られたくない！」彼。

トルコで日本のベリーダンスの先生が呼んだとき、なんとマッサージに男が来たという。「Hai princess!」とか言いながら、バスタオルを剥ぎ取って施術したそう。お金もらっても　ありえない！

　　男の先生。鏡に掛け軸が貼ってある。

　「これは何？」

　「動きが分かりやすいように、無くてもいいんだけどね。」目の丸い、優しそうな方。

　途中でポーズを褒められる。

　「流石ですね!」嬉しい。

　　終わって「結構動きゆっくりなんですね。」　　

　　「凄くゆっくりだよ。」　先生。

カラオケへ。一人なので女性店員にカメラを頼む。スパンコールの赤いブラに驚いた様子もなく、

　「素敵でした。」

　次のクラス。先生が合掌して待っている。ギャル風？　1ヶ月ぶりなのでポーズ一つ一つがしんどい。

1番好きなのがラストの瞑想タイム。

　鏡の前でベリーダンス。横で二人の女の子が小さなダンベルを持ち、前後に並び、双子のように同じ動きをしている。可愛いすぎる!

　体重を計ろうと、テーブルに荷物を置く。

　「コンニチワ！」外人会員が話しかけてきた。

次も出ようかと考えてたので、すぐ離れる。

疲れてたし、スニーカーの方が良いと言われ、辞める。ストレッチ。珍しい器具を使っている男性が。

持ち込みだそう。ゴムのロールにイボイボが付いている。　「アマゾンで売ってますよ!」

　バーのレセプションでは柄の悪そうなグループに会う。待合室でもダブダブのGパンの男性が。

ドレスコード、あったはずなのに。

　昨夜の銀座は口の悪い若い酔っ払いに冷やかされ、散々だった！　帰りふっくらしたエジプトで飼ってたのとそっくりの猫が土地ゆまで送ってくれたので、癒やされたが。

　今日は平和。

迷いが消えて. . .

 ジムのクラス。ミニワンピにスカーフたくさん巻いただけの格好をひやかす方々が。男の視線も気になる。先生に質問、体の事。

 「そうねえ、ベリーダンスとか？」「はい。気づくと癖がでるんです。」「それは力を入れすぎるからじゃない?」先生の水晶のピアスがゆらゆらと揺れる。

「またクラスにでてね。」

 そうかしら？ 逆にキックをもっと強くしたい。

 帰って夜横になるとチクチクチクチク。やばい！明日は病院休み。涼しい広いホテルの後、寒い中歩き回ったから。落ち込んだ後ラーメンを作る。

 治った！ 食べたから。

 

翌朝もジム！　迷い消えた。世界中の女をお持ち帰りしたと言う、遊び人のオーラ?

 

 

ショーと語らい ❷

　ホテルのプールで泳ぐのは久し振り。朝食の後で、誰もいない。水は滑らか。部屋に来なかった新聞がデッキチェアに置かれている。今夜は、テレビを観よう。本当はマッサージも受けたかった。彼は鼻血を出して帰った。可愛そう、わたしのせいじゃないよね?サルサが上手でバーで踊ったとき、外国人のグループが拍手を受けていた。

　部屋でコーヒーを作ろうとする。丸い塊が一個。何これ?　ルーム係が駆けつける。ここは昨夜3回も呼んだが、あっという間に到着する。扉を開けるとエスプレッソマシン!　これが噂の. .  。あと1時間伸ばせないか聞く。「フロントから電話がきます。」

　「お客様は12時がチェックアウトとなっています。30分なら良いです。」微調整。

　とても読めなかった（こころ）の文字の掛け軸を撮る。バスタブは使わなかった、プールでジャグジーに入った。B・Fで隣の香港男性がくれたフカフカのお財布を開ける。一人で出て、パーティールーム。スタッフ一杯！　営業止めとく。でも彼らに聞いてもらっても良かったな。

　　着替えないし、ジム行かない。まあ、レンタルもあるが。立川もキャンセル。いつもの場所には簡保のテントがあって丸井前でダンス。昼間でも人は見ない。簡保の方だけ。子供が「お金がいっぱい！」ヒップスカーフを見て。外人が撮るがターンすると、もういない。590円のトマトベーコンパスタ。白いバック2つの女性。「もう、春物を着るべき？」わたし。「2月下旬で暖かくなってからじゃない?」隣。隣駅へ。スタンドのジュースを飲む前にダンス。突風に吹かれながら昔アメリカ人と泊まったホテルへ。カフェは夜まで予約客。ジムか. . .。

　　

　　

ショーと語らい ①

　行くまいと思ったのに、バーに入ってしまう。都心に行くつもりが、ジムに入れず休憩に行ったホテルで作業したり人と話したりしてるうちに、時間が経ってしまったのだ。「今日は踊ってきたんですか?」いつもの店員さん。カラオケでは見る方いなくて一人で歌い、広場で一曲踊った。「少し。」と答える。

　んっ？　ネットで明日ベリーダンス発表会があるという。小松芳先生。一時期外人ダンサーを招いてのワークショップに、たくさん参加し、エジプトでも遭遇したことがある。場所も銀座だし、久々に行きたいな。でも仕事もある。翌日、知人から着信電話が入ってる。今日は時間があるのでお茶に来ないか?　という。わたしもやる事がたくさんあるので断ると、彼は少し怒る。「夕方。ショーに行こうかと迷ってるのよ。」ところがまた電話が来て。彼の夜の予定があいたからショーに付き合ってもいいと言う。決めた。仕事に謝りの電話を入れる。

　　一度電話で彼と言い合いになったがわたしは待つわ、といい彼が遅れる間カフェで一人のマンガ家が踊りを見てくれた。外のベンチでワンフレーズHaifaで踊る。駅につくと電車に乗れ!　と言われ乗る。車内で合流。何とか会場につく。知っているダンサー達に挨拶。もう独立し、先生になっているとか。長嶺ヤス子と知り合いだという彼に、ベリーダンスについて聞かれたことを色々説明する。ダンサーの衣裳はきれいで、踊りはよく揃っている。ワークショップで習った曲もやり、懐かしく思う。いい曲ではわたしも少し立って踊る。ほとんど関係者の客だけど、他に踊る人はいない！　外人の男性ダンサーも上手。ただ、静かな曲も欲しかった。途中うるさく感じる。

　終わって先生に挨拶したかった。「可愛かったです。」と言ったけど、何故か無視される。

　前はワークショップの後、皆と一緒に食事に、行ったこともあったが。

　　連れは、みんな楽しそうに踊ってたけど自分の思ったベリーダンスとは違う、と言う。音がうるさく、またハワイアンっぽい、と。

　　食事したかったが、明日早いと言う。お礼を言って駅まで送り、別れる。少し近くで踊ってからどこかに行こうかな。

　途中立ち寄ったホテルでさっき巻いたヒップスカーフを見て女性に「ベリーダンス踊ってきたの？」聞かれる。「ショーを見て来たの。」

ロビーでもう一度出会い、動画を撮ってくれた。エレベーターの下で出会った華やかなスーツの方と上のバーへ。

　

街でダンス〜バレンタインに

 吉祥寺に来た。宣伝してきたバンドと話が出来るかと思い。だが彼らは観客として来て欲しかっただけで、コラボの話をすると逃げ出してしまった! 大人っぽく見えたのに。 アラブ音楽も入れてもレパートリーに損ないと思うけど。

  せっかくだから別でダンス。隣のアイスクリーム屋は何も言わない。 タブレット1台あれば撮ってもらえるのに。外では何気に鏡のある所を選ぶ。次はサンモール。向かいのケーキ屋の女の子達が凄く喜んでる。ネットではわたしは年寄りの男を捕まえようとしてると書かれてたが、若い方歓迎! 2歳の男の子も隣で一瞬踊ると、笑って寝っ転がり甘えるような仕草を見せた! 契約なしでは一瞬か分かりやすい曲を選ぶ。前羽村市のスタジオで前金で福生のバーの店長に見せてたとき、知人男性が入ってきて払わず踊りを見だした。その時一緒だった彼氏に「お金取らなきゃだめだ。でないとあの店長が可愛そうだろ!」と注意された。カイロのセミラミスインターコンチネンタルのHaroon Alrasheed（実在したアラブの名君）ナイトクラブに頼まれてただでDINA の前座で踊ってたとき、エジプトの男の歌手から、「10ポンドでも取れ! ただでなんか踊るな!」と言われた。そして最後にFalouk Mostafa（エジプト文化大臣も務めたMafmood Reda の助手）のスタジオに行ったとき、先生の前で踊ったら、50ポンド（約1000¥）ポケットから出してわたしに手渡したのだ。さんざん個人レッスンで払ったわたしをプロとして認めて。

　ジムでは店長が「カメラであなたが何処にいるか見ています!腰の動きが嫌らしい！」と言っていたからきれいな環境でも、わたしが振り付けた踊りをカメラで監視されるより、街で一生懸命働いてる人にチラ見して喜んでもらった方がいい。

 買い物、バレンタインの自分チョコ🍫。駅向こうへ。外で始めるとカフェの店員が何か言ってる、注意されるかな？ 街のSecurityのおじさんも、素通り。今度は客引きのお兄さん方が見て撮る。そばによってきてささやく。「何？」「Sexy!」

 終わって聞く。「お店でどう？」「ウチは狭いからねー。」狭ければ空間を広く見せる踊り方を教わった。日本ではわたしほどレッスンを受けたダンサーは、居ないと思う。この頃は少しレッスンを受けてプロを自称するダンサーが多いみたい。上手ければいいだろうけど、ある日本人ビジネスマンが「彼女達はアラブの文化をわかってないな。」と言っていた。エジプトで現地人の踊りを見て理解した。プロでない庶民の奥さんの踊りが、卒倒するほどセクシーだったのだ。今まで習ったのは、何だったのか！

　客引きの彼らが勧めてくれた店へ。満席だけど、ママが居ないから、来てくれてありがとうとホステスさんに丁寧に断られ、名刺だけお渡しする。

  別の街へ。いつものお店は2件ともお客様なし。もう閉めるところと言われ出たけど、マスターの為に踊れば良かった。日本人経営のここはセクハラもパワハラも無い所。外国人オーナーのお店はどっちかはあったり。カイロも場所によるけど、一般に今のホテルのマネージャーが体ありきの考え方だから、今カイロに良いダンサーはいないとエジプト人マネージャーが話してくれた。少し仕事したアレキサンドリアの方が、ステージは小さいが踊りだけで雇われ、スタッフの男の子もバックステージの暗闇で新聞を読んでてびっくりした。かつて大図書があった街らしい。

　赤坂で踊ってるあいだインド人オーナーから、大切な父のカメラを盗まれたこともあった。貸してくれた父に申し訳ない。その時警察はあまり相手にしてくれなかった。

  I love 西友。でもアスパルテーム入ってたから酎ハイ買うの止める。

　地元で会った方と飲む。「女性社員はいるの?」「みな営業で潰れてやめてくよ。」不動産の方。会社の名前があってさえそうなんだ。わかる。

今日は一人ギャラで見てくれた。別の女性はカフェでステージに出せるかもと知り合いに聞くと言ってくれた。

　元の場所で少しと思ったら、誰かが立っている。「踊り？　裸で踊るの?」おじいさん。

「違います。」

　「何もないんじゃつまんないね。」何でネットでもわたしのこと裸踊りと書かれるのか?　あの衣装はみなオートクチュールで安くても五万はする!　でも日本人ダンサーで東京のサウジアラビア大使館で裸で踊った方がいる。彼女のアパートをカイロで取ってあげた日本人男性が教えてくれた。その時の写真も持っている、と。

DINAでさえ、ちゃんとドル札だけは付けて！　踊ったのに。これもビジネスマンだけのパーティーで撮ったと、エジプト男性が話してた。

　またカラオケの部屋で逃げ回るのが嫌なので独りで歌う。散歩のつもりで出たので冷えてきた。帰って自分チョコみたい。