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黒猫トムがD&Dほかで遊ぶよ

ベルカ、吠えないのか?

2006年02月26日 | 書店にて
 テレビ「爆笑問題のススメ」で古川日出男氏がゲストの折り、太田光が例によって『アラビアの夜の種族』を絶賛した。太田光のセンスを絶対視するわけではないが、褒め方が気に入ったので読んでみたくなった。書店で探すが、書き下ろし最新作である本作『ベルカ、吠えないのか?』しかなく、こちらを購入。
 俺が猫ほど好きではない動物、イヌ。ていうかむしろ得意じゃない動物、イヌ。体育会系な生き物、イヌ。文科系ノリの、オタク系のネコ系の俺には、つきあいづらい動物、イヌ。
 うぉん。
 そのイヌがとりあげられて物語はズバズバと進んで行く。イヌが縦糸とするならば、物語を織りなす横糸は世界近代史だ。大きく出たなと舌を巻くが、イヌが軍用犬として冷戦時代の東西の先兵をつとめたのである、と言われるとあながち無関係とは言えない。軍隊は体育会系だろう、オタクにはつとまらない。個人主義なネコには不向きな世界だ。上官に「とぉーつげきぃー!」と号令されても気が済むまで股間をナメナメ、そういうやつだ、ネコは。
 面白いか?と言われるとちょっと微妙だが、それは俺がイヌに萌えを感じないということと、語り口が特徴的で読み進むのにいちいちひっかかること、あとはちょいと血なまぐさいところか。マイナス要因は。うぉん。

 ちなみにまだ途中(6~70%くらい)だ。『アラビアの夜の種族』の方は2,800円でまだ文庫になってないとのことで、区立図書館の蔵書に期待する事にした。ネット予約しているが、まだ用意できていないらしい。1冊貸し出し可と言っておきながらこれでは、困ったものだ。にゃあ(みゃあ、だの、にゃあ、では、はなはだしまらない)

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