パパとママがひそひそ話をしている。
「空を飛ぶ」とかなんとか・・・
まさか!
僕をスペースシャトルに乗せるつもりじゃないよね。
そー言えば、この間ママが言ってたなー。
宇宙ステーションに”きぼう”とかいう、お部屋が
出来るって。
宇宙飛行士がそこで生活するようになったら、
癒しの猫が必要だって。
犬はもう宇宙に飛んだけど、
猫はまだだって・・・
だからって、ぼ・ぼくが・・・
パパとママがひそひそ話をしている。
「空を飛ぶ」とかなんとか・・・
まさか!
僕をスペースシャトルに乗せるつもりじゃないよね。
そー言えば、この間ママが言ってたなー。
宇宙ステーションに”きぼう”とかいう、お部屋が
出来るって。
宇宙飛行士がそこで生活するようになったら、
癒しの猫が必要だって。
犬はもう宇宙に飛んだけど、
猫はまだだって・・・
だからって、ぼ・ぼくが・・・
また"ヒヨドリ”だ!
なにやってんだよー!
ママのブルーベリーに悪さするなよ。
ほんとに図々しい奴だよ。
僕が叫んでも、知らんぷり。
いつもは”借りてきた猫”みたいに、
静かで、穏やかな僕だけど、
あいつはホントに頭にくるよ。
えっ、な~に、呼んだ?
「何してるの」って?
ぼく、名前が言えるように練習してるんだけど・・・
にゃかにゃか、いえないの・・・
だって、インコの”ナカムラ・ヨウスケ・クン”、
迷子になっても、自分でナマエもジュウショも
言えたんだって。
だから、ぼくだってと思ったの。
でも、考えている以上にムズカシソー。
今朝の雨にはびっくりしたね。
電車も一時止まってたとか。
すごい雨だなと思って、
見ていたら、
急に風が強くなって、
もう嵐みたいになっちゃって、
バラの蕾がちぎれんばかりに、
クルクルと頭を振ってるんだ。
かわいそうだね。
今が一番きれいなときなのに・・・
『花の命は短くて、クルクルすること多かりき・・・』
ホントなんだね。
北京オリンピックの年だというのに・・・
神様はなんて意地悪なの。
四川大地震でたくさんの人が亡くなり、
家を失い、途方にくれている人たちが何万人も・・・
帰る家がないという辛さ、哀しさ、
ぼくにだって、少しは分かるよ。
ずっとずっと昔、水溜りの水を飲んで
飢えをしのいだこともあったからね。
ぼくの頭では数えられないくらい多くの人たちが、
苦しんでる。
みんな、ほんの少しでいいから
自分の幸せを分けてあげて。
不機嫌な顔してるねって、
あたりまえニャー。
こんな赤いもの着せられて、
ママは僕の安全のためなんて、言ってるけど、
これじゃまるで、どこかの猿と同じだよ。
いつもは楽しい僕のうちだけど、
時々、思いがけない災難が
ふりかかるんだ。
それは大体ママが原因なんだ。
このことに関して、ぼくとパパの意見は
一致してるんだ。
オンナはヤバイってね・・・
僕の小さなお友だち、クロちゃん。
つぶらな瞳が、いつも僕を見ている。
言葉をかわすことは無いけど、
君といると、心がなごむ。
ときどき、和みすぎて眠くなってしまう・・・
待ちに待った時がやってきたよ。
パパがテーブルにつき、冷えたビールを
グラスに注ぐ。
ぐいと一口飲んだ後が、
ぼくのおやつの時間だ。
何せ一日に一回ぽっきりなんだ、
このあいだなんて、
うっかりソファーで夕寝しちゃって、
僕はおやつをもらいそこねた。
誰も起こしてくれないなんて、
許せないよー
昨日うれしいことがあったんだ。
パパがくれる、僕のおやつが美味しくなったんだ。
前のより、においもいいし、旨いんだ。
おもわず、”くーっ!”と、
出ちゃったね。
リンリン、健康がすぐれないって聞いていたけど、
こんなに早く天国へ逝っちゃうなんて・・・
本当にご苦労様。
あの大きな身体で飛行機に乗って、
遠い遠いメキシコまで三度も行ったなんて、
立派な外交官だね。
天国でゆっくり休んでね。