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12・18勾留理由開示公判 意見書(下地真樹)

2012-12-24 20:54:24 | 勾留理由開示公判
<12・18勾留理由開示公判 意見書(下地真樹)>

私は裁判所で、覚えていることは丁寧にお話しました。その結果、事実関係にすら混乱があるんですけど、一度は勾留請求が却下されました。そもそも逮捕状記載の被疑事実がメチャクチャなものでしたから、当然のことだとも思いますが、しかし、その後、どういうわけか長時間待たされた挙句、再度勾留との決定が出ました。しかも、その理由はなんら客観的証拠に基づかないメチャクチャなものです。司法の独立はどこへ行ったのかと思います。

今朝、検察官の取調がありましたが、その検察官ですら、被疑事実には私の行動についての記載が少ないと言っていました。

私が勾留されたのは「罪証隠滅のおそれあり」とのことですが、つまり、私が関係者と口裏合わせをして証拠隠滅をはかるとか、そういう話のようです。しかし、私は裁判所ではちゃんと話をしているのです。どうして今更口裏合わせする必要があるでしょうか。

むしろ実際に口裏合わせをしているのは、警察と、警察OBが多数天下っている警備業者の方ではないでしょうか。その可能性はありえないと判断したのなら、その根拠はなんでしょうか。実際に証言された方の前職が何かというだけの問題ではありません。業界としての太い関係性がある以上、その背景を考慮すべきですが、どうなのでしょうか。

私は自分が関わった市民運動の中で、路上の表現活動に対する警察の不当な介入に度々抗議してきました。許可が不要なことでも「許可が必要」と言い、こちらに知識がなければそのままやめさせられます。「それは違います」と抗議して、問答をすると、スゴスゴと引き下がったりします。もちろん謝ったりは絶対しないし、別の日にはまた同じウソを言います。一向に改善されません。ですから私は、根気よく抗議をくり返し、できるだけ多くの人々にその様子を見てもらったり、伝えるようにしてきました。その結果、警察の不当行為に気づいて、抗議をする人も増えてきたと思います。

警察の不当行為は路上表現への介入だけではありませんが、私はそれを根気よく問題にしてきました。世の中が良くなることを望んで、そうしてきました。すると警察は、私のことを名前や職業で呼ぶようになりました。私を脅かすためです。私の名前を呼んで指示をする警察官には警察手帳の呈示を求めたりしますが、ほとんど応じてくれません。規則違反ではないでしょうか? なにより、こんな下らない仕事をさせられる若い警察官たちが気の毒です。その中には、私の教えた学生もいるのですから。なおさらです。

関電前デモでの逮捕が不当逮捕であることは、それまでとは様子が違って警察官が多数来ていたこと、画像で転んでるのが映っていることから、誰でも知っていることです。

大阪府警はずいぶん以前から私のことを知っています。警察の不当行為を指摘し、抗議する私のことが目ざわりだったのではないでしょうか。それで自分たちの仕事のあり方を点検し、改めるべきは改めればよいところ、逆恨みをし、職権を使って私を罪に陥れる。これは特別公務員職権濫用罪に相当するのではないでしょうか? これでは、まるで子どものけんかです。

こうした警察の暴走を戒めるべき検察がむしろこれに同調し、こうした不正をチェックして防ぐべき裁判所がこれを簡単に認めてしまう。この国の刑事司法はいったいどうなってしまっているのでしょうか?

黙秘していると勾留の必要性が高まるかのように検察官は言いました。しかし、警察が私的な目的のために職権濫用をするおそれがあるから、黙秘権は重要な権利なのです。

逮捕や勾留も、重大な人権の制約なのですから、裁判所は、厳しく客観的事実を要求してください。

この間、大阪府警の不当介入、不当行為に厳しく抗議してきた人たちが、片っ端から逮捕、起訴されてきています。戦前の特高警察のような異常な事態です。再び刑事司法の暗黒時代を招き寄せることになるのか、ここで止めることができるのか、裁判所はきわめて重大な責任を負っていることを思い出してください。
 
これは、決して軽微な事案ではありません。裁判所は、しっかりしてください。

以上

2012・12・18
下地真樹
                 

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