母の死

2019年01月25日 | 最近のこと
母は一月前くらいから起きて来なくなり、部屋で寝たり起きたりの容態だった。病院に行きたがらない母を説得しに来て欲しいと弟から連絡のあった頃は、電話して励ましたりした。実際に様子を見ないと母にも何と言ってあげたら良いかわからず、妹に田舎に帰ってもらった。母は誰の言うことも聞かず、年を取ればだれでもこうなるのが普通と言い張った。私は、母の声に力が無くなったことで、元気がないことはすぐに分かった。しかし、子供というものは、親は居るものみたいなどこかに安心感がある。私は我が家に集まった子供の家族が帰ってから、小正月に行く予定にしていた。その前の日の夕方、母は息を引き取った。私は新幹線の中で、無性に虚しかった。私は一体何をしにいこうとしているのか。あれよあれよと葬儀もおわり、また私の日常が始まった。火葬場でドアが閉まったとき、声を出して泣いた。本当にさよならね。 . . . 本文を読む