N響コンサート 第1809回定期公演
オランダの指揮者エド・デ・ワールドが、フランス近代の傑作繊細に表現。
エルンマンはジャズやポップスでも活躍するスウェーデンのメゾ・ソプラノで、フランス物にも定評。
1.組曲「マ・メール.ロワ」 ラヴェル作曲
2.シェエラザード ラヴェル作曲
3.「愛と海の詩」作品19 ショーソン作曲
4.交響詩「海」 ドビュッシー作曲
管弦楽:NHK交響楽団
メゾ・ソプラノ:マレーナ・エルンマン
指揮:エド・デ・ワールド
[収録:2015年5月15日/NHKホール]
マレーナ・エルンマン

- 出身。
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エド・デ・ワールト(Edo de Waart, 1941年6月1日 - )は、オランダの指揮者。管弦楽曲とオペラの両面で活躍しており、とりわけオーケストラ・ビルダーとして傑出した能力で知られており、それまで二流の地位に甘んじてきた数々のオーケストラを、超一流のアンサンブルへと育ててきた。
アムステルダム・スウェーリンク音楽院にオーボエとピアノを学び、1962年に卒業する。翌年、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の次席オーボエ奏者に任命される。1964年に23歳で、ニューヨークの国際ディミトリー・ミトロプーロス指揮コンクールで優勝。賞の一部として、ニューヨーク・フィルハーモニックでレナード・バーンスタインの助手を1年間経験する。オランダに帰国後、ベルナルト・ハイティンクのもとコンセルトヘボウ管弦楽団の指揮者助手に任命される。
1967年にオランダ管楽合奏団とロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団の二つの団体の指揮者に任命され、1973年から1985年までロッテルダム・フィルの音楽監督に就任する。1975年にサンフランシスコ交響楽団におけるデビューを果たし、翌年から首席客演指揮者に、1977年から1985年まで音楽監督に就任する。1986年から1995年までミネソタ管弦楽団の首席指揮者を務める。1989年にオランダ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。1995年から2004年までシドニー交響楽団の首席指揮者ならびに芸術顧問を務める。2004年より香港フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を(2012年に退任)、さらに2009年よりミルウォーキー交響楽団の音楽監督に就任した。また2011年よりロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任した。
N響コンサート 第1784回定期公演
1.交響詩「ステンカ・ラージン」作品13 グラズーノフ作曲
2.バイオリン狂想曲第2番ト短調作品63 プロクフィエフ作曲
3.バレエ音楽「くるみ割り人形」作品71から第2番 チャイコフスキー作曲
管弦楽:NHK交響楽団
指揮:ウラディーミル・アシュケナージ
バイオリン:パトリツィア・コパチンスカヤ(2曲目)
[収録:2014年6月7日/NHKホール]
パトリツァ・コパチンスカヤ

1977年モルドヴァ生まれ。ウィーン国立音楽大学とベルン音楽院でバイオリンと作曲を学ぶ。2001年にクレディ・スイス・グループ・ヤング・アーティスト賞を受賞し、翌年にはM.ヤンソンス指揮ウィーン・フィルと共演。ほかにもベルリン・ドイツ響、マーラー・チェンバー・オーケストラ、フランス国立管などのソリストに招かれ、ザルツブルク音楽祭、ルツェルン・フェスティバル、ウィーン芸術週間に出演。通常レパートリーから現代曲まで自由奔放な取り組みと演奏をみせ、F.サイやO.ツィーカンらが彼女に楽曲を献呈した。
ミカラ・ペトリ リコーダー・リサイタル
ソナタ BWV1033 バッハ作曲
無伴奏パルティータBWV1013 バッハ作曲
ソナタ ト短調”悪魔のトリル” タルティーニ作曲、ペトリ編曲
デンマーク民謡”マッズ・ドス”による変奏曲 ペトリ作曲
ノルウェー幻想曲 ラロ作曲、ハンニバル編曲
リコーダー:ミカラ・ペトリ
リュート:ラース・ハンニバル
ギター:ラース・ハンニバル
[収録:2013年11月30日/フィリアホール]
ミカラ・ペトリ
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1958年7月7日コペンハーゲン生まれのミカラ・ペトリは、3歳よりリコーダーを吹き始め、5歳でデンマーク・ラジオに出演した。1969年チボリ公園コンサートホールにて、コンチェルト・デビューを飾る。同年、ハノーヴァー音楽大学に入学、フェルディナンド・コンラート教授のもとで学び始める。1976年同大学を卒業。以降、世界各地で演奏活動を行う。これまでに、ピンカス・ズッカーマン、ジェームス・ゴールウェイ、ジョシュア・ベル、モーリス・アンドレ、キース・ジャレット、ギドン・クレーメル、クラウディオ・アバドなど数多くの一流音楽家と共演しているほか、世界各地の主要オーケストラや室内オーケストラとも多数共演。1992年より、デンマークのギタリスト兼リュート奏者、ラース・ハンニバルとデュオを結成し、定期的にツアーをしている。
ジョルディ・サヴァール ヴィオラ・ダ・ガンバ リサイタル
前奏曲 アーベル作曲
無伴奏チェロ組曲第5番BWV1011から アルマンドバッハ作曲
アリア・ブルレスカ シェンク作曲
ロンド形式による幻想曲 サント・コロンブ2世作曲
涙 サント・コロンブ作曲
哀歌”ああ思い出して”に基ずく変装と即興
無伴奏チェロ組曲第4番BWVから ブーレ バッハ作曲
前奏曲二短調 ドゥマン作曲
人間の声 マレー作曲
ミュゼット第1ー第2 マレー作曲
跳躍 マレー作曲
戦士の行進 ヒューム作曲
ヒューム大佐のパヌ ヒューム作曲
ヒューム大リアルド ヒューム作曲
聞け ヒューム作曲
ああ私にひどいことをしないで スマート作曲
戦士の決意 ヒューム作曲
ヴィオラ・ダ・ガンバ:ジョルディ・サヴァール
[収録:2013年9月13日/王子ホール]
ジョルディ・サヴァール

ジョルディ・サバール(Jordi Savall, 1941年8月1日 - )は、スペインのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、指揮者。
カタルーニャ州バルセロナ県イグアラダの生まれ。名のJordiはスペイン語風の読み方により「ホルディ」と表記されることがあるが、彼の出身地のカタルーニャ語により「ジョルディ」とするほうが本来の発音に近い。姓のサバールも同様に「サバイ」の方が近い。バーゼル・スコラ・カントルムでヴィオラ・ダ・ガンバを学ぶ。1974年にオリジナル楽器使用のエスペリオンXX(現エスペリオンXXI)を設立。1987年に声楽アンサンブルのラ・カペイラ・レイアルを、1989年にはコンセール・デ・ナシオンを設立。ルネサンスやバロックなどの作品を得意とするが、近年19世紀の音楽も演奏している。
レ・タンブル バロック・アンサンブル演奏会
2声のソナタ トゥリー二作曲
3声のソナタ マーチ作曲
カンツォン ジョヴァンニ作曲
3声のソナタ”ラ・ヴィヴィアーニ” グリエーリ作曲
フォリアス ファルコニエーリ作曲
ブランド ファルコニエーリ作曲
ラ・スアーヴェ・メロディア(甘美な旋律) ファルコニエーリ作曲
コリエンテ ファルコニエーリ作曲
エロイカ(英雄)とチャッコーナ ファルコニエーリ作曲
カンツォン”ラ・グリマネータ” リッチョ作曲
ソナタ第5番 カステルロ作曲
ソナタ第12番 カステルロ作曲
10人の悪魔の踊り ファに子にエーリ作曲
レ・タンブル...リコーダー:水内謙一
バロック・バイオリン:川久保洋子
ビオラ・ダ・ガンバ:ミリアム・リニョル
チェンバロ、オルガン:村上暁美
チェンバロ、オルガン:ジュリアン・ウォルフス
[収録:2013年5月7日/白寿ホール]
レ・タンブル バロック・アンサンブル

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◆水内謙一(リコーダー)◆ Kenichi Mizuuchi, recorder
東京芸術大学音楽学部楽理科卒業。在学中に音楽学を専攻する傍らリコーダー演奏の研
鑚を積む。2003年よりドイツ・ケルン音楽大学に留学。’08年に同大学ディプロマ課程リコー
ダー科を卒業し、演奏家ディプロマを取得。その後同大学国家演奏家資格課程にてリコー
ダーを専攻。同時に古楽アンサンブルを専攻し、’09 年に同大学同専攻を卒業。渡欧中は
ケルンを中心に、ソロやアンサンブルで演奏活動を行う。’09 年に日本へ帰国。帰国後は各
地で活発に演奏活動を行うほか、指導にも力を注いでいる。リコーダーを向江昭雅、ドロテ
ー・オーバーリンガー、カリン・ファン・ヘールデンの各氏に師事。室内楽をライナー・ツィッパ
リング、シェティル・ハウグサンの両氏に師事。
◆川久保洋子(バロック・ヴァイオリン)◆ Yoko Kawakubo, baroque violin
桐朋学園大学音楽学部卒業、東京芸術大学大学院古楽科、修士課程修了。フランス国立リ
ヨン高等音楽院に留学、2010年6月に修了。’07年、イタリア・ロヴェレートで行われたプレミ
オ・ボンポルティ国際コンクールにて第4 位を受賞。’09 年、アンサンブル・エスタンプ
Estampes(現レ・タンブルLes Timbres)としてベルギー・ブルージュ国際古楽コンクール室内
楽部門にて優勝。「オーケストラ・リベラ・クラシカ」、「メディオ・レジストロ」、「アンサンブル・ジ
ェネシス」、ヨーロッパでは「ル・コンセール・フランセ(ピエール・アンタイ)」、「インコニティ(ア
マンディーン・ベイェール)」のメンバーとして演奏。これまでにヴァイオリンを吉田真紀、辰巳
明子、室内楽を青木十良、バロック・ヴァイオリンを若松夏美、オディル・エドゥアルの各氏に
師事。
◆ミリアム・リニョル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)◆ Myriam Rignol, viola da gamba
7歳でヴィオラ・ダ・ガンバを始め、フランス・ペルピニョン地方音楽学校にてクリスチャン・サラ
に学ぶ。その後16歳でフランス・リヨン国立高等音楽院へ進み、マリアンヌ・ミュラーに師事。
2010年6月にディプロマを取得し修了。在学中に交換留学生として、ドイツ・ケルン音楽大
学にてライナー・ツィッパリング氏のもとで研鑽を積む。ソリスト、またアンサンブルやオーケス
トラのメンバーとして、日本やヨーロッパ各地で活発に演奏活動を行っている。’09年ドイツ・
ケーテンのバッハ・アーベル国際ヴィオラ・ダ・ガンバコンクールにて第2位受賞。同年、アン
サンブル・エスタンプEstampes(現レ・タンブルLes Timbres)としてベルギー・ブルージュ国
際古楽コンクールアンサンブル部門優勝。’10年、古楽コンクール(山梨)優勝。’11 年、ベ
ルギー・ブルージュ国際古楽コンクールソロ部門第2位。
◆村上暁美(チェンバロ/オルガン)◆ Akemi Murakami, cembalo/organ
上野学園大学音楽学部器楽学科チェンバロ専攻卒業、桐朋学園大学音楽学部研究生古
楽器専攻修了。ドイツ・ケルン音楽大学演奏家ディプロマ課程チェンバロ科を最優秀の成
績で卒業し、ディプロマを取得。同大学国家演奏家資格課程へ進み、ドイツ国家演奏家資
格を取得。その後古楽アンサンブル科にて研鑽を積み、2009 年に卒業。ケルンを中心に
各地でソロやアンサンブル、オーケストラのソリストとして活発に演奏活動を行う。またケルン
音楽大学、ヨーロッパ各地の講習会等でコレペティトゥーアとして学生の指導にあたる。’09
年から日本へ拠点を移し、各地で活発な演奏活動を行っている。チェンバロおよび通奏低
音を渡邊順生、シェティル・ハウグサンの両氏に、またアンサンブルをライナー・ツィッパリン
グ氏に師事。’09年古楽コンクール(山梨)チェンバロ部門において最高位を受賞。
◆ジュリアン・ウォルフス(チェンバロ/オルガン)◆ Julien Wolfs, cembalo/organ
ベルギー出身。オランダ・アムステルダム音楽院にてメノ・ファン・デルフト氏に師事し、2009 年
同音楽院修士課程を優秀な成績で修了する。在学中フランス・リヨン国立高等音楽学校に交
換留学し、フランソワーズ・ランジュレ、ディルク・ベルネールに師事。’07年8月、ベルギー・ブ
ルージュ国際古楽コンクール・チェンバロ部門にて最高位、並びに聴衆賞、ミンコフ出版賞を
受賞。’09年、アンサンブル・エスタンプEstampes(現レ・タンブルLes Timbres)としてブルージ
ュ国際古楽コンクール・アンサンブル部門優勝。ヨーロッパ各地でリサイタルやラジオ録音を行
い、通奏低音奏者としても数々のコンサートや録音に参加している。これまでに室内楽をボブ・
ファン・アスぺレン、アルフレード・ベルナルディーニ、ルーシー・ファン・ダール、マリアンヌ・ミュ
ラー、オディル・エドゥアルの各氏に師事。
(C) Tom Callemin
(C) Tom Callemin
ファビオ・ビオンディ&エウローバ・ガランティ演奏会
歌劇「テルモドンテに向かうヘラクレス」からシンフォニア ヴィヴァルディ作曲
四季 ヴィヴァルディ作曲
指揮・バイオリン:ファビオ・ビオンディ
弦楽合奏:エウローバ・ガランティ
[収録:2015年3月3日/東京オペラシティコンサートホール]
ファビオ・ビオンティ

ファビオ・ビオンディ(Fabio Biondi, 1961年3月15日 - )はイタリアのバロック・ヴァイオリン奏者、指揮者。
1990年に古楽専門の演奏団体エウローパ・ガランテを結成し、自らリーダーとしてヴァイオリンによって団を率いる。とりわけ1990年代初頭に録音されたアントニオ・ヴィヴァルディの四季のCDでそれまでになかった斬新な解釈を行い、古楽界に旋風を巻き起こした。バロック・ヴァイオリンらしからぬ、独特のねばりある音色を持つ。
エンリコ・オノフリ&チバンゴ・コンソート 演奏会
バイオリン・ソナタニ長調作品5第1から第3楽章 コレルリ作曲
バイオリン・ソナタニ長調作品5第1から第4楽章 コレルリ作曲
合奏協奏曲第1番二長調から第5楽章 (コレルリの作品5第1のソナタによる)
2つのバイオリンのための協奏曲二短調BWV1043 バッハ作曲
バイオリンと指揮:エンリコ・オノフリ、チパンゴ・コンソート
[収録:2013年3月20日/上野学園 石橋メモリアルホール]
エンリコ・オノフリ

N響コンサート 第1808回定期公演
フィンランドを代表する指揮者の一人サラステが送る、母国の大作曲家シベリウスを中心とするプログラム。
1.「クオレマ」ー「鶴のいる情景」「カンツォネッタ」「悲しいワルツ」 シベリウス作曲
2.バイオリン協奏曲第2番 バルトーク作曲
3.交響曲第2番二長調作品43 シベリウス作曲
管弦楽:NHK交響楽団
バイオリン:クリストフ・バラーディ
指揮:ユッカ・ペッカ・サラステ
[収録:2015年5月9日/NHKホール]
ユッカ・ペッカ・サラステ
ユッカ=ペッカ・サラステ Jukka-Pekka Saraste | |
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ユッカ=ペッカ・サラステ(Jukka-Pekka Saraste, 1956年4月22日 - )は、フィンランドの指揮者。
ヴァイオリン奏者として教育を受けた後、シベリウス音楽院でヨルマ・パヌラの元で指揮法を学んだ。同級生にエサ=ペッカ・サロネンとオスモ・ヴァンスカがいる。
フィンランド放送交響楽団において、サラステは第2ヴァイオリンの一員として活躍し、後にはレイフ・セーゲルスタムに師事した。
ユッカ=ペッカ・サラステは、アヴァンティ室内管弦楽団(Avanti! Chamber Orchestra)の設立メンバのひとりであり、タミサーリ音楽祭(Tammisaari Festival)の発案者でもある。彼は2000年に音楽における功績によってフィンランド政府から賞をうけており、シベリウス協会はシベリウス・メダルを彼に与えている。サラステはヨーク大学の名誉博士号も持っている。
フィンランドの外では、サラステはトロント交響楽団の音楽監督を1994年から2001年にかけて務めた他、BBC交響楽団の首席客演指揮者を2002年から2005年にかけて務めた。その後、2006年8月にはアンドレ・プレヴィンの跡を継ぎ、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に就任した。2008年/2009年シーズンからラハティ交響楽団の芸術アドヴァイザー兼首席指揮者を務めている(2010年/2011年シーズンまで)。2010年にはケルンWDR交響楽団の首席指揮者に就任。
堀米ゆず子 円熟の響き~バッハとッブラームスを弾く~
バイオリンソナタ 第3番二短調作品108 ブラームス作曲
無伴奏バイオリン・パルティータ第2番BWV1004 バッハ作曲
無伴奏バイオリン・ソナタ第3番から ラルゴBWV1005 バッハ作曲
[収録:2012年8月1日、6日/東京・上野学園メモリアルホール]
堀米ゆず子

1957年、東京生まれのバイオリニスト。5歳よりバイオリンを始める。久保田良作、江藤俊哉に師事。子供のための音楽教室、桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部卒業。