ボートに青春をかけた女子高生の姿を描いたドラマ。「2005年の夏のいま」から、「2002年」(主人公が高校一年生)を振り返るという状況で始まり、三年前ボート部のコーチだった女性(石田ゆり子)が、2005年の夏、ボート小屋に迷い込んだ家出娘を説得するため、「教え子たちのエピソード」(ボートに打ち込んだ高校生活)を持ち出し、家出娘に生きる勇気を与えるという展開。
第1話・第2話に続いて、第3話も冒頭にカップヌードルが出てきました。
浜辺に並んだ4つのカップヌードル。
カップの上には「オール」の代わりに「割り箸」が置かれ……。
ドラマの内容を象徴するかのような4カップ。
なぜか浜辺が恋しくなるような……
がんばっていきまっしょい「第3話/必勝新人戦」は、初めての試合に向けて調整に励むチームのようすと、キャプテンゆえ「自分の弱さを見せられない」という主人公(篠村悦子/鈴木アン)の踏ん張り、また思春期にありがちな「父娘の不仲」などが描かれています。
通知票が手渡された。悦子はこれを見るのが苦手だった。しかしほとんどの教科が落第点とくれば父は許さない。悦子の父は、有名大学に進んだ姉と悦子を比べて小言を追うのが日課。きょうも「勉強せずにふらふらして……」と文句が飛べば、「私のいいところは全部姉ちゃんが持っていた……」悦子はふてくされる。
そんな悦子に追い打ちが。コーチから「おまえは他の子より筋力も持久力も劣る」と特別な練習を突きつけられた。人一倍責任感が強い悦子はこれをこなそうとするが、体は続かず……ぼろぼろに。しかしそこは根性で。なんとか踏ん張り抜く。ユニホームに袖を通すと違う気分に。「夢はでっかくいこう!」
試合開始。スタートから出遅れた「松山第一高校女子ボート部」はぐんぐん離され、最下位でゴールイン。棄権は免れたものの、悔しいデビュー戦であった。
が、意外な収穫があった。この試合でチームを去ることを約束していた「ヒメ」(佐津川愛美)が、チームに残って一緒に頑張るという。また五人でボートが出来る。
試合では「いもっち」がオールを流すという痛いミスをおかし、リタイヤするのかと思いきや、チームはあえてそのまま(残りの三人が漕いで)ゴールへと突き進み、よれよれになりながらも完走を果たしました。
「流されたオール……」
それはまるで、ドラマの半分以上の収録に参加したにもかかわらず飲酒騒動でやむなく降板となった内博貴さんの姿を映しているかのようでも。
内さん(中田三郎役。内さんが二話まで演じた)の見せ場はこれからだと思っていた矢先の電撃発表でしたので残念としか言いようがありませんが、収録済みのドラマが現実の動きによって変えられるという前代未聞の降板劇は、制作現場の活力を失わせ、「悪い前例」とならないことを祈りたいもの。(ドラマの視点)
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