goo blog サービス終了のお知らせ 

学園・先生・スポーツ根性ドラマ

「ドラマの視点」です!

がんばっていきまっしょい 第3話 の視点

2006-01-08 | がんばっていきまっしょい

 ボートに青春をかけた女子高生の姿を描いたドラマ。「2005年の夏のいま」から、「2002年」(主人公が高校一年生)を振り返るという状況で始まり、三年前ボート部のコーチだった女性(石田ゆり子)が、2005年の夏、ボート小屋に迷い込んだ家出娘を説得するため、「教え子たちのエピソード」(ボートに打ち込んだ高校生活)を持ち出し、家出娘に生きる勇気を与えるという展開。

第1話・第2話に続いて、第3話も冒頭にカップヌードルが出てきました。
 浜辺に並んだ4つのカップヌードル。
 カップの上には「オール」の代わりに「割り箸」が置かれ……。
 ドラマの内容を象徴するかのような4カップ。
 なぜか浜辺が恋しくなるような……

がんばっていきまっしょい「第3話/必勝新人戦」は、初めての試合に向けて調整に励むチームのようすと、キャプテンゆえ「自分の弱さを見せられない」という主人公(篠村悦子/鈴木アン)の踏ん張り、また思春期にありがちな「父娘の不仲」などが描かれています。

通知票が手渡された。悦子はこれを見るのが苦手だった。しかしほとんどの教科が落第点とくれば父は許さない。悦子の父は、有名大学に進んだ姉と悦子を比べて小言を追うのが日課。きょうも「勉強せずにふらふらして……」と文句が飛べば、「私のいいところは全部姉ちゃんが持っていた……」悦子はふてくされる。
 そんな悦子に追い打ちが。コーチから「おまえは他の子より筋力も持久力も劣る」と特別な練習を突きつけられた。人一倍責任感が強い悦子はこれをこなそうとするが、体は続かず……ぼろぼろに。しかしそこは根性で。なんとか踏ん張り抜く。ユニホームに袖を通すと違う気分に。「夢はでっかくいこう!」
試合開始。スタートから出遅れた「松山第一高校女子ボート部」はぐんぐん離され、最下位でゴールイン。棄権は免れたものの、悔しいデビュー戦であった。
が、意外な収穫があった。この試合でチームを去ることを約束していた「ヒメ」(佐津川愛美)が、チームに残って一緒に頑張るという。また五人でボートが出来る。

試合では「いもっち」がオールを流すという痛いミスをおかし、リタイヤするのかと思いきや、チームはあえてそのまま(残りの三人が漕いで)ゴールへと突き進み、よれよれになりながらも完走を果たしました。

「流されたオール……」

 それはまるで、ドラマの半分以上の収録に参加したにもかかわらず飲酒騒動でやむなく降板となった内博貴さんの姿を映しているかのようでも。
内さん(中田三郎役。内さんが二話まで演じた)の見せ場はこれからだと思っていた矢先の電撃発表でしたので残念としか言いようがありませんが、収録済みのドラマが現実の動きによって変えられるという前代未聞の降板劇は、制作現場の活力を失わせ、「悪い前例」とならないことを祈りたいもの。(ドラマの視点)




「ドラマの視点」へ戻る!
人気blogランキングへ!
ドラマや芸能を他でも探す!

ランキングに参加!記事がよろしければクリックをおひとつ!→

がんばっていきまっしょい 第2話 の視点

2006-01-08 | がんばっていきまっしょい

 ボートに青春をかけた女子高生の姿を描いたドラマ。第1話に続いて第2話も、冒頭で「カップヌードル」が出てきた。そういえば「海の家」で寝そべっているとどうしょうもなくカップヌードルが食べたくなる時があった。浜辺とカップヌードルは相性がいいようだ。

 ドラマは、「2005年の夏のいま」から、「2002年春」(主人公が高校一年生)を振り返るという状況で始まり、
当時ボート部のコーチだった女性が、2005年の夏、ボート部の部室に迷い込んだ自殺志願の女性を説得するため、三年前のエピソード(ボートに打ち込んだ教え子たちの思い出)を伝え、自殺志願の女性に生きる勇気を与えるという展開。(三年前の回想)

 がんばってきまっしょい「第二艇/涙の青い海」は、新人戦出場に必要なあと「一名」の部員探しに奔走する主人公、篠村悦子(鈴木アン)の意気込み、そして、部員たちの家族の悩みなどが描かれています。

 五人目は一筋縄ではいかなかった。不良グループのリーダ格で気が強い。平気でうそをつき、大人を見下す視線を放つ。菊池多恵子、通称「ダッコ」(岩左真悠子)。しかし悦子はそんな彼女に目をつけた。多恵子の父親が元ボート部員であることを聞いたからからだ。「あの娘はボートをやりたがっている……」そう信じて悦子は説得に乗り出した。

 すでにボート部員となっている利絵(相武紗季)と、多恵子は犬猿の仲だった。「あの娘がボート部に入るなら、自分は……」断固拒絶を見せる。

 多恵子の父親と母親は別々に暮らしていた。ぽつんと取り残された生活の中で彼女はもがき苦しんでいた。悦子は、そんな多恵子の心を知り優しい言葉をかける。やがて……。悦子と多恵子に「友情の芽」が生まれ……。利絵と多恵子の距離も少し縮んだ。

 娘の成長を見つめる二人の父親が登場します。悦子の父親(大杉漣)は、家族の中で置き去りにされた自分の立場を取り戻そうと家族をカラオケに誘うものの、次女・悦子にはつれなく断られ、多恵子の父親は、妻との離縁を娘に見せた負い目から、娘・多恵子へ厳しい視線を浴びせ続けます。娘が成長するにつれ、父親との距離ができてしまうといういつの時代も変わらぬテーマをさりげなく盛り込んでいます。

 出演者が瀬戸内の自然にすんなりと溶け込んでいるせいか、学園モノでありながら、まるで旅人になって物語をのぞいているような錯覚にとらわれ、さながら「ディズニー映画」のような安心感を漂わせています。カップヌードルという小物もお洒落に決まって、気分をビーチに誘ってくれます。(ドラマの視点)




「ドラマの視点」へ戻る!
人気blogランキングへ!
ドラマや芸能を他でも探す!

ランキングに参加!記事がよろしければクリックをおひとつ!→

撮影秘話 がんばっていきまっしょい

2006-01-08 | がんばっていきまっしょい

 ボートに青春をかけた女子高生の姿を描いたドラマ「がんばってきまっしょい」。第四回「坊ちゃん文学賞」(敷村良子著)を受賞した同名の小説は、七年前映画化され、いまや日本で数少なくなった銀幕スター(映画でしか会えない女優さんのこと)である女優・田中麗奈さんが新人離れした演技を見せたこともあってその年の映画賞を総なめにしました。

 今回のテレビ版は、映画にはなかった小説の後半分が描かれ、スポ根ドラマの枠を超えた風情のある映像で幅広い視聴者を掴んでいます。

 映画のロケ地とドラマ版のロケ地は、小説の舞台と同じ「愛媛県」。四国といえば、毎年、夏になれば「水不足」が叫ばれますが、今年もそうとうカラカラ。その影響で、撮影が思うように進まず、撮影隊は、主なロケ地となった地元の湖やその周辺で貯水のあるところを探しまわっているということです。
 撮影は終盤を向かえるようですが、瀬戸内海の自然や水に浮かぶボートの点景が旅情を誘っていただけに、水不足によるロケ地の変更などが心配されます。

 猛暑の中でも女子高生「五人組」は、「しょい……」しているようす。ボートを漕ぐシーンは吹き替え無しの真剣勝負。撮影に入る前に合宿までしてオールを握る感触を実感し、一日7時間から8時間はボートを漕ぎ続け、手にはマメができ、夕食時になっても体が揺れる感触が抜けきれない状態だとか。まさに体を張っての演技。

 主演に抜擢された鈴木杏(アン)さん(篠村悦子役)は、現在高校三年生。ドラマの中では、ぎらぎらした目を輝かせ体育会系の高校生役を演じていますが、学校では意外や「放送部」に所属。部活もあまり熱心ではなかったそうですが、このドラマにかける意気込みはそうとうなもの。

「ドラマに入るまでボートがどうゆうものかしらなかったんです。
 慣れるまで時間がかかったけど、今は漕ぐのも早くなって
 オールもきれいにそろうようになりました。
 手にできた豆も勲章のようなものです」
        (「TVstation」/7/9~7/22号、インタビューより)
 高校生活「最後の夏」。見てくれる人と一緒に思い出をつくりたいと語ります。

 一方、地元愛媛は撮影のバックアップ体制も万全。ボートの実技指導は、地元のボート協会が全面支援で手取り足とり。2000名規模のエキストラも集結。県知事、松山市長も撮影協力を約束するなど、お祭りをみんなで盛り上げようとこちらも「がんばっていきまっしょい」と合い言葉。

夏休みとなれば、繁華街や避暑地には「ガングロ娘」があふれ、個性を競っていますが、ドラマの中の女子高生は、瀬戸内の太陽の下でこんがりと焼け、時代を超えても変わらない笑顔と充実感を伝えてくれます。水不足でも、気合いは充分! この夏、松山からの贈り物は「愛媛みかん」のような爽快な後味がするドラマとなりそうです。(ドラマの視点)



「ドラマの視点」へ戻る!
人気blogランキングへ!
ドラマや芸能を他でも探す!

ランキングに参加!記事がよろしければクリックをおひとつ!→

がんばっていきまっしょい「漕ぎたい」の視点

2006-01-08 | がんばっていきまっしょい
ボートを漕ぐことに夢をかけた主人公(高校一年、篠村悦子/鈴木杏)の高校生活を描いたスポーツ奮戦記。
 第一話は、ボート部に入った主人公が同級生を勧誘し、なんとか四名の部員を集める迄に至ったその「苦労」が描かれています。

 1998年に田中麗奈さんの主演で一度映画化され、そのときは女子ボート部員のひたむきな姿や情緒あふれる映像が評判を呼び、映画賞を総なめに。そんな話題作がテレビ版となって帰ってきました。
映画の方は、原作通りに「1970年代」の設定でしたが、テレビ版は「いまの愛媛県」が舞台となり、それ以外はほぼ原作をなぞるように作られています。
また映画では、勉強とスポーツの板挟みに悩む主人公の姿が前に出て、一見ひよわに見えても、四国の荒波のような、はげしい気性を感じさせる田中麗奈さんの演技が好評だったことで、テレビ版に抜擢された鈴木杏さんは比べられる立場にありますが、ドラマ版の篠村悦子は、ひたすら明るく不器用に突っ走る体育会系の女性……という雰囲気を漂わせ、スポ根ドラマのヒロインのような役どころになっていくのか? 楽しみなところでも。
脚本家が「ナースのお仕事」でお馴染みの「金子ありさ」さんとあって、「明るく不器用……」という篠村悦子のキャラクターが、どこか「ナース、観月ありさ」とだぶって見えたりするときも。

 しかしなんといっても驚きのキャスティングは、中浦真由美役の藤本静さん。プロフィールにおいては「現在27歳」。なのに……。なんとドラマでは、「高校一年生(15歳)」の役を演じ、違和感もなくすんなりと集団にとけ込んでいます。美少女そろいの出演陣の中で、ここ一番、何かを期待させる個性派の登場です。

  また撮影において、水面に波を起こさないよう、「リモコンヘリ」を使った撮影も導入されています。これによって、様々な角度から、ボートシーンを見ることが可能になり、
まるで一緒にボートを漕いでいるような錯覚にとらわれる場面もあります。
 美しいモノをより美しく見せようと言うスタッフの意気込みも伝わり、海に浮かぶ島々がときに「幻想的な世界」に見えて、お茶の間に淡いひと夏のスケッチを送り届けてくれます。
(ドラマの視点)



「ドラマの視点」へ戻る!
人気blogランキングへ!
ドラマや芸能を他でも探す!

ランキングに参加!記事がよろしければクリックをおひとつ!→