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復刻版つぼやきブログ

良いものだけを綴ります。

減量体験記 (その5)

2014年01月31日 09時56分09秒 | ダイエット
生活習慣の改善に当たり、日頃の「運動」と「食事」を見直したとき、
ボクの場合、どう考えても今までの食生活が正常では無かったので、
食生活を中心に改善することにしました。

今までの食生活。
・朝食は抜き。
・昼食は量だけは気にして、好きなものを食べる。
・おやつは菓子パンひとつ。
・夕食も量だけは気にして、好きなものを食べる。
・仕事が終わって、帰宅してから夕食。平日は毎日だいたい22~23時に食事。
こんな感じでした。
食べる量だけは気にしていたのですが、
カロリーとか栄養素とか、全く気にしていませんでした。

その当時に食べていたものを具体的に書くと、
ファストフード、宅配ピザ、カップラーメン、ファミレスでのランチ、
定食屋ではとんかつなどの揚げ物系…と、肉と油が中心で、
野菜は添えてあるものを食べる程度、魚は月に1~2度回転寿司に行く程度でした。

当時は量しか気にしてなかったので、
「これくらいの量なら普通の男性の食生活でしょ」と
基本的にごはんのおかわりとか大盛りはしないので、
「男性としては食べないほうじゃない?」などと思っていたのですが、
明らかにカロリーオーバーです。
野菜も不足してるし、脂質も糖質も塩分も摂り過ぎです。
身体を動かすような仕事をしていたら違っていたかもしれませんが、
あいにくボクはデスクワーク。確実にカロリーオーバーです。

そこで、「生活習慣の改善」をするに当たり、
たくさん考えてはじめたことは以下の通り。

どれも「続けられること」を基本に考えました。
一部「その時だけ必要なこと」も含まれています。
「A」は続けること。
「B」は今だけは頑張らなければいけないこと。
です。

「生活習慣の改善」のためにやると決めた「初期段階」のメニュー
A1.朝食は必ず摂る。
A2.夕食は20時までに摂る。
A3.意識して野菜を多く摂る。
A4.可能な限り、毎食サラダを用意して、サラダから食べ始める。
A5.摂取カロリーは、1日、2日、1週間で管理する。
A6.食事はいつも腹八分目。可能なら腹七分目。
A7.食事はゆっくり。よく噛んで。
B8.ファストフード、インスタント食品、ファミレスでの食事は禁止。
B9.1日の摂取カロリーは、1500kcal以下。
B10.酒、揚げ物、甘いもの、お菓子は禁止。
以上の10点です。

ひとつづつ解説します。
A1.朝食は必ず摂る。
朝食を抜いてしまうと、夕食から昼食までの時間が長くなるので、
身体は飢餓状態を避けるために、脂肪を蓄えようとします。
脂肪の燃焼も抑えようとします。
そうなると、栄養を吸収しやすく、脂肪を消費しづらい身体になるので、
太りやすく痩せづらい身体になります。
朝食を食べることで、身体の飢餓状態の時間は短くなりますから、
余計な脂肪を蓄えないようにするには、朝食は摂らないとダメです。
ほかにも、朝食には身体を覚醒させて、一日の生活リズムを作る役目があります。

A2.夕食は20時までに摂る。
夕食を摂ったあと、夕食で吸収したカロリーを、
寝る前にどれだけ消化できるかが大切なので、寝る直前の食事は控えます。
寝る前にある程度のカロリー消費ができないと、寝ている間に消費されるカロリー以外は、
脂肪として蓄積されることになります。
一日での栄養補給の時間のバランスを見ても、20時までに食事を摂る生活では、
朝食が7時、昼食が12時、夕食を19時と考えると
食間の活動時間が、5時間、7時間、6時間(0時~6時は睡眠時間としてカウント)と
ほぼ同じような間隔になるので、栄養の吸収率が安定します。

A3.意識して野菜を多く摂る。
かさ増しダイエットのような感覚です。
カロリー制限を始めて、食べる量まで極端に減らすと、ストレスにつながります。
「続ける」ためには「食べる量が足らない」というストレスを避けるために、
カロリーの少ないものを多く摂ることで、満足感を得ることが必要です。
満足感と言っても、あくまでも腹八分目が基本です。
いろんな野菜を積極的に摂ることで、
栄養が偏りがちなカロリー制限時の栄養バランスを補正します。

A4.可能な限り、毎食サラダを用意して、サラダから食べ始める。
野菜から食べ始めることで、余計なカロリーの吸収を抑制することができます。
それを可能な限り、毎食続けます。
また、食物繊維を多く摂ることで便通を良くして、体内を綺麗にすることを心がけます。

A5.摂取カロリーは、1日、2日、1週間で管理する。
カロリー制限をしていても、どうしてもオーバーしてしまう日がでてきます。
例えば、会社の飲み会とか、親族との会食とか。
その時は、「オーバーしたけど仕方がない」と諦めるのではなく、
翌日か前日の摂取カロリーを減らして、2日間の平均摂取カロリーで調整します。
ドカ食いしてしまった時は、1週間かけて調整します。
なにかと理由をつけて「仕方なし」と放置することが、リバウンドのはじまりです。

A6.食事はいつも腹八分目。可能なら腹七分目。
自分が思うほど、身体は食べ物を必要としていません。
基礎代謝で必要なカロリーさえ摂取していれば、死ぬことはありません。
「いっぱい食べたい」という思いは、身体ではなく、頭からの要求です。
悪く言えば「満腹依存症」です。
食事は、身体に異物を取り込むという負担の大きな作業ですので、
腹八分目くらいのほうが、頭も冴えますし、身体の調子は良いです。
満腹になると動けなくなるのは、身体が全力で異物と戦っているからです。
生活習慣の改善の初期段階ですから、
間食は勧めませんが、どうしてもお腹が空くのがイヤなら、
食事は腹八分目で、お腹が空いたらおせんべい一枚食べるくらいで充分です。

A7.食事はゆっくり。よく噛んで。
時間をかけて食べると、少ない食事量でも満腹感が得られます。
一般的には「ながら食事」は悪とされていますが、おしゃべりしたり、テレビを観たり、
ゆっくり食事を摂るほうが、健康面では良いことです。

B8.ファストフード、インスタント食品、ファミレスでの食事は禁止。
大切なことは、食べ物と距離を置くことです。
お腹が空いたときに、すぐに食べ物に手を出せない環境にすることが大切です
食べたい時にすぐに食べるから太ります。
お手軽に食べれるものがあるから、食べてしまいます。
食事は、時間をかけて素材の味を引き出して調理をしたものを食べるか、
時間をかけないのであれば、ありのままの素材を生かした調理法で食べるかの
どちらかが「身体に良いもの」とされています。
例えば、前者はじっくり煮込んだスープなど、
塩などの調味料に頼らなくても美味しく食べれる料理を指し、
後者は生野菜サラダとかお刺身などを指します。
素材にできる限り近いものを食べることによって、
余計なカロリーや添加物の摂取を防げます。
あんまり難しいことを考えなくても、ファストフードなどは大概、
ハイカロリー、塩分過多、添加物過多ですから、避けるべきです。
特に生活習慣の改善に踏み出そうという今は、厳禁です。
時間が無いときはコンビニの食事でも構いません。
生野菜サラダとか、おにぎりとか、おでんとか、
素材を生かした身体に良いメニューは沢山あります。
はじめはつらいと思いますが、この壁は乗り越えないと前に進みません。

B9.1日の摂取カロリーは、1500kcal以下。
肥大した胃袋を元に戻します。
日中の運動量によって、カロリー制限の基準値が違うと思いますが、
基礎代謝の必要カロリーと同等か、ちょっと少ないくらいが目安です。

B10.酒、揚げ物、甘いもの、お菓子は禁止。
2週間でも1ヶ月でも期間を決めて、まずは禁止にしましょう。
大切なのは「自制心」が機能するかどうかです。
ボクは、大好きだったファンタも辞めました。


この上記10点を、ボクは「初期段階」メニューとして、1ヶ月続けました。
その間、運動は全くしませんでした。
運動を始めても良かったのですが、その頃はまだ、
ヘルニアの完治に自信が持てなかったことと、
摂取カロリーを減らしたうえに運動することで、
空腹に耐えられずに間食しそうなことがイヤで、
まずは、胃袋を元の大きさに戻すことに専念して、運動はしませんでした。

具体的な食事メニューは、以下の通りです。

月~金曜日。
朝食。
生野菜サラダ 200kcal
フルーツグラノーラ(50g) 200kcal 計400kcal

昼食。
外食で蕎麦など。
だいたい500kcal~800kcal
きのこそば、とろろそば、野菜炒め定食、レバニラ炒め定食、
お刺身定食、焼き魚定食などを食べてました。
ごはんは基本的に軽め。ごはんのサイズを選べなければ、
出来れば半分、少なくてもひとくち分だけでも残していました。
大切なのは、完食しないこと。自制すること。
揚げ物はもちろん、生姜焼き定食などの肉がメインの食事も避けました。
ファミレスしか選択肢が無い時は、雑炊を選びました。
野菜と魚が中心の食事です。

夕食。
コンビニのおにぎり2個 約370kcal
野菜ジュース 90kcal 計460kcal
昼食時に外出した時に、コンビニで夕食を買っておいて、
20時になる前に、会社の片隅で食べました。
気をつけたことは、ゆっくりよく噛んで食べること。
おにぎりひとつ完食するのに、最低5分はかけました。

こんな感じです。
飲み物は水かお茶。仕事での飲酒以外、お酒も止めました。
平日の摂取カロリーは、約1400~1700kcalまで下げました。


休日。
朝食。
生野菜サラダ 200kcal
フルーツグラノーラ(50g) 200kcal 計400kcal

昼食と夕食。
宅配のお弁当 約500kcal
ネット検索で見つけた、カロリーと塩分に配慮した、冷凍の宅配弁当を食べてました。

休日の摂取カロリーは、約1400~1500kcalまで下げました。

宅配弁当が切れたときは、お粥と野菜の煮物などを食べました。
生活習慣の改善の「初期段階」ですから、「胃袋の縮小」と
味の濃いものや脂っこいものが好きだった「味覚のリセット」を心がけ、
「食生活の見直し」による体質改善に取り組みました。

結果的に、この食事の改善だけで、1ヶ月で5kg痩せました。
スタート時:身長174cm 体重96kg 体脂肪率33% 腹囲105cm
改善30日後:身長174cm 体重91kg 体脂肪率33% 腹囲98cm

ここから「第二段階」が始まります。

つづく


減量体験記 (その4)

2014年01月30日 09時36分03秒 | ダイエット
運動ができなくなると、すぐに現実逃避がはじまりました。
今までの現実逃避は、「太ってもいつでも痩せられる」という甘えが原因でしたが、
今回は「動きたくても動けない。食べることだけが唯一の楽しみ。」という、
自暴自棄とも言える現実逃避でした。

運動することを諦め、ストレス解消を食欲で解消しはじめたボクは、
急激に肥大し続けました。
あっという間に90kgを超えました。

現実逃避して、健康には全く気を使わない生活をしていましたが、心のどこかに
「体重は100kgを超えないようにしよう」という漠然とした思いだけはありました。
ですから、体重計には乗らない生活だったので、実際の体重は分からないのですが、
そろそろヤバイかな?と思うと、少しだけ食事制限をしたり、
身体に痛みを感じない程度で、ウォーキングをしました。
体重が少し減ったかな?という実感があると体重計に乗り、現実と向き合う。
そんな生活でした。
ちなみに、ちょっと減ったかな?と感じた時の体重は、96kgくらいでした。
100kgに到達してないことを確認すると、また食事量は戻り、ウォーキングも休止。
また「ヤバイかな?」と思うと、減量を始める。
そんなことを繰り返しながら、5年くらい経ちました。

年齢も三十代の後半になり、アラフォーの風が強まるにつれ、
「そろそろ健康面について、ちゃんと考えないとヤバイかも」と思い始めたとき、
また事態が変わりました。

かかりつけの整体師が整体院を辞めたのです。
後任は新人で、資格を取ったばかりのようなひとでした。
案の定、ボクの身体を治すことは出来ず、整体を受けたその日すらも、
痛みで歩けない状態

でも、事態は突如好転しました。

知人から、優れた整体師を紹介してもらえたのです。
その紹介者も元ヘルニア経験者でした。
医師からは手術を薦められる程の症状の持ち主でしたが、手術を拒否して、
その整体師の施術だけで、運動も普通に出来るようになったという方でした。

紹介された整体師に診てもらうと、レントゲン写真などを見ることもなく、
触診や指示されたポーズを取るだけで、ヘルニアの箇所を言い当てました。
それだけでなく、
「かなり悪い状態だけど、しばらく続けて通ってもらうことになるけど、必ず治るよ。」
「運動もできるようになる。」
と断言してくれました。

そこはいわゆる整体院で、筋肉をほぐすようなマッサージではなく、
骨盤のゆがみを治したり、身体を引っ張って、骨の間を広げるような治療でした。

治療は週に2回。
よくあるマッサージのような気持ちよさは無いし、
以前の整体師では、施術後にあった「身体が動くようになった感」もあまり無かったので、
このまま通い続けて治るのかな?という心配はありました。
でも、藁にもすがる思いで、知人の治療例を信じて、通い続けました。
とにかく完治を信じて、整体師にアドバイスされたことは、なんでも実行しました。
正しい姿勢を心掛けたり、指示された箇所を自分でマッサージしたり、
「ふかふかのベッドは腰に悪い」と聞いて、ベッドも畳ベッドに変えました。
すると、1ヶ月が経とうとした頃、痛みが以前よりも和らいでいることに気づきました。
腰の張りも、左足の麻痺も少しづつ治まって、
痛み止めを飲み忘れても気にならないことに気づきました。
2ヶ月を迎える頃から、治療が週1回になり、月に1回となり、
その頃になると、痛みの解消の治療ではなく、
身体のバランスをキープするための治療に変わっていました。

「そろそろ少しづつ運動をはじめて、体重を減らさないとね」
「体重を減らさないと、腰への負担が軽くならないし。」
身体を治してくれた恩人の一言で、減量を「真剣に」再開することに。


ヘルニアを患い、動けなくなったことで、当たり前だと思っていた有り触れた日常が、
ものすごく幸せで恵まれていたことに気づきました。
仕事ができること、遊びに行けること、おいしいものを笑顔で食べられること。
今までの生活が「当たり前」ではなかったことを痛感したのです。
娘と遊ぶことはおろか、抱くことも出来ない日常にはどうしても戻りたくなかったので、
健康について、減量について、真剣に考えました。

考えた結果、ダイエットをすることは辞めました。

ダイエットは体重を減らすことが目的なので、
目標を達成すると、少なからずリバウンドします。
自分の性格上、リバウンドが始まると現実逃避が始まるので、
同じ失敗を繰り返さないためには、
「ダイエット」ではなく「生活習慣の改善」が必要なのです。
「生活習慣の改善」が「目的」で、あくまでも「減量」は「経過中の成果」。
体重が減ったら「目的達成」ではなく、太らない生活習慣を続けてこそ「目的達成」。
生活習慣の改善はしなくても、体重を減らすことは可能です。
でも、それだけでは問題の本質の解決にはつながらないのです。

最も大切なことは、「続けること」。
目標を達成したら「終わり」ではなく、これから死ぬまでの間、
自分が好きなことをしたり、好きなものを食べたりするために、
やはり継続することが大切なのです。

「続ける」ということを前提に考えると、一時期に流行ったキャベツダイエットとか、
食品置き換えダイエットとか、必然と却下されます。
一生それを続けることは不可能ですから。

ボクの場合は、「ジョギング」も却下です。
やれると思っても、続けられませんでしたから。

ですから、続けられる「運動」と、続けられる「食生活」が見直しの中心となります。
ハンバーグとか、ピザとか、一生食べ続けたいので自制する。
そういう不純な動機が裏にある、真面目な見直しです。

つづく



減量体験記 (その3)

2014年01月29日 09時45分27秒 | ダイエット
そろそろ現実と向き合わないとヤバイかな?
と決心して乗った体重計は、92kgを指していました。

10年間で24kgの増量。
ぽっちゃりを通り越した、立派なデブです。

フツーに考えれば、
そんな身体になる前に、危機感を持つだろ?とも思うのですが、
当時は現実から逃げ続けていました。
常に「太ってきたなぁ」「ヤバイかも」という思いは無くは無かったのですが、
同時に「いつでも痩せられる」という根拠の無い自信が危機感を邪魔して、
結果的に現実逃避を続けたので、なるべくしてなったわけです。

2kg増えて70kgになった段階で、すぐに踏み出していれば2kgで済んだ減量ですが、
現実逃避の結果、過去の栄光である17kg減量を超える、
24kg減量という高い壁となって、ボクの目の前に立ちはだかりました。

前回のダイエットの成功例だけが「成功への道」だと思っているボクは、
前回と同じようなダイエットを再開。

人生で二度目の本気のダイエットです。

今回も食事メニューの見直しは無し。

ちなみに、その当時の食事は…
朝食は抜き。
昼食は定食屋などで、ごく一般的な分量。
ごはんのおかわりや大盛りは無し。
外回り仕事の際には、3時頃にコンビニで菓子パン1つ。
内勤時にはおやつ無し。
夕食は自宅で。分量は普通だが、食べる時間は夜の10時すぎ。
ファンタ500mlを1日1~2本。
こんな感じ。

食事の分量しか気にしてなくて、
栄養バランスなどは全く考えていなかったので
ツッコミどころ満載な食生活でしたが、
当時は食生活の改善をしなくても、運動をすれば元の体型に戻れると疑わなかったので、
運動の再開をすることだけしか考えませんでした。

運動を辞めてから10年も経つので、
やはり最初はウォーキングから。

前回と同じように、少しづつ身体を慣らしながら、距離を増やしていきました。

でも、当時と同じように運動しても、体重が思うように減らない現実。
当時は電車通学。今はマイカー通勤。
当時は二十歳。今はアラサー。
1日の運動量も、身体の代謝量も変わってしまったという事実。

そこで、代謝量だけでも回復させようと、週に2回ジムに通うことにしました。


平日の運動メニュー。
ウォーキング200m→ジョギング5km。

休日の運動メニュー。(ジム)
9割くらいの力を使う筋トレ。各部。時間にしてトータル30分くらい。
マシンでジョギング7km。
プールでウォーキング1km。

本当は平日にもっと走りたかったのですが、結婚を機に引っ越した先では、
走るにはあまり環境が良くない街だったので、
良いコースが見つけられず、結果的に距離が短くなりました。
当時は単純に、ダイエット期間さえ長くすれば、目標に届くと思い込んでいました。

でも、結果的にダメでした。
3ヶ月かけて12kg減量して、80kgにはなったのですが、そこからが落ちない。
体重が落ちなくなる停滞期だと思って、我慢して運動を続けていたのですが、
それでも、その後の2ヶ月で全く落ちない体重。

減量を開始して、5ヶ月で12kgの減量。
学生時代の減量よりも明らかなペースダウン。
年齢的な肉体の衰えを痛感。

食事のメニューを変えれば良かったのですが、当時はその考えには至らず。
でも、諦めるわけにはいかないので、平日のジョギングコースを変えることにしました。

そのコースは、走りはじめようとした時に、真っ先に思い浮かんだコースでした。
街灯が少なく、人通りも少なく、道路の舗装状態も良くなく、
坂が多いうえに、雨が降ると滑りやすいコースという、
距離は魅力的だったのですが、デメリットの多いコースでした。
はじめはそのコースを避けて、走りやすさを重視してコースを選んだのですが、
減らない体重の原因を食事内容ではなく、運動量だとしか考えられなかったボクは、
そのコースを走ることに決めてしまったのです

結果的には、これが裏目となりました。

走りはじめると、「足をくじかないように」とか「滑って足をとられないように」とか
常に気を使いながら走らなければいけないコースでした。
走っていると、ひざや腰に違和感を感じることもあったのですが、
再び減り始めた体重が嬉しくて、とにかく続けるしかないと思っていました。
ひざや腰の痛みは、今のコースに身体が慣れれば、
自然に治まってくると、軽く考えていました。

でも、激痛は突然襲ってきました。

腰の痛みと左足のしびれ。
立つことはおろか、座ることも、寝ることもつらい痛み。
当時、娘が産まれたばかりだったのですが、
出会いを待ちに待った、たかだか3kg程度の愛娘を、抱くこともままならないほどの痛み。
医師からは、腰椎のヘルニアが二箇所あると診断され、同時に手術を薦められました。

でも、手術にはどうしても踏み切れませんでした。
祖母がヘルニアの手術の経験者で、術後のつらそうな生活を見て育ってきたからです。
医療技術の進化も知ってますし、それぞれの病状の差もありますから、
手術をしたほうが、楽になれる可能性が高いことも分かってはいたのですが、
もともと病院嫌いな性格もあって、手術をしないという選択をしました。

そこからの治療は、痛み止めの服用と整体とマッサージです。
それまでの生活では、整体やマッサージは受けたことがなく、
良い先生を知ることもなかったので、手当たり次第に整体院を当たり、
自分の身体に合った先生を探しました。
腰の張りを全く取れない先生もいれば、施術後に痛みが増すだけの先生もいたり。
そういう失敗を繰り返すなかで、やっと「このひとかな?」と思える先生に出会いました。
でも、その先生に施術してもらっても、
週に2回の施術を受けて、ようやく普通のひとと同じような生活ができる
という状態でした。
立ち上がったり歩くことがやっとという状態なので、
運動をすることなど考えることも出来なくなっていました。
痛みで運動量が激減し、ストレスで食べる量が増えました。
あっという間に90kgを超えました。

つづく


減量体験記 (その2)

2014年01月28日 10時00分02秒 | ダイエット
社会人デビューしたボクは、とにかく早く仕事を覚えようと
仕事中心の生活に変わりました。
「ジョギングしなきゃな」という思いは常に頭にはあったのですが、
とにかく社会の輪に入ることに必死で、走る時間を作ることに努力しませんでした。

全く走らなくなって1ヶ月が過ぎたとき、ふと体重計に乗ってみたところ、
針が指した数字は70kgでした。

この数字がボクを甘やかしました。
丸1ヶ月サボって、現役当時と同じ体重までリバウンド。
ここでボクは「せっかく減らしたのに増えちゃった」と反省しなればいけなかったのに、
「筋肉が増えて代謝が上がってるから、思ったより増えてないな」と
「これくらいならスグに68kgに戻せるわ」と事実を甘く見てしまったのです。

運動をしなければ筋肉は減ります。
ジョギングをしなくても、筋肉をキープする努力だけでもしていれば、
身体が鈍っていくスピードを遅くすることもできたはずですが、
事実を甘く見ていたボクは、何の努力もしませんでした。
おまけに、学生時代は電車通学でしたが、
社会人になってからはマイカー通勤に変わりました。
学生時代よりも更に運動量が減ったのです。

一度怠けてしまうと、なかなか元には戻せません。
「このままじゃマズイぞ」と思い腰を起こさないといけなかったのですが、
一度「17kgのダイエット」という難関に成功した経験が、
「フツーのひとには難しいけど、俺ならいつでも戻せる」という
ただの言い訳でしかない、不要な自信を持たせてしまったので、
現実と向き合わなくなっていました。

その後はジョギングのことを思い出すことありませんでした。
「太ったって、俺なら戻せる」
そう思って、体重の増加を気にしなくなりました。
そもそも「食べる量」は学生時代から気にしていたので、
過去にその食生活で太っていたことは抜きにして、
「昔より筋力ついたし、そんなに太らんだろ」程度に考えていました。

そうなると、体重計に乗ることすら面倒くさくなってくるので、
どんどん現実から逃避するようになりました。

その頃は体重計に乗ってないので、正確な数値は分かりませんが、
たぶん75kgくらいだったと思います。
ちょっと「ぽっちゃり」という感じ。

そこでまた生活環境が大きく変わります。
結婚です。

仕事で遅く帰っても、しっかりご飯を作って待っていてくれる嫁でした。
新婚ですから、作ってくれているものは何でも喜んで食べました。
食べる量だけは気にしていましたが、夜遅くても気にせず食べました。

そんな生活を2年くらい続けました。
過去の栄光にすがるボクは、太り続けていることには気づいてましたが、
相変わらず「いつでも戻せる」と思ってました。
そして、相変わらず体重計を避けていました。

でも、日に日に周りから「太ったよねぇ」と言われる回数が増えるにつれ、
「そろそろヤバイかな」と思い始めるようになりました。

「時すでに遅し」
だったんですけど。

つづく


減量体験記 (その1)

2014年01月27日 10時35分25秒 | ダイエット
ボクは太りやすい体質で、
あまり食べなくてもすぐに太っちゃうんですよ。

食べる量は気にしてるので、
ごはんのおかわりとかあんまりしないのに。

気をつけてるのに太っちゃうんですよ。
代謝が悪すぎる身体なんですかね~。
って当時は周りに言ってたし、本気でそう思ってました。

今思うと、恥ずかしいです。

はっきり言って、なんにも考えてなかったに等しいです。


ダイエットと言われるようなことは、
過去に2度ほど本気でチャレンジしました。


はじめてのダイエットは二十歳の頃。

学生時代は体育会系の部活をやってましたので、
それなりの体型をキープしていたのですが、
高校を卒業して、運動をほとんどしなくなった結果、ブクブクと太り始めました。

現役時代の食生活は、
朝食は、ごく一般的な分量の朝ごはん。ごはんのおかわりもなし。
2時間目が終わった段階で、母親が作ったお弁当を完食。
昼食は、購買で惣菜パン2個買って食べる。
部活帰りに菓子パン1個。
夕食は自宅で。おかずの量は普通。ごはんは基本2膳。
夜食とか夜のおやつは、基本的に食べませんでした。
ファンタが好きで、毎日500mlを2本。

部活を辞めたあとは…
朝食は抜き。
昼食は、学食や定食屋でごく一般的な分量。
基本的に、ごはんのおかわりはしない。
学校からの帰り道にコンビニで菓子パン1個。
夕食は、外食と自宅が半々。量は、ごく一般的な分量。
ファンタは相変わらず、一日2本。

そんな食生活を続けていたら、
部活をしていた頃は70kgだった体重が、2年間で85kgになってました。

今思えば、太った理由はいくつかあるのが分かりますが、
当時は「運動不足だな」としか思えなかったので、
運動をはじめることにしました。


そこで始めたダイエットは、ランニングです。
雨天時以外は毎日やりました。
朝が弱い性格だったので、夜に走りました。
食生活は変えませんでした。

いきなり走ることは出来なかったので、はじめは2kmのウォーキングから。
まずは運動する身体に変えていくところから始めました。

1週間ウォーキングを続けた時点では、体重は変動せず。
歩く程度の運動には慣れてきたので、2週目から少しづつ走りを混ぜていきました。
最初の400mは足慣らしのため、早歩きでのウォーキング。
その後はジョギングで200m。
またウォーキングで200m→ジョギング200→ウォーキング200を交互にトータルで2km。
これを1週間やったら、体重は1.5kg減。

3週目からは、トータル距離と走る距離を増やしました。
トータル距離を2kmから3kmへ延長。内容は、
足慣らしウォーキング200m→ジョギング400m→ウォーキング200m→ジョギング400mの繰り返し。
これを2週間やって、1kg減。

減量開始から1ヶ月で2.5kg減。


運動することに身体が慣れたので、
ここで一気に距離を増やしました。
トータル距離は6km。内容は、
足慣らしウォーキング200m→ジョギング1km→ウォーキング200m→ジョギング1kmの繰り返し。

また、この練習メニューに慣れた頃、
夕食のメニューが少しづつ変わってきました。

脂っこいものや、消化に時間がかかりそうなものを夕食に食べると、
その後、走ることがキツく感じるようになってきたので、
自然に夕食メニューは消化が良く、さっぱりしたものを好んで摂るようになりました。
とろろそばとか、冷やし中華などが多かった気がします。

これを1ヶ月。体重は6kg減。

減量開始から2ヶ月で8.5kg減。


3ヶ月目からは、走る量を増やしました。
足慣らしウォーキング200m→ジョギング2km→ウォーキング200m→ジョギング2kmの繰り返し。
トータルで6.6km。
これを2ヶ月。体重は6.5kg減。

ダイエット開始から5ヶ月で、15kgの減量。ついに現役時代と同じ70kgに。

ここまで来たからには、60キロ台にしたくて、更に負荷を増やしました。
ボクの身長は174cmなので、BMIを適正値の22にするには66kgにする必要があるので、
目標体重は66kgに決定。

走る内容は、
足慣らしウォーキング200m→ジョギング7km。
これを2週間続けたら、68kgになりました。


しかし、ここで生活環境が大きく変わります。
ノンキだった学生時代が終わり、社会人生活がはじまったのです。

毎日続けていたジョギングが、
あっという間に週4回になり、週2回になり、週1回になり。
夕食の時間も9時になり、10時になり、11時になり。
食べる量は気にしていたので変わりませんでしたが、
外食が増えたり、酒を飲む機会が増えたり。

仕事で出来ることが増えるにつれ、
ジョギングが出来なくなっていき、
社会人はじめての夏を迎える頃には、全く走らなくなってしまいました。


つづく