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名古屋で働く南アフリカ人   プリスカ・モロツィさん

2008-12-24 07:00:00 | グローバルに生きる
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グローバルに生きる! 第4回
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世界はつながっている、としみじみ感じます。
この『平成の大不況』。
先日、短観も公表されましたが、なんでも
1973年のオイルショック以上の大不況だと聞きました。
  
でも!「冬来たりなば、春遠からじ」
悪いときがあれば、次には良いときが必ず訪れますよね!
   
そんな冬真っ只中の、今回のゲストは、
とっても明るく!とってもパワフル!
彼女の『歌声』、あるいは『講義』で元気を貰った方も
たくさんいらっしゃると思います。
周囲に、元気をふりまいてくださるプリスカ・モロツィさんです。 
     
   
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●日時:2008年10月21日(火) 17:15~18:30
●場所:名古屋市内 プリスカさん宅
●プリスカ・モロツィさんのホームページは こちら
●インタビュアー:株式会社アイミック 片岡峰子
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■プリスカ・モロツィさん(Ms.Prisca Molotsi)
 プロフィール
  
南アフリカ出身。1986年10月来日。それから22年間を
名古屋で過ごす。これまでに住んだ国は、ザンビア、イギリス、
アメリカ、イタリア、そして、一番長く住んでいる日本。
ジャズシンガーであり、大学の先生でもあり、母でもある
プリスカさん。熱く語ってくださいました!

  
Eyes_2 
  
  
■日本に来られたきっかけは何ですか?
   
最初は、国連の仕事で名古屋に来ました。当初は6ヶ月間の
契約でした。最初の6ヶ月は、日本が本当にいやでした。
  
  
■日本のどんなところがいやでしたか?
  
思っていたイメージと全然違っていました。
もっと、シンガポールや香港のようなイメージを持っていました。
みんな英語がしゃべれて、女性も強くて、と思っていました。
日本人は、丁寧だし、親切だけど、フレンドリーじゃない。
壁をものすごく感じました。失礼な人もいました。当時は、
外国人が少なかったので、珍しがられて、いやな思いを
たくさんしました。
100%のオレンジジュースもなかった。すごくショックでした。
  
   
■日本女性は強くないですか?
 
もう24歳だから結婚しなくちゃいけない、とか、結婚したら
仕事は続けられない、とか。
こうでなければならない、ということを女性はすごく言われてた。
そして、女性もそれを拒否しないというか、受け入れてしまって
いて。
男性は「おっぱい大きいなぁ」みたいなことを平気で言う。
すっごく失礼です。
「どうして?」と思いました。がっかりしました。
今はだいぶ違います。
国際的になってきた。以前は、(外国人は)部屋も借りるのも
難しかった。
 
 
■それでも6ヶ月の契約を延長されたのは、なぜですか?
  
友達ができたこと。フィリピン人とか、アメリカ人とか。
研究もしたかったですし。縁ですね。
国連の仕事のあと、大学院にいって、それから建築会社に
勤めました。社長さんがいいよと言ってくれたので、木曜日の
午前中だけ、大学に英語を教えにいったりしていました。
そこでプロジェクトマネジャーとして、海外に行く仕事も
ありました。
  
Prisca1
  
  
■プリスカさんはこれからもずっと日本に?
  
いえ。それは、わかりません。先のことはわからないです。
  
  
■日本はプリスカさんにとって、どんな国ですか?
 
むずかしい質問ですね。
この20年くらいで、随分日本も変わったと思います。
自分も慣れてきたのもあります。
国際化してきて良かった、というような面もありますが、逆に
若者が非常にセルフィッシュ(自分勝手)になったと思います。
目上の人を尊敬するとか、そういう気持ちがなくなった。
私は地下鉄には乗らないことにしているんです。
若者のマナーが悪すぎて、見ていられないから。
 
大学で経済の授業を受け持っているのですが、
9人いる学生の中で、ひとりだけフランス人がいます。
その彼が、ひとりで60分、サブプライムについて、
プレゼンテーションしたんです。
日本人は誰もそういうことができない。
一番最初にやりたくない。日本人はみんな周りをいつも
気にしています。
「誰かやる人?」と訊いても手を挙げない。主張しない。
  
 
■そういえば、私も受動的な学生でした・・・。
 
授業では、みんな黙って、「はい。はい」って聞いている。
 
一度、冗談で、宿題なんて出していないのに
「どうして宿題やってないの!」って怒ったら、「すみません」と
謝った学生がいました。悪いことしていないのに、なんで謝る?
 
学生が質問をすると、怒る先生も、確かにいます。すごい勢いで
「なんで質問するんだ?!」と怒る。最悪です。
授業は、講師も学生も、みんなが意見を言い合わないと。
私だって教える立場だけど、完璧じゃない。教えてもらうことも
ある。
サブプライムについては、この間の彼のプレゼンで、本当に
よくわかった(笑)
 
みんな大学に入るまでに一所懸命勉強してきているのに、もっと
社会に出てからコミュニケーションできるような教育をしないと
もったいない。
  
Tokai_2
 
 
■プリスカさんのヴォーカルスクールでは、
小さな子供たちにも教えるのですか?
 

はい。子供たちにも教えています。
インターナショナルスクールの子供たちと、日本の学校の子供
たちは、もう、ぜんぜん、違う。
(学校に入る前の)小さい子は、まだ元気だけど、日本の学校の
子供たちは元気がない。
学校教育がクリエイティビティを育ててない。
これしちゃだめ、あれしちゃだめ。
  
 
■プリスカさんの思いを、みんなが感じて少しずつ変わってくると
いいですね

  
それを望んでます。
 
  
■プリスカさんの母国、南アフリカはどんな国ですか?
  
南アフリカは、音楽が日常的に周りにあります。
みんな心が広い。絆が強い。フレンドリーでオープンです。
たとえば、ウェディングパーティーをやっても、友達の友達の
その友達、みたいな人が来ても、ウェルカム。
誰かが困っていたら、みんなで助ける。
日本は、いとこの子供、とかいったら、ちょっと遠くなるでしょ。
私たちは、みんな仲間。expand family!
 
 
■日本でよく訊かれる質問はなんですか?
 
よく訊かれて、大嫌いな質問は「本職は何ですか?」
私はジャズシンガー、大学でも教えている。両方とも本職です。
なぜひとつじゃないといけない?
 
私の父も母も2つずつ職業を持っていました。
父は、文部省で仕事をして40歳を過ぎてから弁護士になりました。
母も、大学でも教えて、国連のWoman Schoolなどでも教えている。
今もすごく忙しい。70歳を過ぎているけどまだ辞めていない。
すべてプロフェッショナルです。趣味じゃない。
 
もうひとつ、嫌いな質問。「お箸使えますか?」
もしあなたがアメリカに行って「フォークとナイフ使えますか?
おー!すばらしい!」って言われたらどうですか?怒るでしょう?
お箸は日本だけのものじゃない。中国でも、アメリカのチャイナ
タウンでも使っている。あちこちね。
 
「お箸使えます」「わーすごい、すばらしい~!」って、馬鹿に
されている気がします。
 
 
■日本語お上手ですね、っていうのもダメですか?
 
いや、それは違います。私の友達で日本に20年住んでる人がいる
けど日本語しゃべれない。
「箸」と「言葉」は違います。
  
   
■日本で仕事をしたい外国の方にアドバイスをお願いします。
   
どこの国でもそうですが、日本の文化、社会を尊敬して、
「私は外国人だから、日本のことなんて知らないよ」って、
ルールを守らないのはよくない。
  
ビール飲みながら道を歩いたり、そんなのはダメです。
環境に適応しないと。
 
あとは、必ず、約束を守る。日本はそういうところは厳しいです。
特にアメリカ人は軽く約束しちゃうでしょ?
日本人は約束を守る。うそはだめ。
時間も守る。外国人は、ルーズな人多いじゃない?アバウトな。
だめですね。
  
03 
 
 
■では、私たち日本人に一言!お願いします。
 
私の生徒にいつも言うんです。
 
夢があったら、100%自分を信じなさい。
他の人の言うことなんて聞かなくていい!
100% believe in yourself!
周りがなんと言おうと、自分を信じてそれをやる!
もし、本当にそれをやりたかったら。
   
あなたの魂はひとつだけ。他の人には関係ない。
  
不幸せな人多いでしょ。他の違うことをやりたかったのに、
サポートがなかったから、とかいろんな理由をつけて、
やりたいこととは違うことをやって、結果、後悔している・・・。
40代、50代の人には、笑顔が少ないように感じます。
  
すべての人に! Enjoy your life!
  
Jac_3 
     
プリスカさんのアルバム
※先日ライブに行きました!翌日まで残る幸せの余韻に
改めてプリスカさんのパワーを感じます※
  
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
  
100% believe in yourself ! で、
鳥肌が立ちました。プリスカさんの瞳は、きりっとして、なにか
ものすごく大きな力を感じました。
   
”本当に”それをやりたかったら―――
”本当に”やりたいことを見つけられたら、それだけでもHappy !
あとは自分を信じていくだけ、ですね。
   
『本当にやりたいこと』
 ・・・私にはそれを見つけることが難しいです。
   
●インタビュアー&記事:片岡峰子
   
※この記事へのご感想、ご意見などは
アイミックホームページhttp://www.imic-inc.com/ から
どうぞ
  
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プリスカさん大変貴重なお話ありがとうござました。
学生にも社会人にも経営者にも読んでもらいたいと思いました。
 
「サポートがなかったから、とかいろんな理由をつけて」
やらない人、言うだけで行動しない人、自分とかやりたいことを、
ずーと探している人。自分が不幸せだと思ってる人。いますね。
自分も、やりたいことも、自分でつくるものだと思うんですが。
  
夢があったら、100%自分を信じなさい。
あなたの魂はひとつだけ。他の人には関係ない。
 
夢を持って挑戦している人が、自分の周りに多いことに
改めて気づきました。とても幸せで刺激的です。
皆さん障害があっても、自分を信じて行動しています。
その姿にいつも勇気づけられています。
  
プリスカさんを紹介していただいた、
ネイルサロン「Hello Beauty」のダウティ妙子さん
もそんな魅力的な方の一人です。
素敵な方をご紹介頂きありがとうござました。
素晴らしい出逢いに感謝です。
  
ダウティ妙子さんの記事は こちら
  
起業家育成塾 三潴 克彦(みつまかつひこ)
  

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