小学生時代は憧れの模型でした。
駅前書店のプラモ棚に積まれた1/550?の大きな大和を見上げては、まだそこにあることを確かめ胸をなでおろしていたものです。
昔からお金には縁がありませんでした。
手に入る機会と言えばせいぜいがお年玉くらいでしたが、当時は子供にはお金を持たせるのは良くないという考えが主流でしたので、貯金と称して親の管理下に入ります。
それでも少ーしずつごまかしながら購入資金を作っていったわけですな。
馬鹿ですねえ。
家で作るわけですから、すぐばれるに決まってます。
無邪気なものです。
説教の後、買ったものは仕方がないということで作るのは黙認されました。
気持ちを汲んでもらって感謝であります!
で、製作ですが。
当時の自分は、実に割り切りが良く、ためらいがありません。
ニッパーでバッツンバッツン切り離し、接着して塗装できるようになるまで1時間弱。
気持ちよく進めます。
塗装は説明書に指示がありましたが生意気にも無視。
パクトラタミヤのビンに筆を差し、薄めず塗りたくります。
船体は下がダルレッド、上がジャーマングレー(箱絵のオレ的印象による)
甲板がフラットブラウン(同上)
艦橋構造物がメタリックグレイとフラットブラックの混色(けっこうイケる)
というオレ様作戦時仕様となりました次第です。
で、意外と
コレが渋い感じに仕上がりまして、箱絵を超えるデキだと思えたものです。(笑)
実際には稚拙な仕上がりだったのですが、それを突きつける模型誌の存在さえ知らず、ただただ模型作りに喜びを見いだすことができる幸せな時代でした。
楽しみながら作り、完成後の姿を愛でつつ、また楽しむ。
今では、高水準な仕上げや訂正箇所の改造などは義務なのか?などと気になって楽しめていません。どちらかというと集めることが楽し(以下略)。
この大和ですが、次作の空母信濃とともに焼却処分となりました。
いい思い出です。
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