放蕩道楽錦織

心にうつりゆくよしなしごとを そこはかとなく書きつくれば あやしうこそものぐるほしけれ

5月8日(火)

2007年05月09日 01時42分14秒 | 気分は鉄郎
【こぼれ話】政治家の信頼度、車のセールスマン下回る最低=英調査(時事通信) - goo ニュース

いや、それにしても気になるのは、欧米における「自動車のセールスマン」の蔑視されぐあいですよ。 何かと言えば「気を付けろよマイク、あいつは、車のセールスマンみたいなやつだ」「何だって!そんなに信用できないヤツなのかい?」みたいな感じで使われてます。 私の知り合いに自動車のセールスマンはいませんが、あんまりと言えば、あんまりな気がします。 もはや、軽めの犯罪者扱いじゃあないですか! とは言え、私がアメリカで最初に買った中古車は、本当に酷いものでした。 完全にボラれた状態でした。 ノースハリウッドのエクスカリバーとかいう店では、買ってはいけません。 ボラれます。 あれも、もう、10年も前の話ですけれども。

5月3日(木)

2007年05月04日 03時01分33秒 | Weblog
お久しぶりです。 徳永さんです。 
さて、相変わらずの激務ぶりですが、どうしても書きたいことがあるので、睡眠時間を削って一筆。 今日のタイトルは30分ドラマです。
池袋着の山手線最終電車を午前1時9分に下車。 いつもは最終よりも少し前、まだ乗り換えの電車が動いている便で下車するので、自分の周りには最終の乗り換えのために、或いはタクシー乗り場にできる行列の前の方に並ぶため、下車と同時に走る人々がいますが、本日は何故か、タクシー乗り場に向かって駅構内を走っていたのは自分だけでした。 何だか恥ずかしくなったので、直ぐに走るのをやめ、かといってゆっくり歩いては行列に並ぶハメになるかも知れないので、やや早足をキープしつつ、東口のタクシー乗り場に急ぎました。 果たして、乗り場に行列はありませんでした。 しかし、客待ちのタクシーの列先頭とタクシー待ちの客の列が接する地点、乗り場最前線とでも言いましょうか、まあその辺りから2・3歩離れた場所に、キャリーハンドルが付いている中型の黒いスーツケースを持った、若い、そして多少ケバイ感じの女性が立っていました。 最前線から少し離れているため、どうやらタクシーに乗るわけではなさそうなので、私はその女性をスルーして、前に一人だけ並んでいた男性の後ろに並びました。 男性がタクシーに乗車し、出発すると、すぐに次のタクシーが押し出されるようにして表れ、停止すると同時に後部座席のドアを開き、私を迎えました。 私の方も、すぐに乗り込もうとしました。 すると、私の後ろから大きな声で「バカ! いいかげんにしろよ!」という女性の怒鳴り声がしました。 当然、驚いた私は、すぐに振り返りました。 すると、先ほど私がスルーした若い女性が、凄い形相で誰かを罵倒しているのです。 何事かと思い、女性の睨んでいる方向に視線を移すと、そこには東南アジアのどこかの国から来たと思われる若い男性が、しょんぼりと、もう、他の表現が思いつかない程に、まさにションボリとした表情で立っていました。 女性は、その男性に向かって「何でチケット無くしてんの! それと、何で早く来なかったの!」と、捲くし立てていました。 もう、何が何だか訳が分からないのですが、非常に興味をそそられる場面でした。 私は、事の成り行きを見守りたい、と言うよりも、正確には見物したい、と思ったのですが、私のすぐ横には、私を待つタクシーが、その後部座席のドアを開けて停車しています。 こんなときに限って行列がなかったことを恨めしく思いつつ、私はタクシーに乗り込みました。 ゴールデンウィークのおかげで、家まで向かう道程は、いつもよりも随分と空いていたため、普段よりもかなり早くタクシーは進んでいきました。 私は運転手さんに「やはり、連休のおかげで車が少ないですね」と声をかけました。 すると運転手さんは「そうですね。 ゴールデンウィークと正月と盆あたりは、1年中で最も道が空いていますね」と、返してきました。 まあ、普通の会話です。 私はあまりタクシーを利用しないのですが、それでもつきに一度くらいは乗る機会があります。 大体において、タクシーの運転手さんというのは、こちらから話しかけない限り、黙って運転しているのですが、一度こちらから話しかけると「どんどん話し始める人」と「聞かれたことにだけ答える人」の2通りのタイプに分類されるということに最近気が付きました。 今日の運転手さんは前者のタイプでした。 ゴールデンウィークの道路状況から始まった話は、何故か「7年前にサラリーマンを辞めてタクシーの運転手になったが、サラリーマン時代よりも収入が少ないなど、人生思うようにいかない」といった内容にシフトされ、乗車時間の約25分の道程は、その話を聞き続ける時間でした。 一日の最後、山手線最終を下車した後の、僅か30分の間でしたが、それは他人の人生ドラマの欠片に触れる中身の濃い30分でした。