先日、映画「黒帯」を観たことは、ブログに書きましたが。
そのときに配られたワークショップのちらしがありまして、映画を観終わった私は一言「行くしかないな」と呟いたのでした。
映画の中で「義竜」演ずるところの八木明人さんのワークショップです。
昨日、午前中ハローワークに出頭し、夕方、北沢タウンホールへ。
私は気にも留めていなかったのですが、「初心者の方、女性の方、お子さんも積極的に参加して下さい」と書いてあったのです。後から考えれば、これって初心者の方じゃない方も対象ってことですね
ワークショップ会場へ着くと、あらら、みんな空手衣。トイレで体操着に着替えてこそこそと会場へ。監督を始め、映画関係者の方々もいらっしゃいます。
映画の企画者の西冬彦さんも現れ、「あ、本郷だ」と私は咄嗟に思ったのですが、実は「東郷」さんが正しい役の名前でした…。ああ、恥ずかしい。
空手衣に囲まれ、最初は、あら、はずかしいわーん、などと思っていたのですが、だんだん真剣になってしまって、えいやっと。
八木さんは顔が小さいので遠くから見ると小柄に見えるのですが、側で見ると、かなり大きいです。もっとも、私は、人間の大きさを把握するのを苦手とするので、実際はどのくらいあったのでしょうか。
目の前で繰り広げられる型にうっとりしてしまいました。
映画を撮影するために、標準語の勉強したらしいですが、私はビギンのファンでもありますし、琉球のアクセントはなかなか心地よいものであります。
ヘルプでいらしていた女性(お名前を忘れてしまいました、すみません)は、物腰はとても柔らかですが、型を披露していただき(ほら、あの、映画で最初にやっていた「三戦の型」です)、そのすばらしさを堪能させていただきました。それから、映画にちんぴら役で出演していたお二人も空手の有段者で交替で指導に当たってくださいました。
なんといっても、武術は無駄な動きがなく、とても美しいです。変な言い方ですが、側で見ると、人間の固体としてのエネルギーが最大限に引き出されて、空間に波になって伝わってくる気がします。音楽にとてもよく似ています。
この流派は呼吸法にも特徴があって、ヨガにも通じるところがあります。東洋の武術ですから、基本は似ているのかもしれません。私は、あまり運動には詳しくないのでわかりませんが。
終了後、質疑応答があり、まぁ、好き勝手に写真を撮らせてもらったりして、私自身は東郷役の西さんに(この映画をつくるために会社辞めたんだそうです)お話してもらったり、組んでもらって写真撮ったりして、最後までとても充実した時間をすごしたのでした。
ちなみに、明武館剛柔流では東京支部をつくるために、今、場所を探しているそうです。
公共の施設だと会費がとれないので、どこかいいところを知りませんか、とのこと。私は習いに行きたいので、是非、東京支部を開いてほしいのです。もし、どなたか良い場所を御存知でしたら教えてあげてくれませんか。
こっそりとこんな画像も。
企画・武術監督の西冬彦さんです。