猫の額

日々雑感gooブログ

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2013年04月13日 | 日記
最寄りの新幹線の駅に迎えに行った

改札口でお互いの姿を認めた

切符を入れて出ようとした瞬間

あの小さな扉が閉まった

どうしたの?

駅員さんが言うには

「この切符は次の駅までの割安切符」

「だから 途中下車はできない」

「だから 運賃全額を精算してくれ」

とのこと

「ええっ!!」

と 驚く私

「全額」というと

東京からここまでの全額ってこと

うそでしょー

割安切符の規約にそうなっているのだそうだ

彼女たちは日本人ではない

知り合いに買ってもらったようだ

そんな細かい規約など読みはしない

しかも

乗り越したわけではない

前の駅で降りているのだ

少しは融通を利かせてほしい

駅員は笑顔も見せず

「規則ですから」

とぶっきらぼうに言う

彼らは降りてくるお客に 改札口で

「ありがとうございました」

と頭を下げていたのに・・・

せめて

気の毒そうな顔なりとして欲しいものだ

彼女たちはきちんと支払いを済ませ

改札から出てきた

うれしいやら申し訳ないやら

複雑な気持ち

でも

彼女たち表情は晴れ晴れとしていた

近くを少し案内し

名物?を昼ごはんにして

自宅へ招いた

知人は

40年前の写真を持参していて

二人の若さに大盛り上がり

自分の写真を観返すことなど

皆無な私

こんなに大事にとっておいてくれた彼女を

尊敬せざるをえない

尽きない話を切り上げ

切符の乗車駅である

次の駅まで車で送る

高速にのって45分かかる

だけど

不慣れな日本で

こんな田舎まで足を延ばしてくれた外国の人に

嫌な思いはさせたくない

幸い

夫が運転をかってでてくれたので

ありがたく お願いをした

別れるとき

「貴方は一生のベストフレンドよ」

と 抱きしめられた時は

なんだか

気恥かしかった

肌寒い日だったけど

心はぽかぽかな一日だった