バカボンの怖い話

バカボンの家の近所に、とても恥ずかしがり屋の一家がいる。

父、母、子の三人暮らし。

バカボンのパパは、たまに顔を出していた。

しかし相手の父親は、畳の下から手だけをサッと出して、将棋を指す。

すると奥さんが、ふすまの陰から手だけを覗かせて、部屋の隅にお茶を置いていく。

「奥さん、こっちにきて一緒に飲むのだ」

しかし奥さんは手で拒否を示す。

子供も、ふすまの陰から手だけを出してバイバイとバカボンのパパに挨拶する。

そう、この一家は極度の恥ずかしがりで、人前には手だけしか見せないのだ。


ある日、この家が火事になってしまった。

バカボンのパパは急いで駆け付け、２階の窓に三人が手を振っているのを見つけた。

「窓から飛び降りるのだ！」

しかし彼等は拒否しつづけ、とうとう家は全焼してしまう。

後の現場検証では、遺体は３つの手しか見付からなかったという。


…と、昔から私の記憶の中にある話なんだけど、

バカボンでこんな話をやったのか、

それとも小さい頃に見た夢だったのか…

夢にしては出来過ぎていて何だか怖い。

モヤモヤするのでググッてみると、実際に放送された話だった。

みなさん結構トラウマになってる様で。

そうそうバカボンの鼻の毛、あれはヒゲらしい。

ずっと鼻毛だと思っていたよ。