(仮)impression

試写会、ラブコメ、B級アクション、ゲイムービーが好き。

肉体の学校

2011-02-22 10:25:23 | movie
【原題】    L'ecole de la chair

【1998年】  フランス ルクセンブルク ベルギー




「現代フランス映画の肖像」


第四弾です。





       ≪こんなお話≫




パリのファッション業界で働くドミニクは地位もあり裕福な中年女性。ある日友人と行ったゲイバーで、バイセクシャルの青年カンタンに出会い、魅了されてしまう。
ドミニクはカンタンを自分のアパートに住まわせ、モデルの仕事を紹介するなど、惜しみない援助をする。しかしカンタンは束縛を嫌い、仲間と遊んだり、男相手の売春に走ったりする。そんなカンタンをつなぎとめたいドミニクは懸命になるのだが…。



三島由紀夫の原作を現代のフランスにおきかえたお話です。






ドミニクはイザベル・ユペール

フランス好みの女優さんというのか。
どちらかというと地味めの印象。



ゲイバーで彼女に見初められたカンタンはヴァンサン・マルティネス
(あくまでもドミニク目線のお話)

彼の映画デビュー作。





カンタンはジゴロのようなものなのだけど、



自分が尽くすのではなく、尽くされるほう。
なので、初デート??で、きちんとしたレストランにブルゾンで来たりするし、自由な行動を望んだりする。



お金だけでは自由にならないという若さの特権がドミニクを魅了する。

平静を装う彼女だが、
カンタンにはまっていって、彼が通っているボクシングジムの前で彼を見張ったり、前のパトロンに会いに行ったり、手帳をのぞき彼の母の働く食堂に行ってみたり。

場違いの店に行ったり、前のパトロンに「なぜ彼に今更お金を渡したの」と詰め寄るドミニクは痛々しい。



前のパトロンは、カンタンの母が以前不当解雇されたときに知り合った人権派の弁護士で、カンタンは母と障害を持った弟の生活を支えていることが分かる。



私にはごく普通の若者に見えた。



ドミニクの協力者はゲイバーのクリス(ヴァンサン・ランドン)


彼はわたしにはよくわからない人物だった。
カンタンに嫉妬してるのか……。

とにかく、とりあえずドミニクを応援している。




余談だけど、このヴァンサン・ランドンという俳優さん、とてももてるらしく、
モナコのカロリーヌ王女ともお付き合いしていた。
 

こんなところにアンドレア王子












売春していたカンタンにドミニクはなぜか、と問い詰め、
お金がかかる彼女がいることがわかる。

紹介された彼女はお店のお得意様のお嬢さんで、ふたりは結婚するつもりという。


ドミニクはカンタンを繋ぎとめるため、昔の写真で脅迫しようとしたり、彼女の母親に会いに行ったりするのだが…

この母親が
「娘にゆずってくれ」というのだ。マジ?

「夫が娘の言いなりなの」
「夫は結婚する前両刀使いと言われてたけど」……??

え???カンタンは花嫁の父とできてる???(これはわかりません)





     ―○―○―○―


その後、ドミニクは道で、小さな女の子を抱いたカンタンに出会う。
彼の結婚はあまりうまくいかなかったが、義父のホテルで働いているという。
出て行くときは娘と一緒だとも。
もしよかったら連絡して!!と明るく立ち去るカンタンなのだ。



ドミニクにとって鋭さのなくなったカンタンはなんの魅力もないのだろうね。



ヴァンサン・マルティネスはオリヴィエ・マルティネスの弟
兄より濃いめ。
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