ダイ・ビューティフル

【Die Beautiful】

【2016年】　フィリピン

東京国際映画祭で最優秀男優賞と観客賞の２冠に輝いたフィリピン映画『ダイ・ビューティフル』です。

昨年の東京国際映画祭で上映されたとき、見ようかどうしようか迷った末に結局スルーしてました。
評判よかったのだね！！


「ミスコンの女王」と称されたトランスジェンダーのトリシャ・エチェバリアの人生を笑いと涙を交えて描いた映画。
監督さんはジュン・ロブレス・ラナ。この作品のエグゼクティブ・プロデューサーでもあるペルシ・インタランと2013年にNYセントラル・パークで結婚しています。
　　


左が監督さん


主演はInstagramで公開したセレブのものまねメイクで世界的に話題となったフィリピンの人気スター、パオロ・バレステロス
パオロもこの映画の公開後カミングアウトしました。
　



　　　　　　　　　

　　　　　　≪こんなお話≫




トランスジェンダーであるために家族に絶縁される一方、身寄りのない娘を引き取り育て上げたトリシャ。悲願だったトランスジェンダーのミスコンでみごと栄冠を勝ち取るが、その直後に急死してしまう。彼女の願いはただ一つ、葬儀までの７日間、日替わりでセレブメイクの死に化粧をして旅立ちたいというもの。トリシャの親友は、その遺言を叶えてあげようと動き出す。



フィリピンではミスコンが盛ん
トリシャ(パオロ・バレステロス)と親友のバーブス(クリスチャン・バブレス)もミスコンあらし？？？とメイクの仕事で生活している






こちらバーブス



ついにミス・ゲイ・フィリピーナの栄冠を手にしたトリシャだったが、くも膜下出血で急死してしまう。


トリシャの今までの人生は……

高校生の時に父と対立して家を出て、
亡くなった知人の娘を育てている。

男運には恵まれなかったトリシャ、
高校時代の初恋の相手にはレイプ同然にバージンを捧げ、
年下のストリッパーのマイケルには貢いだ末に浮気され、
ついに運命の相手に巡り合った！と思った既婚者ジェシーは白血病で、高校時代のレイプ現場にいた仲間のひとりだった。
みんなイケメン。

イケメン、ジェシーはこんな人




高校時代からの親友バーブスは、トリシャが生前望んでいたとおりの葬儀を彼女のために執り行なうことを決意
それは日替わりメイクをして旅立つということ。

葬儀屋さん(右の人)が会社のホームページにトリシャの写真をアップしたことが話題になり、
思いがけず憧れの女優さんやデザイナーもやってくる。


左がバーブス

たぶん彼だけが俳優さん



フィリピンはカトリックが多い国。
『迷い子たちの物語』でも教会に通ってました。
トリシャは死ぬときには
「神様、あなたの贈りものを素敵にしました」と言って、美しく死にたいと願い、
一方バーブスは「神様がくれた身体を最初に戻して死にたい」と願う。
これは『男として死ぬ』と同じ
そのうち記事にあげます……はやくアップせねば……




よかったです